- 実業之日本社 (2018年4月17日発売)
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感想 : 28件
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Amazon.co.jp ・本 (744ページ) / ISBN・EAN: 9784408537245
みんなの感想まとめ
テーマは、悲劇的なトラック事故を起点に、運送会社や自動車メーカー、銀行、警察、メディアなどの複雑に絡み合った思惑が描かれる緊迫したドラマです。実際のリコール隠し事件を基にしたこの物語は、登場人物たちの...
感想・レビュー・書評
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もっと早く読むべきだった。もっと早くにこの本を知りたかった。あのリコール隠しの事件は相当世間を騒がせたにも関わらず、今まで記憶から薄れていた自分が恨めしい。実際の事件で死者が出ていること、運送会社は廃業してしまったこと、何も救われないが、今年この本に出会ったことを胸に刻む。被害者の無念、遺族の声にならない悔しさを絶対に忘れない。
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三菱自動車のリコール隠しを題材にしたもので、読んでて池井戸さんらしい勧善懲悪物語。外れがない分読んでて安心できる。
前々から読みたかった本だが、分厚いし二段組だしって理由でほっておいたらいつの間にか映画化。するとそれまで本棚で眠っていたのが急に人気で手貸し出し中。いつまでも回ってこない日々が続いた。人間ってホントに浅はかだなぁと思う。
この三菱自動車のハブ問題。昔整備関係で働いていたころから、ハブボルトの強度の低さに文句言ってたけど、それ以上の構造問題があったと驚いたものである。
この本の評価として、難しい題材を最後の最後までうまくまとめて書ききったことにあると思う。大概の小説では最後はさらっと流しておしまいってのが多い中、PTAという家庭問題まで巻き込んですべて満足の締めくくりしているところが池井戸氏の実力なんでしょうね。
ただ、最後までなにじゃこいつ?って沢田。この男だけはまったくもって共感する事が出来なかった中途半端な思考の持ち主で、物語を面白くさせるがために作られたいかにも作者都合のキャラクターだったんだろうと推測。そういうキー人物ほど浮いてしまうのが小説の恐いところだ。 -
あらすじ
ある日突然、赤松運送の大型トレーラーから脱落した左後輪のタイヤが、歩道を歩いていた母子を直撃し、若い母親が命を落とす痛ましい事故が発生する。事故原因を「整備不良」と決めつける警察の家宅捜索、世間からの激しいバッシング、そして取引先からの相次ぐ契約解除により、会社は一気に倒産の危機へと追い込まれる。しかし、日頃から完璧な整備を徹底してきた現場整備士たちのプライドと実直さを信じる社長・赤松徳郎は、車両自体の構造的欠陥(ハブの破損)を疑う。製造元の巨大自動車メーカー・ホープ自動車が組織ぐるみでリコール隠しを行っている疑惑を突き止めた赤松は、社員とその家族、そして亡くなった被害者の無念を背負い、巨大な権力と理不尽な沈黙に孤独な闘いを挑む。
所感・深掘り
大企業の保身と隠蔽という冷酷な組織の論理に抗い、足元の仲間を信じて正義を貫き通す赤松社長の熱い生き様に、ページをめくる手が震え、胸の奥底が熱くなる大傑作だった。
特に深く腑に落ちたのは、「非常事態において、周囲がどんなに疑おうとも、現場で汗を流してきた部下の誠実さと技術を信じ抜くリーダーの覚悟」の尊さだ。世間から犯罪者扱いされ、銀行から融資を断られ、会社存亡の瀬戸際に立たされれば、誰しも責任を現場に押し付けて逃げ出したくなる。しかし赤松は、整備士たちの誇りと自社が積み重ねてきた凡事徹底の重みを疑わなかった。「社員の人生を守る」という絶対的な一線を譲らず、矢面に立って泥をかぶり続けるその背中は、組織を率いる者が持つべき真の器と胆力をこれ以上ない説得力で示している。
また、「命を預かる仕事において、安全と誇りを犠牲にした効率や保身は決して許されない」というテーマも重く響く。大企業のエリートたちが会議室で数字と出世争いに明け暮れ、欠陥を隠蔽し続けた結果、罪なき人命が奪われた。現場の手触りや当事者意識を失った組織がいかに腐敗し、無責任な怪物と化すかという教訓は、企業経営にとどまらず、人の育成や組織運営に関わるあらゆる現場への痛烈な警鐘だと感じる。真のプロフェッショナルとは、机上の論理ではなく、目の前の安全と信頼にどこまで誠実であり続けられるかで決まるのだと痛感した。
保身や諦めに逃げるのをやめ、現場の誇りと仲間を信じ、自らの信念を貫き通すこと。
理不尽な逆境や組織の不条理に苦しんでいる人はもちろん、現場の最前線で人の命や信頼を預かり、誇りを持って日々職務に打ち込むすべてのリーダーにとって、折れそうな心を力強く奮い立たせてくれる不朽の名著だ。 -
Kindle Unlimitedをきっかけに手に取った。無料で読めるのは上巻だけだったが、先が気になりすぎて結局上下巻とも購入してしまった。池井戸作品はいくつか読んできたが、上下巻に分かれる大作は今回が初めてである。
悲しいトラック事故から始まる物語は、運送会社、自動車メーカー、銀行、警察、メディアなど、無数の関係者の思惑が複雑に絡み合いながら展開する。これだけ多くの視点が登場するにもかかわらず、読み手を全く混乱させずに最後まで一気に読ませる緻密なストーリーテリングには脱帽するしかない。
組織の論理と個人の正義がぶつかり合う緊迫したドラマに、気付けば深く感情移入し、何度も涙を流してしまった。複雑に絡み合った糸が解けていくカタルシスと、胸を打つ人間模様が凝縮された傑作である。 -
長かった。腐る事なく信念を貫く主人公を応援した。信念を貫く大切さを感じる作品だった。
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『空飛ぶタイヤ』は、巨大企業に立ち向かう中小企業の姿を描いた物語です。
最初は地味な話かと思いましたが、読み進めるほどに、会社の正義、社員の誇り、家族を守ろうとする思いが絡み合い、強く心を揺さぶられました。
立場の弱い者が理不尽に押しつぶされそうになりながらも、「正しいこと」を貫こうとする姿は、働く人なら誰もが共感できるはずです。
派手なヒーローはいませんが、現実の職場にもいそうな人たちが必死に戦うからこそ、この物語は胸に刺さります。
仕事や人生に迷ったときにこそ読みたい一冊です。 -
空飛ぶタイヤは、「飛行機のタイヤを製造している会社の話」
かと思っていたけど、全然違うお話でした。
すごいボリュームだけど、読みやすくて最後はスッキリします。
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図書館で借りた本。
赤松が社長を務める赤松運送のトレーラーが脱輪事故を起こして、人を死なせてしまった。整備不良が原因と言われ、一度は整備担当の門田を追い出すが、門田の整備には不備が無く、それどころか丁寧に記録もつけられていた。では悪いのは自動車の耐久性の方ではないのか?崖っぷちから這い上がる、池井戸作品らしい逆転劇でした。 -
『半沢直樹』や『下町ロケット』など、多くの有名作品を生み出したことで知られる池井戸潤の代表作。
タイヤの脱輪事故と大手自動車メーカーのリコール隠しがメインとなって、主人公が大企業の闇に立ち向かうストーリーです。
実際の事件をベースにした物語の展開と、著者自身の銀行員時代の経験を生かしたリアルな描写が魅力で、読んでいてとても引き込まれる一作です。
会社をメインにした小説が読みたい方、緊迫感のある話が読みたい方はぜひ読んでみてください!
【中央館3F-西 9 913.6/IK】 -
大手のリコール隠しが題材。
引き込まれる。面白い -
希望を捨てず。よかった。現実は納得いきません!!。
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分厚く、読み始めるのに躊躇していたが、読んでよかった。
次々と赤松社長にふりかかる問題に、心痛めたが、読み終えた時は晴れやかな気持ちに。 -
赤松社長の身に起こる苦難が多く、そこまで苦難が起こるのかと途中辛くなることもありましたが、最後はすごく前向きになる本です。一気に読めます。
働くということ、正義を貫くということについて考えさせられました! -
途中、読むのも辛くなるぐらい赤松社長が不憫で仕方なかった。
しかし終盤に進むにつれて光明が出てきて、最後は報われた。終わってみると晴れやかな気持ちになれた。良い作品でした! -
大手自動車会社に立ち向かう中小企業の運送会社の奮闘。たくさんの関係者の心理描写が面白かった。読み終わってから実際の事件をテーマにしているようだと知って驚いた
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著者プロフィール
池井戸潤の作品
