ぐるぐる♡博物館

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 689
レビュー : 81
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408537078

感想・レビュー・書評

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  • 三浦しをんが、自分の興味のある博物館を訪れ、学芸員と語り合う。

    三浦さんの博物館好きが良く伝わる。純粋に楽しんでいる。
    こんな博物館あるんだというようなマニアックな博物館もある。

    私が行ってみたいのはボタン博物館。ボタンは十字軍が遠征に行ったときに、西アジアから輸入したのだとか、西洋起源のものではないんですね。また豊かな時代にボタンも豊かになる、ようは装飾性など芸術性が高まるとのこと。
    陶器のボタンや、ガラス細工で細かい絵を表しているものなど、多彩、面白そう。

    会員制の風俗資料館に集まる同好の士たちの、何故だかストイックな感じが、趣深い。

    奇石博物館のこんにゃく石を腹筋運動させる演出など、博物館の対象物へ対する愛情がにじみ出ている点を、三浦さんが暖かく見つけていく。
    そんな雰囲気が、ほっこりする本です。

  • 目のつけどころが面白い本。「舟を編む」を書かれた三浦しをんさんが色々な博物館を巡って、興味津々で取材して、愛情たっぷりに作り上げた本。
    土器やら石炭やらボタンやら、いくらなんでもマニアックすぎないか?という分野の博物館が並んでいておいおい、となりましたが、著者の熱心な書き振りの文章を読み進めていくと、最終的には「こういう分野もアリなんだなぁ」と何となく納得できるのが不思議。

    読了して感じたことは、面白がれるのは才能だ!ってコト。
    何でも批判的、シニカルに捉えるスタンスも時によっては必要なんだろうけど、著者のように明るくポジティブなエネルギーとリスペクトを周囲に振りまいていくスタンスのなんと素敵なことか。
    特に、著者の場合はこの面白がり力+取材力+文章力等々の組み合わせで素晴らしい作品をいくつも生み出しているのが凄い。
    あぁ、人として常に色んなコトを面白がれるようでありたい。。

    個人的には、博物館のような存在よりも実際に使われているものや人の生活に近いものに親近感があって、それは本著を読み終えた今でも変わらないのですが、真摯な博物館の学芸員の皆さんへのリスペクトが増したのは間違いない1冊でした。

  • 「紡」「ジェイ・ノベル」などに連載された博物館探訪記。縄文文考古館や奇石博物館などマイナーから国立科学博物館や石ノ森漫画館などメジャーいろいろ10館。博物館は、無機質な箱やお勉強の場じゃない。

    魅力的で情熱にあふれた人が運営している特有の魅力を持つところ、というのに、そうだよな、でなきゃできないもの、と思いました。

  • 2019 4/11

  • 三浦しをん氏による博物館探訪記。
    この方、興味の幅がとても広いため、どこの博物館でもかなり楽しそうで、どの博物館の章も読んでいて楽しい。そしてよくぞ出会ったな!という他の来館者の行動や会話(特におばあちゃんと孫の例の会話には思わず吹き出した)のエピソードが素晴らしい。笑

    どこの博物館にも行ってみたくなったけど、個人的にはボタンの博物館と石ノ森 章太郎萬画館、そして熱海の秘宝館あたりから攻めたい。

  • 図書館より。

    読みやすいエッセイ。博物館、行きたいなぁ。

  • まるで自分が行ったかのように読める本。
    インタビューした方々が、揃って「いやいや」ではなく「好きで」やってる感が滲んでいて良かった。

    めがねミュージアムとボタンの博物館は特に行ってみたい。

  • マイナーな美術館も紹介されていて、しをんさんならではの偏愛具合が炸裂していた。

    今まで興味のなかったジャンルの美術館にも、行ってみたくなった。

  • マニアックな博物館ばかり。学芸員さんのいろいろな話もあって興味が湧く。

  • 福井県にあるメガネの博物館が気になる。今は東京に移転したらしい?
    (p. 60)
    仏教では、この世界をだれが作ったかは問わない。
    要するに、「だれかが世界を作ったのではなく、世界とは関係性から成り立っているのである」という考え方。
    なにごとも関係性で見ていくのが仏教の思考法の特徴です。

著者プロフィール

三浦 しをん(みうら しをん)。
1976年、東京生まれの小説家。出版社の就職活動中、早川書房入社試験の作文を読んだ担当面接者の編集者・村上達朗が執筆の才を見出し、それが執筆活動のきっかけになった。小説家の専業になるまで、外資系出版社の事務、町田駅前の古書店高原書店でアルバイトを経験。
2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。2012年『舟を編む』が本屋大賞に選ばれ、翌年映画化された。2015年『あの家に暮らす四人の女』が織田作之助賞受賞。また、『風が強く吹いている』が第一回ブクログ大賞の文庫部門大賞を、2018年『ののはな通信』が第8回新井賞を受賞している。
Cobalt短編小説賞、太宰治賞、手塚治虫文化賞、R-18文学賞の選考委員を務める。最新刊に、『愛なき世界』。

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