牛丼愛 ビーフボウル・ラヴ

  • 実業之日本社 (2014年1月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784408536378

みんなの感想まとめ

人との繋がりを描いた物語が展開され、登場人物たちの複雑な関係性が徐々に明らかになる過程が魅力的です。多様なキャラクターが絡み合う中で、最初は嫌悪感を抱くこともある彼らが、物語が進むにつれて愛着を持てる...

感想・レビュー・書評

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  • 登場人物が多くて、点と点が結ばれるまで私の頭の中は「?」プチパニックを起こしてましたが、線になると面白いなぁと思いました。

    ただ人物像が私にとってヘビーすぎて重かったです。

  • 牛丼屋の従業員
    既婚者子持ちの恵は若い従業員と不倫
    不倫相手の数馬はロッカー
    太めの体格の日和は学生だか仕事がよくできる
    仕事に不器用な準一
    要領のよいフリーターの周吾
    店長の育男は恋人りょう子と結婚を考えている

    他にも店に関わる登場人物達が絡み合い
    たくさんの物語が次々にうまれる

    最初はこの登場人物達なんか皆嫌だな
    と思うのだが
    だんだんと愛着が涌いてくるから不思議

    人との繋がり方を描くのが凄い
    こう繋がっていたのか!!

  • 小野寺さんの作品にしては、珍しく嫌な登場人物が多く、逆にそのダークさが新鮮でした。最後はほのぼのとした展開で良かったです。ちょっと牛丼が食べたくなりました。

  • タイトルだけで、まちひとシリーズみたいないい人いっぱいなイメージで読み始めたら、あららら?最初から結構重めだぞと構え直した(笑)
    次々登場人物が出てくる章があって、また最初の登場人物達と関わって、ぐるぐるした。
    最終的にはいい人がいっぱいだった。よね?
    太った人に対する偏見が辛かったから★3

  • 3部構成からなる話。2話目はあまり牛丼でてこないけど。世の中には人の数だけ、立場や視点があって、それぞれドラマになっている。そんな当たり前のことに気づかせてくれた一冊。そして、やはり牛丼は食べたくなるのです。

  • 珍しく、この作者にしては嫌な人が出てくるな…と思ったけど、なかなか期待を裏切りません

  • 久しぶりに当たりを引きました!
    ドラマ化してください。長さもちょうどいい感じだし!
    嫌な感じとかいい感じとか、ドキドキとかハラハラとか丁度いいのよ!
    これはおすすめです!

  • 牛丼屋で交差するそれぞれの人生。3話の連作短編。第1話は「ひと」「まち」を描いた小野寺さんとは思えないブラックテイスト。とても嫌な女が出てこちらまでイラッ、ムカッとしながら読みました。第2話は登場人物がバトンをつなぐように進み、第3話でそれらが繋がります。やはり最後は小野寺さんらしい人の温かみを感じられる結末でした。

  • ■読んだ動機
    この作者の小説が好きで、その中でもタイトルが気になり手に取った。

    ■あらすじ
    牛丼屋さんで働くパートの主婦の目線から始まり。
    その主婦が嫌いにしている、ぽっちゃりした女子大学生の視点からも描かれ、
    それらの人を巻き込んだ店長の視点で最後の小説は描かれる。
    内容は、牛丼屋さんのアルバイトの人たちで繰り広げられる人間関係が主軸にある。

    ■感想
    今までこの作者の小説では、「良い人」が描かれることが多かったが、最初のパートの主婦は、言葉遣いやモラルなどが悪いひとであり、新鮮に感じた。

  •  作者の初期作品で、牛丼屋チェーンのさるいち店舗に絡む人間模様を描いた群像劇。3話からなる。

          * * * * *

     ( つまらない )人間の卑しく手前勝手な面をふんだんに盛り込み、読む側をイライラさせる筋立て。一時の山本甲士さんの作品よりもエグい煽り方でした。
     デビュー当時は、こういう作品を書いていたのか。最近の作風に馴染んだ身にはいささか刺激が強かったです。

     でも、憎まれ役の登場人物までもできるだけ救おうとする小野寺作品のスタンスはこの時からあったとわかって、ちょっと嬉しかったりもしました。

     現在の自分を、生活を含めてちゃんと大切にしようとする人だけが、少しずつでも幸せを積み立てていける。そんなメッセージ、受け取りました。

  • 大通り沿いの牛丼チェーン店の店員たちの悲喜交々。

    連作になっている第一話が、私の知っている著者の作品っぽくなくて戸惑いました。
    この章は恵も日和もかなりブラック。
    終わりもスッキリしなくて、どうしようと思うほどでした。

    が、第三話でそれがスッキリ回収され、その章の主人公の一人店長のおかげで、いい気分で読み終えることが出来ました。
    良かった、良かった。

    小さな街にある牛丼屋さんが舞台のため、登場人物は皆緩く繋がっています。
    この人、あの人の人探しも楽しい時間でした。

  • 最初、ちょっと不安でしたよ。
    私の嫌いなタイプの女が二人でてきて、嫌いな感じの展開になっていって。しかも二章は次々と登場人物がつながって行って、いったいどうなるんだ、どういう風に収まるんだ?と。
    それがラストに「こう来たかっ!」と思わずニヤリ。
    狭い範囲の狭い人間関係の中で人って生きているんだな、と思いました。みんな何かしらどこかしらでつながっていて。そのつながりが回りまわって自分の人生を作りあげている。
    ヒトの縁って大切にしなきゃ。

    そして、「お仕事小説」としてもとても面白かったです。
    自分の好きなものをお客様に気持ちよく食べてもらう。これって食べると読むを入れ替えたらそのまま私自身にも当てはまるわけで。
    そういう意味でもとても身近に感じられる元気がでる一冊。
    そして「、牛丼食べたいっっっす!!!

  • 装幀:山田満明さん
    装画:宮坂猛さん

  • 1話目、牛丼屋で働く人の群像。
    ちょっと、いや結構ダーク。
    2話目、リレー形式が面白い。
    カタカナの名前が漢字になり、人物が浮かび上がりまた消えて行く、そんな一つの輪というタイトルどおり一つになるのだと思い読み進めると…
    3話目、牛丼屋に戻る。
    全てがつながり、エピソードに意味があったんだなーと感じつつ小野寺作品らしいラストを迎える。良い意味で想像と違うラストでよかった。

    自分の中では好きな作品。

  • 牛丼屋を中心に人間模様をうまくリンクさせた3つの短編集。バイトの人間模様からしてもロクでもない行動とすぐ人を小馬鹿にする主婦と、さらりとした処世術から狡猾に陥れるしっかり者のぽっちゃり日和ちゃんの対決構図の描き方は見事。

    2話目からは別の話をバラまきながら、最後はうまくつながっていく。あれ?この人どこで出てきたっけ?と前の話を探しながら人間関係を確認するのも面白い。人の良い店長夫婦の明るい未来を思わせる終わり方も良し。続編を希望するところ。真っ直ぐな日和ちゃんや育男店長のような可愛いらしさが好きだな。

  • 牛丼屋さんで働く人が交錯する連続短編集。人との繋がりが牛丼を通して愛に溢れていたのがとてもよかった。人は見た目じゃない。中身が重要なのだということをこれでもかというくらいにアピール。牛丼が無性に食べたくなったのは私だけ?
    ほんわかした気持ちで読み終えられたのは◎

  • 初めの章は胸くそ悪いと思いながら読んだ。
    そこから読み進めていくと段々と勇気がわいてくるのが不思議。

  • 4月-8。3.0点。
    牛丼屋のバイトを描く連作中編。
    大学生の太った女の子のバイトを中心に進む。
    不倫する若い母親や、ミュージシャンを目指すバイトたち。

    途中、悲惨な出来事もあるが、さすがは上手くまとめた感じ。

  • 牛丼チェーンで四年間バイトをしたことがある身には、結構身につまされるエピソードも盛り込まれており、その「あるある」感も楽しめた。著者も働いたことがあるのではないだろうか。

    内容は、牛丼への愛と、牛丼屋で交錯する愛の物語だった。って、牛丼への愛は大袈裟だが、登場人物がさりげなく語る牛丼への想いは面白い。そして、牛丼屋で交錯する愛(と憎)。

    途中から、やたら登場人物が増えて、正直必然性に疑問を感じるキャラもいなくはないが、それがひとつに繋がっていく様が楽しかった。牛丼屋を軸にした群像劇。

  • 牛丼屋の周りで起こる人生劇場。短編3作。

    第一話 肉蠅
    第二話 そんな一つの環
    第三話 弱盗

    牛丼屋のバイトでデブで冴えない女子大生・日和と若いバイトの子と不倫を続ける主婦・恵。

    人の事を見下す恵に対し、まじめに返す日和に業を煮やした恵が復讐するも、思わぬ結末に。

    また一人の事故死した幼稚園教諭に絡む牛丼屋関係者。

    日和と不器用な大学生・準一との恋。

    決してほんわかではなく、人間臭い物語。

    人の本質が垣間見える作品。

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著者プロフィール

一九六八年千葉県生まれ。二〇〇八年『ROCKER』で第三回ポプラ社小説大賞優秀賞を受賞し同作で単行本デビュー。著書に「みつばの郵便屋さん」シリーズ、『ひと』『ミニシアターの六人』『レジデンス』『タクジョ!』『銀座に住むのはまだ早い』『君に光射す』などがある。

「2023年 『片見里荒川コネクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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