モップの精は旅に出る

著者 :
  • 実業之日本社
3.65
  • (24)
  • (60)
  • (66)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 366
レビュー : 82
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408536828

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 清掃員のキリコちゃんが、さまざまな事件を爽やかに解決する物語。
    シリーズ終了なんですね。
    寂しいです。
    近藤さん、「キリコちゃんを自由にさせてあげたい」と思われたんですね。

    キリコちゃんと出会ってからどれくらいたつでしょう。
    長く読んでいたシリーズものが終わるとき、
    自分や身の回りの変化も含め、時の流れを否応なく感じさせられます。

    いつもふわっと現れて、どことなく魔法使いのようなイメージのキリコちゃんと、
    肩の凝らない軽い謎解きが好きでした。
    旦那さんは相変わらず優しいし、ねこの兄やんも元気だったし♪
    最後のお話は、彼女の複雑な家庭環境や、心の闇も垣間見えたりしたけれど、
    「お別れ」っぽくなくて良かったです。
    これからもどこかでキリコちゃんの物語は続いていくような気がします。

  • キリコちゃんシリーズ第5弾です。
    そして、最後の本になるそう。

    2016年4月25日に発刊され、先日、図書館の新刊コーナーに出たばかりのところを借りました。
    たぶん一番乗り。
    あまりにもきれいな本で、ドキドキしながら読みました(笑)

    図書館の本はたまに残念なことがありますよね。
    栞がわりのような折り目があったり…
    先日は、水の中に落としましたか?という本もありました。
    読みたい本なのに、読む気がなくなることもあって…
    と、この本とは関係のないことを長々と…

    本棚を確認すると、キリコちゃんシリーズ第4弾は読んでいませんでした。
    機会があれば読みたい!
    でも、読みたい本が多すぎて…
    うれしい悩みです。

    • 杜のうさこさん
      azumyさん、こんばんは~♪

      エッ?キリコちゃん最終章なの?
      読まなくちゃ!
      今までのは全部読んでるはず。たぶん…(笑)

      ...
      azumyさん、こんばんは~♪

      エッ?キリコちゃん最終章なの?
      読まなくちゃ!
      今までのは全部読んでるはず。たぶん…(笑)

      そうそう!図書館の本、悲しくなる時あるよね。
      本が可哀想で…。
      絵本の場合は、「まぁ!チョコレート食べながら読んじゃったのね~」とか思うこともあるけど、
      小説はね…。
      本が好きな人がどうして?ってなるよね。
      水の中に落としましたか?あるある!
      私もよくお風呂で本を読むけど、図書館の本はマズイよね。

      そして、「バンドワゴンシリーズ」もこちらに書かせてください。

      azumyさんの引用、読ませてもらいました。
      なんかね、泣けてきちゃった…
      しみじみと胸に響いて…

      自分に向かって「えらいぞ~ファイト~!」なんて言いながら(笑)気を張ってるつもりでも、
      やっぱりへなちょこな私。えへへ^^
      2016/06/13
    • azu-azumyさん
      うさこさん、こんにちは~♪

      >エッ?キリコちゃん最終章なの?
      そうなんです!
      あとがきに近藤さんが最後と書かれていたんです。
      私...
      うさこさん、こんにちは~♪

      >エッ?キリコちゃん最終章なの?
      そうなんです!
      あとがきに近藤さんが最後と書かれていたんです。
      私は4巻を読んでなかったことが判明!
      これは読まなくちゃ~!と思ってるんだけど、読みたい本が多すぎて~(^_^;)

      ほんと図書館の本って、どうして?って思う事があるよね。
      私も、本好きな人が借りてるだろうに…
      と、不思議に思うわ~

      「バンドワゴンシリーズ」、今回は自分に重なることがあって、何時も以上に響きました。
      ラスト1ページちょっとは、全部引用しちゃったのよ。

      私も、私も!
      もうねぇ…
      最近、ますますへなちょこな自分を思い知らされてる。
      そんな時はうさこさんのレビューで教えてもらった「あなたはよく頑張ってるわよ」で元気をもらってます♪
      2016/06/14
  • 日常のなかに、それあるかも!って言うミステリーを解決していく清掃員のキリコ。誰かが殺されるでもなくファンタジー的な存在も現れないが面白く一気に読めました。キリコと大介がお互いを思いあってるのも微笑ましい。

  • キリコシリーズ5作目にして最後の本。
    残念ながら著者がそう言っているので、これは覆らざる事実である。
    初めの二話は語学教室で起きる怪事件。
    たいして話したことのない受講者から送られてきた婚姻届。
    その後、その送り主は不可解な死を遂げる。
    なぜ?どうして私に。
    回数チケットを買ってもらったことは、恋愛感情によるものだったのか?
    仕事を「普通」にこなそうとしたことで起きた悲劇。
    また一方では女同士にありがちな精神的いじめ。
    しかしいじめの対象となっている彼女はめげない。
    強い人だ、いい話だ、で終わらないのが著者のスパイス。

    三話目は別のオフィスでの物語。
    被害者の男性は「見ていない」人物だった。
    キリコは言った。
    「男の人と女の人って、見える世界が全然違うんだなって」(175頁)
    残念ながら言ってもわからない人は一定数いて、彼らの世界は自分の見たい世界だけでできている。
    周囲の心配、苦悩などを真剣には受け止めず、たとえそれによって周りの人間がひどく傷つけられたとしても、自論に終始する。

    モップの精は飛び立った。
    こない、とわかっていても、次に降り立つ時はいつか来るだろうかと願ってしまう。
    いや、新たな精がきてくれるかもしれない。
    この著者の、手元から、再び。

  • どんなにいい人でも、その人を認めなかったり、自分の価値観をもとに、否定する人がいる。そして、そのつもりじゃなくても、傷つけたりもする。
    他人には、わからないことかもしれない。本人にしかわからないことかもしれないけど。
    キリコちゃんは、とてもいい人だと思う。
    みんないい人なのかもしれない。ただ、それぞれの価値観が違っているだけで。
    大切な人とだけ暮らしていければいいけれど、そうじゃないのが世の中でもある。
    誰かが、そばにいてそっと支えていてくれれば、生きていけるのかも。
    キリコちゃん、ありがとう

  • キリコシリーズ 第5弾 
    今まで、お掃除の仕事を通して、数々の会社で謎を解決してきたキリコさん
    今回の作品の最後の話では、なかなかに重たい話。
    でも、旦那さんが また素敵。

    これで最後だなんて、残念です!

  • 清掃人探偵・キリコシリーズの第五弾・・・でもってこれで最後だそうです。寂しいですが、たしかに時系列とかを考えるとなかなかにちょっと厳しい感じはしてきたようにも思います。
    いつも通りの明るく楽しい感じの文体ですが、真相はなかなかに重苦しいものだったりも。
    しかし前作の長編もそうだったんですが、今作の最後の話も大介からキリコへの惚気というかいちゃいちゃ感が半端ないな。。。どれだけ大切に思ってるか、ということが事あるごとに切々と語られる。若干甘ったるくはあるけど、でもまあ悪くはないかなw

  • +++
    おそうじ上手は謎解き上手――
    読めば元気になれる大人気ミステリ〈清掃人探偵・キリコ〉シリーズ第5弾!

    キリコは、オフィスや学校、病院に派遣される清掃作業員。
    ミニのフレアにハイヒールで軽快に掃除をしながら、事件を解決する名探偵だ。
    「大丈夫、世の中はお掃除と一緒だよ。汚れたらきれいにすればいい。
    また、汚れちゃうかもしれないけど、また、きれいにすればいい」――
    そう言ってこれまで鮮やかに謎を解いてきたキリコだが、今回の事件はかなり厄介なようで……
    ハートウォーミングな連作短編ミステリ。
    +++

    キリコシリーズの最新刊にして最終刊だそうである。寂しい。オフィスや学校で起きる事件のあれこれ。人間関係や、個人の秘密など、毎日掃除をするからこそ見えてくるものがある。そんなキリコだからこそ、事件の解決にひと役買えることも多くあるのである。あちこちで事件を見事に解きほぐしていくきりこだが、彼女自身にも悩みがあるのだった。そしてとうとう、夫・大介を残して旅に出てしまう。そんなキリコを信じて待ち、キリコのことを思って声をかける大介のあたたかさに胸が熱くなる。なにがあっても、二人の絆さえしっかりしていれば大丈夫、と思える。シリーズが終わってしまっても、キリコちゃんはきっとどこかでお掃除をしているのだろうと思わせてくれるシリーズだった。

  • キリコちゃん、最終巻なんだ、
    さみしいぃ。

    そうそう、こんな感じだった!!と思った1話目。

    相変わらずの鋭いキリコちゃん。

    そしてやっぱり可愛い。

    最終話ではキリコちゃんの大切な家族の話。

    夫の大介くんが大人のいい男になっててビックリ。

    これって、キリコちゃんに見る目があったのか
    、大介くんに見る目があったのか!!!

    二人なら大丈夫。また、いつか、会いたいなぁ。

  • キリコシリーズ第5弾。
    日常で起こる出来事。
    ふとしたことで気づかされる、奥底の悪意。
    それでも不思議と読後感は悪くないのは、キリコの魅力ゆえ。
    あとがきによれば、これがシリーズ最後の本。
    さみしいが、夫・大介との確かな絆が見えてよかった。

全82件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

近藤 史恵(こんどう ふみえ)
1969年大阪生まれの推理作家、小説家。
大阪芸術大学文芸学科卒業後、1993年『凍える島』で第4回鮎川哲也賞を受賞し、デビュー。
2008年、『サクリファイス』で第10回大藪春彦賞受賞、2008年度本屋大賞部門惜しくも2位、第61回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門候補作になる。これがシリーズ化もされた代表作となった。ほかの代表作に、ドラマ化された『天使はモップを持って』シリーズ。
2006年から、母校の大阪芸術大学文芸学科客員准教授に就任している。

近藤史恵の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

モップの精は旅に出るを本棚に登録しているひと

ツイートする