彼方の友へ

著者 :
  • 実業之日本社
4.31
  • (155)
  • (118)
  • (43)
  • (6)
  • (0)
本棚登録 : 817
レビュー : 160
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408537160

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 誰かがともした灯をつなぐ。それは「ま幸くありこそ」の思いと共に、古びたモンブランの万年筆と共に、彼方の友たちのもとへ。
    こんな仕事がしてみたい。とてつもなく面白かった。

  • 舞台は昭和12年、出版社・大和之興業社。
    少女雑誌「乙女の友」は、有賀憲一郎が詩を書き
    長谷川純司が表紙や挿画を担当。
    ゴールデンコンビとして少女たちのなかでも人気が高かった。
    そして、佐倉波津子も見せられた一人だ。
    彼女は、縁あって大和之興業社へ入社。
    有賀憲一郎の下で雑用係として働くことになるのだが。

    高学歴の編集部の皆さんを前に
    波津子は自信なさげの様子でおろおろするばかり。
    でも、周りが「あっ」と声に出してしまうほど、大胆な行動に出ることもあり読んでいて楽しかった。
    戦中の厳しい監視体制のときでさえ、創意工夫で乗り切る。

    有賀の言葉
    「絶望と希望は紙一重」(P313)
    「難しく構えるな。彼方の友たちはいつだって待っているよ。そして僕も」(P314)

    戦前、戦中、戦後
    そして、平成を生きる佐倉波津子の現在。

    さりげない一文に涙する。
    私も「友」の一人に加えられたらいいな。
    有賀憲一郎に恋する乙女として。

  • 2018 2/19

  • 何故だかなかなか読み進めることができなかった。難しい訳ではないんだけど…

  • ちょっとわざとらしいけど、楽しい読み物

  • 胸がきゅんとするお話でした(*´ω`*)昭和の戦前〜戦後にかけての女性誌編集部のお話。女性が奮闘するおはなしでもあり、戦時中の日本を物語るものでもある。そして、純な恋愛のお話。主筆の有賀さんがとにかくカッコいい(ノω`*)読むにつれ胸きゅんが止まりません。最後は切なくもあり、優しい気持ちになって…涙が出そうになりました(*´∀`*)2018.01.22読了。

  • 直木賞にノミネートされましたが残念ながら今回は逃しました。
    戦前・戦中・戦後と激動の時代の中で常に最上のものを!という熱い思いを持ち続け、雑誌作りに情熱を傾けた人たちの物語。
    そんな話を、主人公が平成の今、老人施設で夢うつつに思い起こしているという設定。
    そんな主人公のもとに、昔につながる人物が訪れ、当時戦争によってあやふやになっていた事実が、感動的に解明するのです。

    久々にすがすがしい話を読みました。
    無学でも懸命に努力する姿、好きな仕事に対する姿勢、物がないという事実に協力し合い助け合う、昭和のその特殊な時代を懸命に生き抜いた人々の姿に感銘を覚えます。

  • ドラマを観ているかのように、映像が目に浮かびやすい描写で、乙女(?)心にはびんびん響くストーリーと主要人物キャラクターが満載な作品でした。少女漫画や朝ドラが好きな人は、きっと好きな作品だろうな。
    個人的には未消化な内偵関連話の処理と、人物造形(少女漫画的キャラに寄りすぎ)にもうちょっと奥行きが欲しかったので、☆4つにしました。

  • 第158回直木賞候補作

  • もう少し戦局と絡めたドラマティックな話に持って行って欲しく、内偵もうやむやになってないか?男装の麗人とかお父さんとかどうなったんや。中盤から後半に失速。だが、どんな時であっても心躍るものを、という信念は美しかった。

全160件中 131 - 140件を表示

著者プロフィール

伊吹有喜(いぶき・ゆき)
1969年三重県生まれ。三重県立四日市高等学校、中央大学法学部法律学科卒業。四日市市観光大使。1991年に出版社に入社。雑誌主催のイベント関連業務、着物雑誌編集部、ファッション誌編集部を経て、フリーライターになる。2008年に永島順子(ながしま・じゅんこ)名義で応募した『風待ちのひと』(応募時のタイトルは「夏の終わりのトラヴィアータ」)で第3回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞。2009年に筆名とタイトルを改め同作で小説家デビュー。2014年『ミッドナイト・バス』で第27回山本周五郎賞候補、第151回直木賞候補。2017年『彼方の友へ』(実業之日本社)本作で第158回直木賞候補。

彼方の友へのその他の作品

彼方の友へ Kindle版 彼方の友へ 伊吹有喜

伊吹有喜の作品

ツイートする