彼方の友へ

著者 :
  • 実業之日本社
4.31
  • (153)
  • (116)
  • (43)
  • (6)
  • (0)
本棚登録 : 810
レビュー : 158
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408537160

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 読んで良かった。

  • いいお話でした。戦前の少女たちのベストセラー雑誌を作る人たちの思いがひしひしと伝わります。これはドラマ化されそうです。あのカード、今売り出してもいいのでは?

  • 戦前から戦後にかけての出版社ではたらく女性の話。文化を守るために誇りをもって出版業を営むも、時世の流れはどんどん逆行し。。大戦の中でもまれた人々の生きざまに心を打たれた。

  • 妖しい男装の麗人(しかも白人とのハーフ?クォーター?)が出てきた時点で、主人公がいきなり服を脱がされそうになり、金持ち老人の妾にされそうになったときさらに、イケメン主筆と美少年風画家が出てきた時点で確実にありゃりゃこれはマンガだ(悪い意味で)と思った。読むの止めようかな、と思ったがまあここまで来たんだし、と気を取り直して読み進めたら、全体としては悪くなかった。
    モデル(中原淳一、川端康成など)もいるし、もっと正統派の小説にもできた気がするが、主人公への感情移入のしやすさ、登場人物への憧れという大衆小説の王道をとって、成果はあがっている。
    ただ、書き始めはもっとミステリー的なものにするつもりだったのか、主人公の恋模様の予定が違ったのか、初めに出てくる幼なじみも男装の麗人も、主人公がスパイ活動に知らずに加担してしまうのも、主人公の父の大陸での活動も、思わせ振りな設定なのに全く生きていない。
    はじめの部分は大幅に書き直した方が良かったんじゃないかと思う。
    実業之日本社の歴史や「少女の友」の雰囲気がわかったのは良かった。
    ちょっとターゲットがぶれてる感じもした。美蘭と有賀のメロドラマ的な情事のシーンは匂わせるだけで良かったのでは。せっかく主人公が健気で爽やかなのに、あそこだけ昼メロみたい。

  • 伊吹さんらしい登場人物の強さをしっかりと描いた作品。映像になりそうなストーリー展開と情景。あの時代を生き抜いた人々の強さとつらさがかかれていると思う。とても良かった。

  • 現代の老人施設で一人暮らす老女のもとに、懐かしいカードゲーム、フローラルゲームを持った人が訪ねてくる

    戦前、「乙女の友」という少女雑誌に憧れ、幼馴染みの印刷工場の息子にもらう没プリントを大切にノートに貼っていたハツ。

    やがて憧れの主筆や画家の元で働くことができるようになり、憧れの雑誌でやがて小説も書くようになる。

    戦争を乗り越えて、やがて主筆に。

    長い時を経て、当時の謎が解ける。うつくしいフローラルゲームと共に

    原題と過去を行き来しつつ進むストーリーは、ノスタルジックな世界観を上手に表現していてとても素敵だった

  • ふとしたキッカケにから「乙女の友」を発行する出版社の
    主筆の小間使いとして働くようになる。
    最上のものを友へというスローガンのもと、画家、作家、
    編集者たちに支えられ成長していく。

  • NHK朝ドラの雰囲気漂う。あの時代、ほんとうに多くの人たちが逝ってしまったのだ。とりかえしのつかないこと、このうえない。

  • 実業之日本社創業120周年記念作品。
    竹久夢二や中原淳一が活躍した少女雑誌「少女の友」(実業之日本社刊)の存在に、著者が心を動かされたことから生まれたとのことー。

    「友よ、最上のものを」
    戦中の東京、雑誌づくりに夢と情熱を抱いて――

    平成の老人施設でひとりまどろむ佐倉波津子に、赤いリボンで結ばれた小さな箱が手渡された。
    「乙女の友・昭和十三年 新年号附録 長谷川純司 作」。
    そう印刷された可憐な箱は、70余年の歳月をかけて届けられたものだった――

    戦前、戦中、戦後という激動の時代に、「乙女の友」に恋し、焦がれて、ひたむきに、ひたすらに、その時の中に情熱を胸に生き、憧れの雑誌の主筆にまでなった波津子とそのまわりの人々を、あたたかく、生き生きとした筆致で描いた、著者の圧倒的飛躍作!

  • 久々に良作に出会えた感。かなりありです。

全158件中 91 - 100件を表示

著者プロフィール

伊吹有喜(いぶき・ゆき)
1969年三重県生まれ。三重県立四日市高等学校、中央大学法学部法律学科卒業。四日市市観光大使。1991年に出版社に入社。雑誌主催のイベント関連業務、着物雑誌編集部、ファッション誌編集部を経て、フリーライターになる。2008年に永島順子(ながしま・じゅんこ)名義で応募した『風待ちのひと』(応募時のタイトルは「夏の終わりのトラヴィアータ」)で第3回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞。2009年に筆名とタイトルを改め同作で小説家デビュー。2014年『ミッドナイト・バス』で第27回山本周五郎賞候補、第151回直木賞候補。2017年『彼方の友へ』(実業之日本社)本作で第158回直木賞候補。

彼方の友へのその他の作品

彼方の友へ Kindle版 彼方の友へ 伊吹有喜

伊吹有喜の作品

ツイートする