恋のゴンドラ

著者 :
  • 実業之日本社
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感想 : 404
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408536958

感想・レビュー・書評

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  • ただのゲレンデラブな話でもなく

    ゲレンデラブがあまり実らない核たる理由が

    しっかり描かれていて面白い作品です。

  • 短編小説かと思いきや、登場人物が巧みに繋がり話が展開するところが、さすが東野圭吾だと思った。

    • Koyubihime さん
      短編小説かと思いきや、登場人物が巧みに繋がり話が展開するところが、さすが東野圭吾だと思った。
      短編小説かと思いきや、登場人物が巧みに繋がり話が展開するところが、さすが東野圭吾だと思った。
      2017/08/12
  • 短編で単発かと思いきや、
    それぞれがすべてリンクしていて、読み進める手が止まらないとはこのこと。
    しかも、次の作品「雪煙チェイス」の登場人物も出て来て、伏線が敷いてある。
    やはり東野圭吾は国宝だ。
    この人の頭の中の一旦でも垣間見れる作品は、
    本当に贅沢で、脳が刺激されて、豊かになる。
    あー。東野圭吾の作品に触れられて、よかった!

  • 桃実が、桃実さんが幸せでありますように。

  • スキー場を舞台にした、複数の絡み合う男女の恋愛小説。

    スキーをしたことのない私でも楽しめる情景描写が見事。

    都内のリフォーム会社に勤める広太は恋人の桃実とスノーボードを抱えてゴンドラに乗り込む。初めての2人っきりでの旅行。そのゴンドラに4人組の女性客が同乗してきた。その1人が、広太の婚約者で同棲している美雪だった。

    男性ならば、こんな展開背筋が寒くなる。

    だが、そこから登場人物一人ひとりの個性を浮かび立たせ、感情移入させ、グイグイ雪山の東野ワールドへ引きずり込まれていく。

    浮気グセが強く憎たらしいやつにも良い面がある様に。

    応用が聞かず空気を読めないやつでも、光を当てる角度をちょっと変えるだけで大きく輝いたり。

    犬猿の仲のスキーヤーとスノーボーダーでも、ちょっとしたことで歩み寄れたり。

    抜群の面白さ。次から次へと登場人物が繋がっていく感動。誰もが主役になる配役の妙。

    そして、東野作品お得意の最後の1ページでのドンデン返し。

    こんなに面白い小説を書けるこの人は、やっぱり恐ろしい人だ。そうに違いない。

  • スキー人口が減っている中でのこの作品は逆に新鮮。
    バブルのころはまさにこんな感じだったかもしれない。

    ゲレンデで恋の駆け引きが繰り広げられるのだが、さすがそこは東野圭吾。
    複雑に仕組んだ人間関係と得意のどんでん返しのどんでん返し。

    サクッと気軽に読めちゃう。
    スキー場に向かう新幹線の中で読んだら最高かも。

  • #Booklog
    東野圭吾による ”誰も死なないミステリー” って事でいいのかな?
    短編集のようで、実は全てが繋がっている、月9的なストーリー。楽しく読めます。
    東野さんは、こう言うのも書くので油断ならない(笑)

  • 読みやすい。展開が早く、無駄な言い回しがないので、どんどん引き込まれた。

    こんな、偶然の重なりは絶対ないよね、と思うけど、ま、それがフィクションの世界。
    東野圭吾さんは、こんなストーリーも書くんだなあ。面白かったです、オススメ。

  • 東野圭吾最新作は「白銀ジャック」から続く
    “雪山シリーズ”の書き下ろし。雪山シリーズと言えば、氏お得意
    のウィンタースポーツにフォーカスしたコメディ要素のあるサスペ
    ンス、というのがこれまでのパターンだったのだが、今回は違う。
    なんと、全編が特殊な恋愛小説なのである。

    体裁は連作短編で、篇ごとに語り部が変わる形式。最終的に全ての
    話が繋がってオチが付く、という王道パターン。しかし・・・。

    最初の篇を読み終わった段階で「なにこれ???」と思った(^^;)。
    東野圭吾には「歪笑小説」や「毒笑小説」等のブラックに寄った
    コメディも多々あるのだが、この作品はこれまでのコメディと全く
    違うタッチ。正直、東野圭吾作品とは思えなかったくらい。

    とにかく全編でニヤニヤが止まらない程の秀逸なコメディなのだが、
    そこはさすがに稀代のミステリー作家。笑いの中に伏線を多く散り
    ばめ、最終的にそれらを全部拾いきってしまうのだから、もう本当
    に恐れ入る。

    スリル満点のブラック恋愛小説、とでも言えばいいんだろうか?
    東野圭吾、また新境地を切り開いちゃったのかもしれない。

    最後の最後まで底意地の悪い小説だけど、これまでの雪山シリーズ
    の中では完全に異色の作品であり、満足度は不思議に高い。
    帯の「この恋の行方は天国か地獄か」は名キャッチ。
    オススメです、これ!

  • それぞれの話で、「ほのぼの」「ドキドキ」を楽しめました。
    また、うまく言えませんがそれぞれの話の構成(つながり?)にも「ほのぼの」や「なるほどー」を感じました。j
    単なるオムニバスでなく、結果ひとつの「お話」。
    決して新しい手法ではないのかもしれませんが、読後はなぜか豊かな気分になりました。
    私は第一話の広太みたいな経験は一度してみたかった。 ・・・怖いもの見たさで

  • 短編集だけど、ぜんぶつながってる。
    さすがにうまくまとめられてるけど、それは、3つめくらいの話を読んだ時点で想定できたこと。
    まぁ、心を楽にすれば楽しく読めます!

  • 広太ってやつはーって感じ(>_<)

  • 最近は加賀シリーズか社会派ものが多かった印象で、雪山シリーズもサスペンスものを描いてたけど、久々のコミカルもの!しかも過去にあった?というくらいの恋愛もの。気楽に一気に読めました。
    構成は連作短編もの。個々のテイストはオチがブラック目だったり捻っていたり、○笑小説を彷彿とさせる懐かしさ。
    序盤はキャラ立ちしないまま登場人物が多いので読みづらさが若干あるけど、読み進めるうちに皆の関係が綺麗に、そしてまた複雑にもなっていきます。
    自分のタイプはももちゃんです

  • 面白かった‼
    東野さんにしては珍しい?ラブコメ
    誰も死なないけど、良かったー

    広太バカ過ぎ(笑)

  • 笑えるという意味で面白かった!

    これまでの東野圭吾のスキー場物は、人が死んだり、身代金だったり、運動工学だとか、シリアスなミステリーが多かったと思いますが今回はラブコメです。

    7本の短編で主要なキャラが入れ替わり立ち替わり主人公となります。


    最後に期待を裏切ってくくれる作品もあれば予想の範囲という物もあり、ミステリー!?としても楽しめます。


    続編『あり』じゃないかと!個人的に期待してます!!


    10年ぶりに雪山に行ってみたくなりました。

著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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