崩れる脳を抱きしめて

著者 :
  • 実業之日本社
3.56
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408537146

感想・レビュー・書評

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  • 単なる胸キュンなのかと思ったら二重三重にも仕掛けがあった。本屋大賞候補ということで読んでみたけれど、この頃の傾向はラノベ(?)と思わせるものも多くなってきているようで本格好みの人は一瞬手に取るのがためらわれるのでは。
    この本もそんな一冊だったけれどスキマ時間にちょうどいいかと読み始めたけれど正解でした。

    出版業界がこんな中、ラノベもしょうがないでしょうが、この作家さんはちゃんとしたミステリーも書けそうなので大人路線にも幅を広げてみたらいいのに・・・と老婆心ながら。

  • 碓氷蒼馬は、神奈川県葉山にある富裕層向けの療養型病院に、研修医として広島から単身赴任してきた。彼が受け持つ患者の一人・ユカリは、脳に手術不可能な腫瘍を持ち、余命半年とも言われていた。しばらくして碓氷とユカリは互いに心を開き親しくなるものの、告白することもできないまま研修期間を終え、広島に戻ることに。すると、広島の病院で勤務している碓氷のもとに弁護士が訪ね、ユカリが亡くなり遺産の一部を彼に残したと告げる。ユカリの影を追い、葉山の病院に行くも、そもそもユカリなどという患者はいないと病院スタッフに告げられる。いったい彼女は・・・
    少々無理のある設定ではと思うところもあるが、変化に富んでいて楽しく読めた。ミステリー、恋愛小説でありながら、人の尊厳死のようなテーマを盛り込んでいて、考えさせられる場面も。ラストは清々しく、読後感は良かった。

  • 不治の病を扱った小説は元々苦手で、更にラブストーリーが絡んでくると普通もうお手上げなのだけど、この知念さんの新作は抵抗なく読めた。謎解きの興味で最後の最後まで引っ張られる。知念さんが人気急上昇中なのが納得出来た。
    伏線の張り方が巧く、脇役(例えば主人公の元カノで広島弁丸出しの女性)が生き生きしていて、暗い題材を救っているのも巧い。こういう医療ミステリ、他の作家さんは書けないものなあ。
    但し、知念さんの作品の愛読者なら、第一章の終わり方で結末がある程度は予測できるかも知れない。そうなると帯にある様な感動も薄れてしまう。実際に私がそうだった。もっと予想の上を行って欲しかったな。

  • 医療ミステリーを得意とする著者が、恋愛の要素を取り入れた新しい分野に挑戦とのことで話題になっていたので、読んでみた。
    著者の作品を読むのは2作目。
    最初も医療ミステリーではなく、普通の作品を読んでしまったためか、他の人が絶賛するほど、インパクトの強い作家さんのイメージはない。
    今作も「泣ける」との評価もあったので、結構期待したのだけれど…正直、全然だった。恋愛要素にもそれほど胸は打たれず、ラストの種明かしもそれほど驚きもせず。
    最初から最後まで「フツー」だった。残念…

  • 研修医と余命いくばくもない脳腫瘍患者。心に傷を持つ同士、いつしか心を通い合わせて…てな単純なラブストーリーじゃ終わらない、そりゃそうだ、知念さんだもん。
    なるほど、そういうことだったのか、と膝をポン。小さな違和感は大きなトリック。そうかそうか、と大きくうなずく。一つ気になるところはあるけれど、それはそれとして最後まで油断禁物。

  • 余命何ヶ月といった小説は苦手です
    でもこれは面白かった
    やはり現役医師ならではの描写がいい
    ミステリーっぽいのもいい
    ちょっとからくりが複雑だけど
    冴子さん、かっこよすぎです
    十分楽しませてもらいました

    ≪ 広島弁 葉山の海にも 響いてる ≫

  • 個人的には恋愛モノはあまり好きではなく、最初はうーんと言った感じでしたが後半60ページほどから「!?」が止まりませんでしたね。
    とにかく騙されまくりました笑
    描写がとても綺麗ですっと頭に浮かぶ事ができました。

  • あらま、ずいぶんと幸せなエピローグだこと。冴子の立場を思うと、いい感じに成長して惚れ直した元カレに最後尽くして、ちいと切ない気もするけど、まああのキャラならどおってことないし。葉山の岬病院の蒼馬に対する隠蔽工作はあんまりにも無茶で、どう流れるのかと推理しつつ、さすがに結末は分からなかった。蒼馬が打算的にも打ち込んだ部活がなんだったのか、ああいった形で披露してくれたのも痛快で楽しめた。

  • 驚愕。とまではいかなかったけど、それは読んでいるときのテンションの問題かも。
    普通にいい本だった。ちょいちょい海堂さんとダブったけど、より恋愛に重きを置いていて、より内容が軽い。よりハッピーエンド寄り。
    主人公がにぶい本はいらいらしてしまって少し苦手。

  • 今世紀になったばかりのころだったか ... 『ハゲタカ』の真山仁氏が、別の筆名で出した生保破綻を描いた小説 ....
    細かいところは忘れてしまったけれど、ヤミ金の資金回収策の最後の手段に、保険に入らせて事故死させる ...というのがあった。
    ジュリストなんかに載ってる判例の中のときどきでてくる「その後、乙は死亡」って .....?と寒気がした。。

    そんなことを思い出させてくれたこちらの作品は、2018本屋大賞候補、 初・知念実希人。
    知念氏、現役のお医者さんだそうで、医療ミステリが主戦場なのかな?
    ただ、本作は、恋愛小説、それも限りなくライトノベルで不治の病とか、資産とか、遺言書とか、ハーレクインロマンス(読んだことないけど)風味です。

    ただし、主人公は男性。 
    20代研修医。こ
    れが限りなく女運のいいヤツで、なによりも元カノのデキ女ぶりには あんぐり です。
    知念さん、中高は男子校なんだろうな。

    葉山、広島、鞆の浦、横浜山手と旅情も楽しめるので、旅のお供にはいいかも。
    男性のほうが 楽しめるんじゃないかな。

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