崩れる脳を抱きしめて

  • 実業之日本社 (2017年9月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (292ページ) / ISBN・EAN: 9784408537146

みんなの感想まとめ

テーマは「生」と「死」であり、医療ミステリーの要素が巧みに絡み合っています。主人公の碓氷蒼馬は、父親の失踪という過去に囚われながらも、患者との出会いを通じて心の解放を果たしていきます。物語は二部構成で...

感想・レビュー・書評

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  • 半年くらい積んでいた本、やっと読めました!

    知念実希人さんの医療ミステリープラス余命ものです。
    前半の碓氷先生のお父さんの謎が面白かった。
    私はユカリさんよりも冴子さんが好きだ!

    まぁ、そして騙されましたよ。

    うん、ちゃんとヒントはあった。
    後からなら、わかる(笑)

  • 父親の失踪で貧乏な生活を余儀なくされ
    稼ぐことだけを目的に自分を追い込む青年、碓氷蒼馬。
    過去に縛られ、人としての心を持つ余裕さえない。
    そんな蒼馬の人生がミステリーを絡めながら描かれる。

    大きく二つの章に分けられる。
    最初の章では、患者・ユカリとの出会いと
    蒼馬の父親失踪の謎解きが語られる。
    ユカリと接するうちに心がほぐれていく蒼馬。
    蒼馬の語りから、失踪の謎を解明するユカリ。
    断片的だったものが見事に繋がり、
    トラウマになっていた父親の記憶から
    解放される蒼馬。

    そして二つ目の章では、蒼馬が謎解きに挑む。
    研修を終えて戻った蒼馬にユカリの死が知らされる。
    しかし、その死を不審に思った蒼馬。
    ユカリの謎を解くために奔走する。
    ちょっと手の込んだカラクリに
    「ん? え~っ!」とつい声が出てしまう。

    最後は、生きるとはどういうことなのか
    という問いかけに答える形で終わるこの作品。
    ミステリーとしても
    一人の青年の人間ドラマとしても
    じゅうぶん 読み応えがありました。

    • ハッピーアワーをキメたK村さん
      yyさん、こんばんは〜
      今年初読みの作品は、読み応えのある作品の様ですね(╹◡╹)
      今年もレビュー楽しみにしています
      よろしくお願いします
      yyさん、こんばんは〜
      今年初読みの作品は、読み応えのある作品の様ですね(╹◡╹)
      今年もレビュー楽しみにしています
      よろしくお願いします
      2024/01/06
    • yyさん
      ハッピーアワーさん♪

      こんばんは☆彡
      今年いただく初コメント♡、凄く嬉しいです。
      ありがとうございます。
      年末年始、バタバタして...
      ハッピーアワーさん♪

      こんばんは☆彡
      今年いただく初コメント♡、凄く嬉しいです。
      ありがとうございます。
      年末年始、バタバタしていてなかなか読めなかったけれど
      やっと一冊…!です。
      私は、ハッピーさん(省略しすぎ?)がお好きな桜木紫乃さん、
      ちょっと気になってます。まだ読んだことがないので。
      こちらの方こそ、今年もよろしくお願いします。
      2024/01/07
  • 初期研修で神奈川県の療養型病院に訪れた医師碓氷(うすい)が物語の主人公。
    最悪の脳腫瘍を患う、患者の湯狩(ゆがり)と、医師と患者の関係から、徐々に仲を深めていく。そんな、湯狩に想いを告げようとするが、寸前で湯狩に止められ、碓氷は所属する広島の病院に戻る事に。
    広島に戻った数日後に、湯狩が亡くなったことが判明。しかも、精神的な事が原因で外出できない湯狩は外出中に亡くなっていた。湯狩の死を不審に思った碓氷は神奈川に行き、死の真相解明に乗り出す。
    といった物語です。

    物語の終盤で完結したのかな?と思いきや、一転物語が覆り、驚かされました。
    散りばめられ、ずっと違和感を持っていた伏線もしっかり最後に回収され、爽快感がありました。

    ベースが、終末期の医療となっているため、「生」と「死」について考えさせられます。
    終末期の方に限らず、私たちは明日生きている保証はどこにもありません。
    今この時、一瞬一瞬を大切に生きていかなければいけないと考えさせられました。

    作家であり、医師でもある著者にしか描けない、そんな医療•ミステリーでした。

  • 病院で起こる恋愛小説かな?
    と思わせて……
    途中から手が止められなくなるくらい
    二転も三転もする謎が主人公に立ちはだかるから
    恋とか愛とかはどこへ?!と
    ハラハラしながらページを捲りました!
    最高なラストに心があったかくなります。

  • 物語の先が分かりすぎるかなと感じました。ミステリーというよりかは恋愛要素が強めです。
    面白さは少ないですが、少し違った恋愛小説やミステリー小説に挑戦したい方にはおすすめです。

  • 知念実希人さんの本は2冊目。「ひとつむぎの手」が素晴らしかったので、読んでみた。

    研修医・碓氷蒼馬は研修先の療養型病院で、グリオブラストーマに罹患した2つ年上の女性・弓狩(ユカリ)環の担当となる。二人は心を通わせ合い、碓氷はユカリに恋していることを自覚するが告白できない。そして、研修から元々いた広島の病院に帰った後、弓狩が亡くなったことを知る。
    碓氷は弓狩の遺産相続に関して不審な点に気づき、研修先の横浜に戻り真相を調べるが…

    という話。

    この小説は、恋愛小説と謎解き小説、2つの要素がある。
    恋愛の要素については、そこそこ楽しめたが、文体が軽くて心に引っかからない。主人公もあまりいい奴ではないので、感情移入しにくいところが残念。
    謎解き要素は、伏線がしっかり回収されていてスッキリできた。
    総合的には読みやすいし、重いテーマを扱いつつも前述のように軽い文体なので、楽しんで読めるミステリーだと思う。

    ところで、グリオブラストーマは平野啓一郎さんの「ある男」でも取り扱われる病気。オビに「愛した彼女は幻なのか」とあるが、「ある男」も「愛したはずの人が実は別人だった」謎を解くストーリー。
    どうでもいいけど、興味深い共通項。

    • やまさん
      たけさん
      こんにちは。
      いいね!有難うございます。
      やま
      たけさん
      こんにちは。
      いいね!有難うございます。
      やま
      2019/11/24
    • たけさん
      やまさん、こんにちは。
      こちらこそ、いつもいつもありがとうございます。

      この本の字の大きさは、どうですかねー…中程度ですかねぇ
      やまさん、こんにちは。
      こちらこそ、いつもいつもありがとうございます。

      この本の字の大きさは、どうですかねー…中程度ですかねぇ
      2019/11/24
  • 世界に明日の保証はない。もちろん過去の保証もない。あるのは今この瞬間、存在を意識できる今この時だけ。だからこそ、わたしは今を連続させてこの世に足を着く。いつか脳が活動を停止するその日まで。

  • 毎回イッキ読みです!

    研修医だからわかる余命僅か、思い悩む切なさ、自分が惹かれていく気持ち、もどかしさなどが描かれた作品だと思います。

    最後の二転三転のドンデン返し、面白かったです。

    本のタイトル「崩れる脳を抱きしめて」はプロポーズの言葉だったのね。

  • 冒頭で主人公とゆかりさんが病室で初めて会うシーンと、ラストの桜の花弁が舞い散るシーンがとても美しく描かれおり、印象的でした。
    純愛って優しくて切なくていいなぁ〜と感じました。
    隠されていた真実が分かるまで、ドキドキでした。

  • 余命がある患者と研修医の恋愛物語。
    余命があると愛する人を悲しませないようにする嘘が壮大で最後までわからなかった

  • 最初は父に恨みを持ち、お金だけのために必死に働き、好き嫌いもあまりなく、何を考えているのかわからない恨みだけが原動力である医師の話かと思ったら、頭に時限爆弾を抱えた女性と出会い、お金に執着していた蒼馬に様々な心境の変化が出てきて、はたまた、そこからこんなにも話が展開するなんて、、、
    と、驚きつつすごく楽しめた作品でした!

    もしや、硝子の塔の殺人と話繋がってる!?と思ったけど、それの主人公は遊馬だった。笑笑

  • 2022/03/24読了
    #知念実希人作品

    純愛ミステリー。
    めちゃくちゃ良かった。泣けた。
    後半目まぐるしい展開だが
    幸せな気持ちになる終わり方がいい。
    映像化したら普通にウケそう。

  • 互いに仲を深める恋愛パートの前半、想い人の正体に迫る謎解きパートの後半。理路整然とされていて兎に角読みやすい作品だった。
    自分はあくまで純な恋愛メインの小説として読んでいたので、ミステリ部分に愛憎こみのドロドロや入り込んだ複雑さが無く、すっきりとした構成で良かった。
    ミステリ読むぞと意気込んで読んでしまって、肩透かしを喰らう人はいるのかも。。

  • 純愛系のミステリ。
    後半までミステリ要素があんまりなくて、普通に恋愛小説のように読んでいたら、いつの間にやら伏線がたくさん散りばめられていた。
    切なく、人間味にあふれたお話。

    少し現実離れ感はあったけど、しっかり驚かされて良かった。ミステリとしても楽しめた。

    (オーディブルにて)

  • やばい、面白かった。いやかなり面白かった。

    ユカリさんは本当は・・・って思いながら、
    まさかそういう感じで解明されるとは。
    長めの第一章は完全なる伏線で、第二章で読むスピードも高まるという感じ。

    冴子さんの広島弁も気持ち良いし、
    碓氷先生のお父さんの話もグッとくるね。

    いろんな事が楽しめるお話だったかな。

  • 崩れる脳を…は、脳腫瘍のことを指していると思わせて、途中、主人公がストレスのせいで見ている幻覚のことでもあるようで、さらにまた違う展開へと向かっていく。失意のどん底に落ちかけた主人公に、救いの手は差し伸べられた。

  • うわーほんと良かった。
    読めて良かったと思う。
    後半の二転三転するストーリーに、知念さんに振り回されててるような感覚がとんでもなく良くて、読むことを途中で止められなくなった。
    自分が何故この世に生まれ、何故ここにいるのかなんて頭に爆弾を抱えないと考えないテーマだろうけど。でも、なんの病気もない私だって少しだけ頭の隅に置くべき事なのかもしれない。一日一日を大事にするために。

  • 知念作品、やっぱり好きだなぁ。

    医療×ミステリーではまさに一級品で、本作は恋愛小説としてもステキな作品でした。

    本作の主人公は脳外科医を目指し神奈川にある富裕層向けの療養型病院に研修医として実習に来た碓氷蒼馬。

    そこで出会った入院患者の弓狩環は悪性脳腫瘍(グリオブラスマート)に侵され、その腫瘍は脳幹部にまで達しておりもはや手術も出来ない状態。

    そう彼女は脳内に「爆弾」を抱える終末期の患者。

    初めて診察に訪れた病室で「ゆがり」の濁音の響きが格好悪いと「ユカリ」と呼んでほしいと伝える。

    そうして始まった1ヶ月の研修期間の中で蒼馬はユカリと接していく中で、蒼馬を苦しめる過去の謎解きが始まる。

    それは幼い頃に自分と母親と妹の3人と大きな借金を残し、預金を引き出し若い女と共に家族の前から消えた父親の死にかかわるもの。

    蒼馬はずっと若い女と逃げた父親を恨み、お金に苦労してきたが故に、脳外科医として腕を上げアメリカで金を稼ぐことに執着していた。

    そんな蒼馬の父親疾走に隠された謎はユカリの助けを得て思わぬ形で真実が明らかになる。

    ここまででも一つのミステリー作品であるが、本作の凄さはむしろここから始まる。

    徐々にユカリに心を惹かれた蒼馬は研修最終日にその想いをユカリに告げようとするも、ユカリがそれを許さない。

    そして故郷の広島へと帰った蒼馬のもとに届いたのはユカリの死。

    ここからユカリの死に纏わる新たな謎解きが始まる。

    ラスト20pからの怒涛の謎解きはどことなく感じる部分があったとは言え、1行毎に明かされる謎解きと、そこに仕込まれていた伏線はお見事としか言えない。

    そして本作の結びはまさに恋愛小説そのもの。

    読み終えた読者には「崩れる脳を抱きしめて」というタイトルの付け方の旨さにも感心させられたことだろう。

    この1冊で2〜3冊分を読んだ気にさせてくれます。


    説明
    内容紹介
    彼女は幻だったのか? 今世紀最高の恋愛ミステリー!! 圧巻のラスト20ページ! 驚愕し、感動する!!! 広島から神奈川の病院に実習に来た研修医の 碓氷は、脳腫瘍を患う女性・ユカリと出会う。 外の世界に怯えるユカリと、過去に苛まれる 碓氷。心に傷をもつふたりは次第に心を 通わせていく。実習を終え広島に帰った 碓氷に、ユカリの死の知らせが届く――。 彼女はなぜ死んだのか? 幻だったのか?

  • スピード感ある展開で、とっても面白かった。私にとって初めての恋愛ミステリー?かな。中盤からストーリーが二転三転して『えーどうなってるの~』っと心の中で叫んでた。

  • いいです、ホーンとに…
    久しぶりに驚愕しました。
    恋愛ミステリーって初めてなんですが、コレは面白い
    恋愛とミステリーって混ざるんだー
    知念さん作品はまだ数冊ですが今回を機に読もうと思う、ありがと…って気持ちです。

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著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。
2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に『天久鷹央』シリーズがある。
『崩れる脳を抱きしめて』、『ひとつむぎの手』、『ムゲンのi(上・下)』、『硝子の塔の殺人』、『放課後ミステリクラブ』で本屋大賞にノミネートされる。
その他著書に『仮面病棟』、『ブラッドライン』、『優しい死神の飼い方』、『機械仕掛けの太陽』、『祈りのカルテ』等がある。

知念実希人の作品

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