恋のゴンドラ

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 2124
レビュー : 317
  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408536958

感想・レビュー・書評

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  • (読んだ人が帯に書いたコメントより)
    ●まさかの偶然が重なり、冷や汗が出るくらいはらはらしました!
    ●恋の意図が複雑に絡み合って紡がれる物語。ずっとドキドキしっぱなしでした!

  • スキー場を舞台にした、複数の絡み合う男女の恋愛小説。

    スキーをしたことのない私でも楽しめる情景描写が見事。

    都内のリフォーム会社に勤める広太は恋人の桃実とスノーボードを抱えてゴンドラに乗り込む。初めての2人っきりでの旅行。そのゴンドラに4人組の女性客が同乗してきた。その1人が、広太の婚約者で同棲している美雪だった。

    男性ならば、こんな展開背筋が寒くなる。

    だが、そこから登場人物一人ひとりの個性を浮かび立たせ、感情移入させ、グイグイ雪山の東野ワールドへ引きずり込まれていく。

    浮気グセが強く憎たらしいやつにも良い面がある様に。

    応用が聞かず空気を読めないやつでも、光を当てる角度をちょっと変えるだけで大きく輝いたり。

    犬猿の仲のスキーヤーとスノーボーダーでも、ちょっとしたことで歩み寄れたり。

    抜群の面白さ。次から次へと登場人物が繋がっていく感動。誰もが主役になる配役の妙。

    そして、東野作品お得意の最後の1ページでのドンデン返し。

    こんなに面白い小説を書けるこの人は、やっぱり恐ろしい人だ。そうに違いない。

  • 短編集で気軽に読むことができた。

  • 寒いのが苦手な私もゲレンデで恋をして、パウダースノーを滑りたくなる。ウキウキ。

    スナック感覚で楽しめる一冊。
    だけどさすが東野さん。要所要所でクスッと、ドキッとさせてくれます。

  • 短編連作って感じ。展開が面白かった。

  •  東野圭吾さんといえば本格ミステリーで有名であるが、本書はミステリー要素などは全くなく軽く一気に読むことが出来る恋物語である。舞台は里沢温泉スキー場であり、男女八人の様々な恋模様が描かれている。八つのお話にはどれも予想外の展開が待ち受けている。読んでいてハラハラドキドキすること間違いないだろう。
     また、スキーをしたことがない人でも、細かく丁寧な情景描写によってまるで自分がスキーをしているような錯覚に陥ることが出来るのは、やはり東野圭吾魅力だ。寒くなってきた冬にぜひ読みたい一冊である。

  • 「恋のゴンドラ」
    スキーシリーズ。


    東野圭吾はスキーが好きですね。「白銀ジャック」「疾風ロンド」に続くなんか表紙デザインが似ているスキーシリーズ。ジャックは爆弾、ロンドは生物兵器とサスペンスミステリー調でしたが、今回も同様か?と思いきや、恋がらみのはらはらドキドキもの。


    ゴンドラ、リフト、プロポーズ大作戦、ゲレコン、スキー一家、プロポーズ大作戦 リベンジ、ゴンドラ リプレイ、と7つの短編が1つの長編に仕上がっている恋愛濃度100%な小説です。表題にあるゴンドラが最初と最後の舞台になります。


    登場人物は、結構沢山いるのですが、主要メンバーを紹介すると、水城直也、日田栄介、月村春紀、木元秋菜、土屋麻穂という同じホテルに勤務するホテルマン・ホテルウーマンになります。彼らに「ゴンドラ」で主役を張る広太と美雪、桃実が後々絡んでくるといった構図。


    この中で読者、特に男性陣が真っ先に感情移入し、応援団に入ることになるだろう人物は、日田栄介だと思われます。日田栄介とは、誠実で実直な性格であり職場では誰からも好かれる男。しかし、女性からは良いお友達止まりが定番となってしまっている男である。社会人としては高評価、でも異性としては低評価な彼は、良い感じの関係(とはいってもいきなりプロポーズは早いんじゃないか?)になっている女性に壮大な振られてしまい大きな傷を負ってしまったのだ。そんな彼が新しい恋を掴むことを応援しない男はいないだろう。


    そして水城直也は、逆に多くの男性陣から不評を買う男になると思われます。性根は良い男でありながらも口から生まれてきた様な男であり、恋人がいながらも浮気相手を探すような野郎なのです。そんな水城直也は、何故か友情には厚い男であり、日田の新たな恋の優秀なアドバイザー兼サポーターになるのですが、ここで一つひっかけられることになります。


    さらに忘れてはならないのが、「疾風ロンド」と「白銀ジャック」に登場する根津も良い役で参加していること。もはや影の主役でしょう、この人。


    個人的には最後は意外な展開でした。物語が進むにつれてカップルが1つ、また1つ出来上がっていくのですが、最後の一組のカップルが出来上がる迄は分からない。物語としては一番目の短編「ゴンドラ」で生じた伏線を見事に回収することになるのですが、私としては既に”日田と桃ちゃんが上手くいくのか!?”に気持ちが持っていかれていたので、こんな形での回収は望んでいなかったw


    しかしながら想像するに2人は鎌倉に行ったのでしょう。だって、桃実ちゃん、凄い良い感じの子でしたから。パーティや合コンにいたらきっと一番人気だ。

  • 図書館で何となく借りた本やったけど、短編がいくつかあって、それがどっかで繋がってくるから、重くもなくスラスラーと読めて面白かった。 ある意味スリリングで「あっ」て声出たとこもあり。笑

  • 面白いけど・・・・
    あまりに内容が薄っぺらいかなー。
    連作短編とはいえ・・って感じ。

  • すいすい読めるし話の繋がりがすごい!

著者プロフィール

東野圭吾(ひがしの けいご)
1958年大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。大学在学中はアーチェリー部主将を務める。1981年に日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社し、勤務の傍ら推理小説を執筆する。1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞を受賞。2013年『夢幻花』では第26回柴田錬三郎賞を受賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。現在、直木三十五賞選考委員を務めている。代表作としてガリレオ・新参者シリーズに加え、映画化された『手紙』『ラプラスの魔女』。ほかにもテレビドラマ・映画化された作品が多い。2018-19年の作品では、『人魚の眠る家』、『マスカレード・ホテル』、『ダイイング・アイ』、そして今後の映画化作として玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太らの共演作『パラレルワールド・ラブストーリー』(2019年5月31日映画公開)がある。なお、中国で『ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-』が舞台化・映画化され、映画はジャッキー・チェンが西田敏行と同じ雑貨店店主役で出演する。2019年7月5日、「令和」初の最新書き下ろし長編ミステリー『希望の糸』を刊行。

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