崩れる脳を抱きしめて

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 1177
レビュー : 201
  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408537146

感想・レビュー・書評

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  • やばい、面白かった。いやかなり面白かった。

    ユカリさんは本当は・・・って思いながら、
    まさかそういう感じで解明されるとは。
    長めの第一章は完全なる伏線で、第二章で読むスピードも高まるという感じ。

    冴子さんの広島弁も気持ち良いし、
    碓氷先生のお父さんの話もグッとくるね。

    いろんな事が楽しめるお話だったかな。

  • 「崩れる脳を抱きしめて」
    このタイトルからは想像もつかない内容でした。(いい意味で)

    自分たちはなぜこの世に生まれ、ここにいるのか?
    この世に生まれた意味、また生きて行く意味、
    たまに考えることがあります。
    もちろん答なんか出ないんですけどね。

    脳に爆弾を抱えているユカリの姿をみて思ったんですが、
    ユカリに限らず、人の寿命はわからない。
    ある日突然ということだってある。

    私も先のことに怯えて、今を疎かにしてしまいがちです。
    「今日を生きよう」と思って生きねば!

    レオとクロにまた会えたのが、何より嬉しかったです♪。

  • 知念さんの本は『仮面病棟』に続いて2冊目。
    現役医師でもある知念さんだから書ける医療ミステリーなんでしょうね。
    でも、今回はそこにラブストーリーがプラスされています。
    第1章はゆっくりと登場人物の信条が描かれ、読むペースが上がりませんでした。
    第2章で一気にミステリーへと引き込まれ、最後の最後で…

    2018年の本屋大賞にノミネートされているこの作品。
    楽しく読めました。

  • 単なる胸キュンなのかと思ったら二重三重にも仕掛けがあった。本屋大賞候補ということで読んでみたけれど、この頃の傾向はラノベ(?)と思わせるものも多くなってきているようで本格好みの人は一瞬手に取るのがためらわれるのでは。
    この本もそんな一冊だったけれどスキマ時間にちょうどいいかと読み始めたけれど正解でした。

    出版業界がこんな中、ラノベもしょうがないでしょうが、この作家さんはちゃんとしたミステリーも書けそうなので大人路線にも幅を広げてみたらいいのに・・・と老婆心ながら。

  • 今までの似たようなストーリーとは全く違う。
    ミステリーの要素も入っていて、最後までもやもやとしたものと、次の展開への期待が綯い交ぜになってスラスラと読めてしまう。
    何気ない言動が実は伏線であったり、読み返してみるとなお面白い。
    病院のあるべき姿、人生の意味、支えてくれる人への感謝。
    様々なものを物語っているストーリー。

  • 碓氷蒼馬は、神奈川県葉山にある富裕層向けの療養型病院に、研修医として広島から単身赴任してきた。彼が受け持つ患者の一人・ユカリは、脳に手術不可能な腫瘍を持ち、余命半年とも言われていた。しばらくして碓氷とユカリは互いに心を開き親しくなるものの、告白することもできないまま研修期間を終え、広島に戻ることに。すると、広島の病院で勤務している碓氷のもとに弁護士が訪ね、ユカリが亡くなり遺産の一部を彼に残したと告げる。ユカリの影を追い、葉山の病院に行くも、そもそもユカリなどという患者はいないと病院スタッフに告げられる。いったい彼女は・・・
    少々無理のある設定ではと思うところもあるが、変化に富んでいて楽しく読めた。ミステリー、恋愛小説でありながら、人の尊厳死のようなテーマを盛り込んでいて、考えさせられる場面も。ラストは清々しく、読後感は良かった。

  • 不治の病を扱った小説は元々苦手で、更にラブストーリーが絡んでくると普通もうお手上げなのだけど、この知念さんの新作は抵抗なく読めた。謎解きの興味で最後の最後まで引っ張られる。知念さんが人気急上昇中なのが納得出来た。
    伏線の張り方が巧く、脇役(例えば主人公の元カノで広島弁丸出しの女性)が生き生きしていて、暗い題材を救っているのも巧い。こういう医療ミステリ、他の作家さんは書けないものなあ。
    但し、知念さんの作品の愛読者なら、第一章の終わり方で結末がある程度は予測できるかも知れない。そうなると帯にある様な感動も薄れてしまう。実際に私がそうだった。もっと予想の上を行って欲しかったな。

  • 研修医と余命いくばくもない脳腫瘍患者。心に傷を持つ同士、いつしか心を通い合わせて…てな単純なラブストーリーじゃ終わらない、そりゃそうだ、知念さんだもん。
    なるほど、そういうことだったのか、と膝をポン。小さな違和感は大きなトリック。そうかそうか、と大きくうなずく。一つ気になるところはあるけれど、それはそれとして最後まで油断禁物。

  • 医療ミステリーを得意とする著者が、恋愛の要素を取り入れた新しい分野に挑戦とのことで話題になっていたので、読んでみた。
    著者の作品を読むのは2作目。
    最初も医療ミステリーではなく、普通の作品を読んでしまったためか、他の人が絶賛するほど、インパクトの強い作家さんのイメージはない。
    今作も「泣ける」との評価もあったので、結構期待したのだけれど…正直、全然だった。恋愛要素にもそれほど胸は打たれず、ラストの種明かしもそれほど驚きもせず。
    最初から最後まで「フツー」だった。残念…

  • 面白かった!
    何度も予想を裏切られながら物語を読んだのは久しぶりかも。
    恋愛小説の主人公が不治の病に侵されていると
    大体読む前にがっかりしてしまうのだけれど
    この本は大丈夫。
    死を泣かせる小道具としてではなく
    ちゃんと生と同じだけの重さで描いています。
    作者の方、現役の医師なんですね(納得)
    本を読みなれている人も、普段あまり読まない人にも
    楽しめる物語だと思います。

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著者プロフィール

知念 実希人(ちねん みきと)
1978年、沖縄県生まれ。医師。2011年、第4回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビュー。その他の作品に『螺旋の手術室』(『ブラッドライン』改題作)、『優しい死神の飼い方』(死神シリーズ)、『天久鷹央の推理カルテ』シリーズなどがある。
近刊として2018年9月刊行の『ひとつむぎの手』。

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