彩菊あやかし算法帖

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 192
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408536750

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと前に 和算の本 泉ゆたか氏の本を読んだのだけど、それも大変のも白かったので、この本も図書館にあったので、借りて来て読んでみた。

    「あやかし算法帖」と、書かれており、畠中恵氏のような付喪神が、登場するのかと思っていたのだが、算数のトリックが、できる妖ばかり。
    それを、可愛い女性が、算術の天才知能を発揮する。

    確立、幾何学、円周率・・・と、今でも、少し難しい点もあるのだけど、サッカーボールの模様など、興味を惹きつけるような、ものから、マジックのネタになりそうなものから、わかり易く描いており、図柄も掲載しているので、納得し易い。

    数学もこのような描き方で、頭に浸透したら、理解しやすいかも・・・と、理数系の苦手な人にも、持ってこいの本であった。

  • 二百余年ほど前の日本を舞台にした推理小説である。ここでの探偵役は彩菊という少女で、彼女が算術(数学)の力を持って妖達が起こす奇っ怪な事件に挑む、というもの。
    こういう作品を読む度、「数学だけは勉強しときゃよかったなぁ」と強く思う。
    では本作は数学が苦手な読者は受け付けないかというとそうではない。妖たちは怪奇さたっぷりだし、登場人物たちも魅力的に描かれている。数に強ければ本作は更に楽しめるが、そうでない私でも十二分に楽しめた。

  • 数学の知識で化け物退治は爽快!
    ただお役目とはいえ周りの成人男性が
    未成年女子を丸め込んで利用してるように見えるのが・・
    そして嫁入りは考え直せと言いたい。

  • すらすらと読めて面白かったです。数学から逃げてきた自分でもわかりやすいものばかりでした。浜村渚シリーズでは最近ついていけなくなってしまっていたのでありがたいです。ただ、根本的なところですが、彩菊の才能が突然だなぁと思ってしまいました。時代からしてそんな考えになるのだろうかと。しかも日本にはなかった考え方。天才ってそういうものなのですか?

  • ちゃんと算術のルールに則る
    フェアプレイな化け物たち。

  • 歴史ファンタジー数学パズル短編集。
    江戸時代 常陸国が舞台。主人公 彩菊が算法を武器に妖怪を退治する物語。
    彩菊の『数』に対する真摯な向き合い方と法則性への信頼は見習うべきところばかりです。
    『数』と聞くと口許がほころぶ彩菊、妖怪も算法でやっつけられて微笑ましい。
    下級武士の娘という設定も面白くて一気読みでした。

  • 短編で読みやすかった。
    算法の説明のところは流し読みしてしまったけど…

  • ミステリというより、浜村渚シリーズと同じく、数学パズルですね。
    そういうのが好きならすごい楽しめるだろうし、苦手なら全然つまんないと思う。
    私は特に好きでも嫌いでもなく、パズルの部分は読んでも分かんないから読み飛ばしてる感じ。
    とりあえず表紙の彩菊ちゃんがかわいいかわいい、そんなライトノベルと思って読んでる。

  • 数学パズル。パズルを解くのが中心で物語はあくまで添え物。
    にしては出題の仕方が大雑把。
    もうちょっと数学が苦手な人でもやってみようかなという問題だと楽しめたかな。

  • 図書館の新刊のコーナーに第二弾があったので、
    シリーズ第1巻を。

    オシャレと算法が何より好きな彩菊。
    女の子らしい手習いはちっとも得意じゃないが
    算法となら親友同士。
    数の不思議な魅力に眠るのも惜しいほどぞっこん。
    ある日、あやかしが悪さをする事件が起こる。
    江戸時代庶民も楽しんだ和算の算法!
    数を駆使して、呪いを解く!冒険短編集。
    ジュニア向き。

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著者プロフィール

1980年千葉県生まれ。2009年『浜村渚の計算ノート』で第三回講談社birth小説部門を受賞しデビュー。「ブタカン」「西川麻子」「猫河原家の人びと」などシリーズ多数。2019年刊行の『むかしむかしあるところに、死体がありました。』が各ミステリーランキングや書店年間ランキングにランクインし、本屋大賞にもノミネートされた。

「2023年 『あかがみんは脱出できない(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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