少女たちは夜歩く

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  • 実業之日本社 (2018年9月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784408537306

感想・レビュー・書評

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  • 10話の短編が少しずつ繋がっていく。

    ある都市の真ん中にこんもりとした山があり、頂上にはお城が。麓から何本もの登山道があるが…
    夜にライトアップされたその姿はまるで虚空に浮かぶ魔城のようである…
    そんなプロローグ的な始まりからの1話目。
    登場する高校生の少女が中学時代の担任と山で再会し関係を持つ。少女の執着はしだいに狂気となり…
    まぁちょっとサスペンス的な話で☆3くらいかな
    と(´∀`*)めちゃくちゃ短いし笑

    2話目も場所は当然この城山の周辺だけど、まったく別の話。話の時代も書かれてないし名前も名字だったりニックネームだ…ここからとりあえず登場人物の名前と特徴をメモしとくことに_φ(・_・

    3話4話と読んでくうちに何とも言えないキミの悪さです…
    あれっ?あの時ちょろっと出たアイツじゃない?
    え〜っ?こんな事になってたの?と繋がりが分かって来ますがそれが怖い(-_-;)

    後半からは「ページを繰る手が止まらない!」の帯の煽りも納得の面白さですd(^_^o)

    どうやら舞台は四国のようですね。
    不思議な気味の悪さがピッタリ♪
    四国の方ごめんなさいm(_ _)m

    前に読んだ宇佐美まこと作品とは全く別ジャンル。
    どうやらこの方自分が読みたい物を書くらしい。
    うん!満足の一冊でした(๑˃̵ᴗ˂̵)

    • おびのりさん
      私は、徒歩で行けるところに図書館がないんです。今は、徒歩20分くらいのところに図書館の引き渡し窓口みたいなのができて、予約して受け取る返却の...
      私は、徒歩で行けるところに図書館がないんです。今は、徒歩20分くらいのところに図書館の引き渡し窓口みたいなのができて、予約して受け取る返却の繰り返し。素敵な図書館があるんですけど、交通費考えれば、一冊買えるし。
      だから、図書館ぶらり旅は、滅多にできず、新規開拓は難易度高い。
      そして、自転車も置けない受け取り所なので、ある程度文庫混じりで無いと、重い!
      2023/04/11
    • 1Q84O1さん
      一時期、古本屋をまわって本を買い漁ってましたが保管場所に困り、ほぼ図書館に変わりました
      車で10分ぐらいで通勤の途中でも寄れるので便利です♪
      一時期、古本屋をまわって本を買い漁ってましたが保管場所に困り、ほぼ図書館に変わりました
      車で10分ぐらいで通勤の途中でも寄れるので便利です♪
      2023/04/11
    • みんみんさん
      おびさんそれでその読書量は凄い(o_o)
      おびさんそれでその読書量は凄い(o_o)
      2023/04/11
  • 城山が真ん中にある街の中で起きる怪奇な話の短編集。最初の話はなんだこれ?だったけど読み進めていくとじわじわと人や不幸が繋がり山の深さと怪奇が浸食していきすぐ傍にある暗闇の暗さに驚く展開になる。ホラーともファンタジーともいえる読後感。この人の過去がこれか!とか現在はあんな事に!とか時間軸も飛び越えるので一気読み必須。何度読み返して確認したか。でもまだ何か読み落としている繋がりがある気がする位各短編間の関係が周到に張り巡らされていてミステリ好きとしても満足。

  • 真ん中に山城をシンボルに持つ地方都市で薄気味の悪い事件が起き、短編が進むごとに少しずつつながって行きます。狂気と不思議な生き物の存在で町が違うものに感じられて来ます。
    戦前に書かれた絵に描かれた、コウモリの顔と猫の体を持つ三本指の生き物。それが森の中にうごめいていますが、果たしてそれは悪なのか善なのか・・・。
    なんとも形容のし難い物語で、読んでいて指先が冷たくなる感じでイヤーな気分が蓄積して行きます。ホラー?そうねホラーかもね。

  • 10話で構成された連作短編集。

    1話づつでも十分恐ろしいが読み進めて行くと各話が微妙にリンクされている事に気付き浮かび上がる人物相関図と背景に恐ろしさが上書きされる。

    舞台となっているのは街の中心にある城山の魔界
    この場所で次々と起こる不可思議な事件の数々。

    最初から最後まで文中から不穏で陰鬱な空気が溢れ出しゾワゾワしながらページを捲り続けた。

    「白い花が散る」で祖母の孫に対する深い愛情を感じ涙するも、一筋縄では行かないラストにゾッとする。

    魔界に呼ばれた者達の複雑に絡み合った運命の結末を知った時、恐ろしさは更に増す。

  • ちょとずつ、ちょっとずつつながっていく短編集。
    最後はちょっとゾワッとした。

  • 読み進めるほどに怖さと面白さが増していく。

    エピソードや登場人物がどんどん繋がっていくのが楽しかったです。

  • 罠ではないよな

  • 面白くなくはない(ていうか、面白いw)んだけど、読んでいて、なぁ~んか物足りないだよなぁ~。
    何なんだろうなーと思っていて、「711号室」を読んでいたら、あ、これって、(ストーリーの核が)「実話怪談」と同じなんだと気づいた。
    とはいえ、プロの作家の書く話だから。描かれる世界は「実話怪談」のそれより全然リアルなんだけどさw

    でも、ストーリーを「実話怪談」に出てくるような決まりごとで紡いでいっちゃうところがあるから、「ホラー小説」の一歩手前で終わっちゃう。と言ったらいいのかなー。
    いや。「えー、そこがいいんじゃん!」という方もいるだろうし。また、それもとってもよくわかる。
    でも、「ホラー(小説)」って、最近は衰退の一途なこともあって。ホラー小説ファンとしては、(怪談ではなく)「ホラー小説」として書いてほしかったと思ってしまうんだろうw

    思うに、受け継がれる不幸の連鎖、人を死に追いやる三本指の指の小動物や白い蛾、死が見える人、死者と普通に対話出来る人等々、(ホラーの)物語としてはどれも魅惑的な要素なのに。それをつなげるものが、「城山の森」という曖昧なものしかないため、ホラーではなく怪談っぽくなってしまうんじゃないのかぁ~。
    見も蓋もないことを言うようだけど、それがどんなに鬱蒼とした森だったとしても、所詮は街中にある小山の森でしかないわけでw
    (東京近辺の感覚で言っちゃうなら)それがどんな森だったとしても、高尾山や筑波山よりは小さい森なわけで、高尾山や筑波山って、そんな不気味さはないよなーってなってしまうんだと思う。
    (実際は、どこに行っても人を感じる関東近辺より、四国辺りだと何か違う雰囲気があるんだとは思うけど…)

    あと、読んでいて、語り手がやけに草木の名前に詳しかったり、難しい言葉や一般的ではない用語を使うのが気になった。
    それこそ、「白い花が散る」の語り手だ。
    「白い花が散る」語り手は、冒頭「オレは頭が悪い」で始まり、「そうなったら、シュラバだ。シュラバってどいう字を書くか知らないけど」という人なのだ。
    そういう人が、「蔓性植物」だの「体躯」なんて言葉はまず使わないと思うのだ。
    また、「凝視している」ではなく、「じっと見ている」みたいな普通の言葉ではなぜダメなんだろう?

    実はそれ、最初のその城山の説明で「平山城」や「郭」という言葉が当たり前のように出てきて、ちょっと違和感を覚えた(ま、昨今の城ブームで、それらの言葉も一般化したとはいえw)。
    「繭の中」で、その語り手である、ずっと遠洋漁業で暮らし、大酒で身も家庭も壊しちゃったような人が「キャンパス」や「アダルト・チルドレン」なんて言葉を言い出した時は、思わず「はい!?」ってw

    いや、重箱の隅をつつくような話で本当に申し訳ないと思う。思うのだけれど、ホラーというのは、やっぱり雰囲気だと思うのだ。
    ホラーだし、フィクションだから、そこで語られることは現実でないに決まっているのだが、でも、読んでいてその雰囲気に酔わさることで、読者はそのフィクションと現実と異世界の境を彷徨うようになっていく。
    ホラーの楽しみというのは、そこ!現実でもなく、かといって丸っきり異世界でもない、その境目を彷徨うことだと思うのだ。
    でも、なんかしら違和感があると、その物語の世界の現実味が壊れてしまう(異世界がたんなるお話の中の話になってしまう)。
    それが壊れてしまったら、読者はその雰囲気に酔えない。酔えなければ、読者はそのフィクションと現実の境を彷徨えない。
    そうなってしまったら、それは「実話怪談」という作り話になってしまうと思うのだ。
    そう。自分は、怖い話を読みたいんじゃない。怖くて面白くいホラー小説を読みたいのだ!w

    と、否定的な感想ばかり書いてしまったが、でも、個人的にはこの著者は何かひっかかるものがある(生意気言うようだけどさw)。
    なんだろう? その内、ものすごいホラーを書いてくるんじゃないだろうか?っていう期待みたいな。
    ということで、その時、「コイツ、この作家にこんな低い評価つけてるよ」と言われちゃうのもイヤなので、★は4つにしておく(爆)

  • ミステリーというよりは、ホラーファンタジー的な。
    伊坂さんの本みたく、全ての話がどこかかしらでつながって全体を構成する流れはすごく面白かった。
    みんなが城山とその森を中心に闇を抱えてるなか、唯一「白い花が散る」の話だけ救いがあってよかったなと。

  • (図書館本)お勧め度:☆5個(満点10個)。タイトルからして、きっとホラーだろうなとは思っていたけど、宇佐美さんの作品はホラー性もあり、ファンタジー性もあり、さらにSFっぽくもある。何というかすべてが混合したような作品が多い。この作品も、とある都市の平山城をめぐる住人の恐ろしい体験をもとに展開する。街の真ん中に鎮座する魔城の森に住む奇妙な生物がそれぞれの短編に絡んでくる。そして人々が奇病でなくなったり、繭の中で死んでいたりと不思議な現象が続く。あまりにも暗い話ばかりで読後感はあまり良くない気がする。

  • 古い城山のある町で、生活する人々。中学校の恩師との愛に狂う少女、苦悩する絵描きの妻、かつて暴力とともに捨てた息子の子供を見守る父親、児童養護施設で暮らす動物と心の通じ合う少年……城を内包する森に、山に人々の情念が惹かれていく。

    最初の二、三話は悪夢のような、嫌な感じなんだけどややぼんやりした印象だったのだけど、四話くらいになって話の繋がりが見え始めてからの楽しさがすごい。特に『酔芙蓉』読んでる最中に、真相の想像がついた段階で一話読み返した時の繋がった感が最高だった。ただの人嫌いかと思ってたら。基本的にホラーなんだけど重苦しくなく、どこか遠い夢のよう。

  • 10話からなる短編集。
    不思議でちょっと不気味な話が多く、読んでいてそれなりに惹きつけられる。
    でも、読み終えた時に何かひとつ足りないな・・・と思う話ばかり・・・と思いきや、中盤のある話からこの短編集の話は全てつながっていたんだと分かる。
    そして、つながりの先の話を読んだ時、足りないと思っていた1ピースがピッタリとはまり、きれいに完結した。
    薄くて物足りないと思っていた話のどれもがそれぞれ、深みを増したように感じた。

    この短編の舞台は愛媛県、松山市・・・と地元の人間なら読んでいてすぐに分かる。
    松山城を舞台にしていて、その周辺の東雲神社や女子高校も周辺の様子も、ちょっと違う所もあるけど、ほぼそのまま使われていた。
    そして、そこを舞台に登場するのは、
    松山城へ続く森で恩師と出会い、恋に落ちる女子高生。
    姑の依頼で絵の修復をする修復士の女性。
    若い頃の素行により、妻、子供をなくした孤独な老人。
    吃音のある子供のことを気にかける保育士の男性。
    とある事から夫の浮気を知る主婦。
    いなくなった飼猫を探す主婦。
    知り合いの男性から一時期、赤ん坊を預かる男性。
    高校の美術教師。

    彼らが微妙に、共通のキーワードを介してつながっている。
    そのつながりが無理がなくて絶妙だった。
    人の肩の上にその人の秘密が見えるとか、絵からもうひとつの別の絵が見えてきて、そこに描かれているものが自分に関係しているとか、発想も面白い。
    個人的には、なじみのある場所が舞台なので、読んでいて親しみがわいた。
    この本では城山に続く登山道は森のように描かれているけど、森というには大げさにしても、そんな風に見えない事もないか・・・と思った。

  • 中心に城山がある四国のとある街で起こる事件の数々を描いた連作短編集。ジャンルとしてはホラーなのだろうが(実際に数編はとても怖い)、無関係と思えた一編一編が次第に関連してくる構成が絶妙で唸った。キーパーソンだと思っていた人物が死んでしまったり、接点が無い感じの2人が意外な形で交差していたりと、先の読めない展開にワクワクし通しだった。『骨を弔う』も良かったが、これも全く遜色無い。宇佐美さん、今後も読み続ける事に決めた。

  • 各話の登場人物、舞台の繋がりがとても綺麗

    不倫と殺人とDVと育児放棄と虐待の多いまち…

  • すべての短編が最後に一つにまとまるという素晴らしい回収。ホラーの要素があるが、不思議なファンタジーのような話でもある。

  • わかるし、読める。緩やかにつながるオムニバスと、その回収も見事。
    そこそこ良いとこいってるんだけど、恩田陸のなり損い感が残念

  • 複雑に運命が絡みあっていくホラー連作短編集。どろっとした不気味さがありました。どれも怖いんだけど切なさもあります。「白い花が散る」が一番好きです。亡くなった初孫に思い馳せるお祖母ちやんの描写に泣きました。

  • ホラーで、少し不思議な話。
    城を中心とした街で繰り広げられる、因果な話。人を呪わば穴2つ。愛憎渦巻くホラー話。
    展開がちょっと読みにくかったなぁ…

  • 連作短編集。
    最初はそこまで入り込めなかったけれど、うまくいろいろ繋がっていて最後はゾワゾワした。

  • 面白かった〜!もっと読みたかった。面白くてもっと続いてほしくて最後の数話を読むのを躊躇ってしまった。笑

    幽霊とか、この世のものではない物達が出てくるという意味ではホラーというのかな、でも怖くはない。全体の雰囲気も暗くいつも夕闇か雨が降っているかのように感じる仄暗さ。大好きな小説、恒川光太郎の月夜の島渡りに通じるような雰囲気。
    1話だけカラッと晴天、明るい雰囲気の物語が挟まれてるのも私は好きだったな。

    読み進めていくごとに繋がりが見えて伏線が回収されて面白みが増す。二巡目はもっと面白い。 

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著者プロフィール

(うさみ・まこと)1957年、愛媛県生まれ。2007年、『るんびにの子供』でデビュー。2017年に『愚者の毒』で第70回日本推理作家協会賞〈長編及び連作短編集部門〉を受賞。2020年、『ボニン浄土』で第23回大藪春彦賞候補に、『展望塔のラプンツェル』で第33回山本周五郎賞候補に選ばれる。2021年『黒鳥の湖』がWOWOWでテレビドラマ化。著書には他に『熟れた月』『骨を弔う』『羊は安らかに草を食み』『子供は怖い夢を見る』『月の光の届く距離』『夢伝い』『ドラゴンズ・タン』などがある。

「2023年 『逆転のバラッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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