君に読ませたいミステリがあるんだ

Kindle版

β運用中です。
もし違うアイテムのリンクの場合はヘルプセンターへお問い合わせください

  • 実業之日本社 (2020年7月10日発売)
2.97
  • (9)
  • (46)
  • (121)
  • (34)
  • (19)
本棚登録 : 1017
感想 : 83
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784408537580

作品紹介・あらすじ

「推理」を愛するすべての人へ。
ミステリを書き、読むことの面白さが“過剰"に詰まったユーモアミステリの超快作、誕生!!

舞台は『放課後はミステリーとともに』の鯉ケ窪学園。高校に入学したばかりの僕は「第二文芸部」の部室に迷いこんでしまう。学園一の美少女(自称)である部長・水崎アンナは、自作のミステリ短編集を強引に僕に読ませるのだが――。

桜舞い散る季節に起きた『音楽室の殺人』、ハンドボール部員が襲われる『狙われた送球部員』、女子更衣室が舞台の『消えた制服女子の謎』……アンナがたくらむ大仕掛けを、僕は、そして君は見抜けるか!?

テンポの良い展開、冴え渡るユーモア、そして想像を超える大トリックに、一気読み必至!

「迷わず読めよ。読めばわかる!」(by水崎アンナ)

みんなの感想まとめ

物語は、高校生活を舞台にしたユーモアあふれるミステリで、主人公が美少女部長の水崎アンナに自作のミステリー短編を無理やり読まされるという展開が魅力です。各短編は、季節ごとに異なる事件が描かれ、時折クスッ...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 高校1年の僕は第二文芸部の美少女部長(部員は他にいない)と関わることになり、1年の間に忽然と現れる部長に自作のミステリを5編読まされることになる。最後の作品では、どんでん返しが待っているが、僕の身にも実際にも驚くことが起こる。
    するすると読まされてしまったが、事件自体はたわいがない。むしろ、作品の不備を衝く僕の突っ込みが面白い。盛んに自作を賛美する美少女部長は言葉遣いも男っぽくて面白いんだから、僕も素直に部員になってあげればいいのにと思う。美少女だしね。じゃないと部長がかわいそうだよ。

  • 容姿端麗にして頭脳明晰。眉目秀麗にして才気煥発。そんな恋ヶ窪学園普通科第二文芸学部所属の水崎アンナとひょんな出会いをしてしまった、物語の主人公。
    そんな水崎アンナの書いたミステリー小説を五作読まされるという作中作小説。

    東川篤哉さんの作品らしく、登場するキャラは誰もが怪しさ満点で、文章もユーモアをふんだん含んでおり、時折クスッとさせられました。

    久し振りに烏賊川市シリーズを読みたくなりました。

  • 鯉ヶ窪学園が舞台だが探偵部は部室の扉だけが出演。間違って第二文芸部の扉を叩いてしまった「僕」に文芸部部長の水崎アンナが季節毎に自作のミステリ小説を無理矢理読ませていく連作短編。作中作のミステリが完成度低めでツッコミ付きなのはご愛嬌。でもアリバイ崩しや不審者消失、限られた容疑者から犯人を特定するといった王道の流れは一応あるし、後になる程完成度はやや上がっていくから肩の力抜いて緩く楽しむにはいい塩梅。「砲丸投げの恐怖」「狙われた送球部員」辺りはまあいい感じ。ただアンナが「僕」に狙いを定めた理由はとほほだった。

  • 鯉ケ窪学園。入学したばかりの僕、僕を第二文学部員として扱う水崎アンナ。僕は水崎の書いたミステリを強引に読ませられる。仕掛けを見抜くことができるのか。
    相変わらずキャラややりとりが面白く、力を抜いて読み進められます。本格ミステリでないものの、面白さと推理、匙加減が良いなあ。好きな人は好きなんだろうねえ。

  • 鯉ヶ窪学園シリーズ最新作。
    今回の主役は探偵部ではなく第二文芸部。『第二』というだけあって学校非公認の、水崎アンナ部長一人しか部員がいない、部室もゴミ焼却炉のそばにあるプレハブという寂しい部。
    そこに『文芸部』と間違えて部室にやって来た新入生男子が無理矢理アンナに彼女が書いた『鯉ヶ窪学園の事件簿20XX年度版(仮)』というミステリー連作小説を読まされることに…。

    なるほど、だからこのタイトルかと納得。
    しかしアンナの書いた小説はツッコミどころ満載。読み終えた新入生男子の感想をワクワクしながら待つアンナに対して男子はツッコミどころを指摘してはアンナを狼狽させ、結局その原稿は引き出しに仕舞われる…という繰り返し。

    まさかこのまま終わりじゃないよね、何か最後にポンと手を打ちたくなる何かがあるんだよね…と思いながら我慢して読み進めたのだが。

    結論から書くと拍子抜け。ある点におけるミステリー要素についてはなるほどと頷けたのだが、肝心の部分に関しては脱力してしまった。
    東川さんらしいバカバカしさと言えば言えるし青春ものらさしいと言えば言えるかも知れないが、私はガッカリだった。
    ただ他のレビュアーさん方のレビューを読むと概ね好評のようなので、あくまで私の個人的好みということで。
    鯉ヶ窪学園シリーズなので期待が大きかったかも知れない。

  • 「放課後はミステリーとともに」の鯉ケ窪学園が舞台。 

    「文芸部」に入部しようと行ったのが、間違って「第二文芸部」に行ってしまった名無しの僕。
    「第二文芸部」の美人部長が書いた作品を、無理矢理読む羽目に。ところがその作品はツッコミ所満載。

    5作品続くが、欠点を突っ込んでいく内に、全体が見えてくる作品。

    流石だなァと思った作品でした。

  • 東川さん遊んで書いています?
    と最初は思っていました。
    使われているトリックはある意味脱力系だから。
    でも、最後の作品を読んで、してやられたと思いました。
    遊びに惑わされてはいけません。

    どうでもいいですが、表紙の部長アンナと思しき女子高生の制服が本編と異なっている!と思うのは私だけ? スカートが違う!

    東川さんの挑戦を受けたい人やスカートの違いが気になる人は是非一読を。

  • Amazonの紹介より
    『「推理」を愛するすべての人へ。
    ミステリを書き、読むことの面白さが“過剰"に詰まったユーモアミステリの超快作、誕生!!

    舞台は『放課後はミステリーとともに』の鯉ケ窪学園。高校に入学したばかりの僕は「第二文芸部」の部室に迷いこんでしまう。学園一の美少女(自称)である部長・水崎アンナは、自作のミステリ短編集を強引に僕に読ませるのだが――。

    桜舞い散る季節に起きた『音楽室の殺人』、ハンドボール部員が襲われる『狙われた送球部員』、女子更衣室が舞台の『消えた制服女子の謎』……アンナがたくらむ大仕掛けを、僕は、そして君は見抜けるか!?

    テンポの良い展開、冴え渡るユーモア、そして想像を超える大トリックに、一気読み必至!

    「迷わず読めよ。読めばわかる!」(by水崎アンナ)」』


    鯉ケ窪学園シリーズということで、最初「僕」という表記だったので、てっきりあの人を想像したのですが、違っていました。あちらは探偵部、こちらは「第二」文芸部。
    違ったフィールドですが、随所に「放課後はミステリーとともに」で登場した人物がちらほら出てくるので、読んだことがある人にはより楽しめます。知らなくてもWikiで前情報として、取り込んでいいかと思います。

    強引に読まされるミステリー短編集ですが、5篇収録されていて、内容としては殺人や殺人未遂という重めとなっています。(あくまでも部長が考えた小説です。)
    一見不可能犯罪かと思いきや、主人公の華麗な推理が披露されていきます。しかし、その内容には欠陥が。それを指摘する「僕」と部長の会話が面白く、全体としてもコミカルに描かれていて、安心して読める感じがしました。

    そして、全ての短編を読んだ瞬間、部長が企む大仕掛けが待っていて、意外な展開がありました。見事に沼にハマった感覚で楽しめました。

    探偵部のあの人とは違い、ツンデレ感のあるヒロインで、同じ学園なので、ぜひコラボして欲しいなと思いました。

  • 小説の中で小説を読ませるという、夢の中で夢を見るような話である。
    また、小説の中の現実と小説の中の小説が理想を描いているのでより夢の中のように感じる。
    個別の話それぞれは高校生が書いた小説らしく、いい塩梅でツッコミところがあり、小説内の読者もその疑問点を的確に突いてくるのは気持ちがいい。

    しかし、最後の終わり方は急すぎる気がする。
    そこも我々読者へのツッコミどころといてのいい塩梅だったのか?

  • 謎解きはディナーのあとでが好きなので期待したがあまり面白くない。多分大仕掛けっぽいところもそこまで響かなかった

  • 作者の本を初めて読んだ。「謎解きは・・」はテレビドラマで見たきりで、本作が私の東川デビュー作となります。
    結論から言えば、本格では到底使えない(クズ)トリックをあえて利用し、ツッコミどころ満載の掛け合いでギャグにしてしまう「(トリック)リサイクルミステリー」とでも呼ぶべき内容でした。しかし、部長と(仮)部員の掛け合いや部長の書いた小説内の本人の描写など読むほどに癖になるワンパターンな仕掛けは中毒性があります。
    以下はネタバレあります。
    本書に収められた5作品全体に施されたもう1つの仕掛けですが、だから何?という感想しかありませんでした。最初に殺された被害者が最後の作品で生きて出てくる・・だからと途中で思いついたギミック(仕掛け)としてしか考えられませんが、この順番が反転したから何かが変わるということもありませんでした。数編の季節を曖昧にしたことから、ラストで何とか使えそうという採用動機の安易さが透けて見えます。そもそも連作である5作品の発表時期は5年の隔たりがあるわけで、仮に作者に最初からこの構想があれば、もう少し意味のある使い方をしていたはず。
    まあ、ユーモアミステリーなのですから、あまり細かなことは気にせず楽しむことが読者のたしなみなのかも知れません。

    作者プロフ:
    1968年広島県生まれ。岡山大学法学部卒業後、2002年、光文社カッパノベルスの新人発掘プロジェクト「KAPPA‐ONE」にて『密室の鍵貸します』が有栖川有栖氏に推薦されデビュー。11年『謎解きはディナーのあとで』が第8回本屋大賞第1位に輝き、大ヒットシリーズとなる。「烏賊川市」シリーズ、『館島』、『もう誘拐なんてしない』、「探偵少女アリサの事件簿」シリーズなど著書多数。

  • ミステリが読みたいと思ったのと、『謎解きはディナーの後で』を読んだことがあったという理由で読み始めた。

    面白かったが、物足りない感は否めない。。
    もっとミステリ全面に押し出した作品かと思っていたが、、、


  • リアル世界とフィクションを行き来するんだけど、そこが中途半端。フィクション部分だけで普通に構成してほしかった。単調すぎてDNF。

  • 言葉は悪いけど「なめてんのか?」と読み終えて思ってたしまった。
    我慢して読んだのにー。
    ラスト、巧妙で絶妙な仕掛けがあると信じて読んだのに。なんだこれは。

  • 名前は知っていたけれど初めて読む作家さん。
    高校の文芸部が舞台という事で気になって読んでみたけど、思ったよりライトな感じだった。キャラや文体やテンポの良さは嫌いではないし、特に嫌だな、とか不快だな、っていう事はなかったんだけど、ここがすごく良かった!っていう感動もなく、好みの分かれる作家さんなのかも。

    以下若干ネタバレ?

    連作短編集という事で、最後まで読んだら何かあるかな?と思って読んでいたら、無くは無かったけど、期待が高すぎて、拍子抜けしてしまった。

  •  本作は、鯉ケ窪学園シリーズとしては9年ぶりの新刊らしい。東川篤哉作品を読む度にケチつけてばかりの自分だが、鯉ケ窪学園シリーズは好きなシリーズの一つだ。しかし、帯の賛辞を読むと、正直嫌な予感がする…。

     4月上旬の鯉ケ窪学園。1年生の「僕」は、プレハブ小屋にある「第二文芸部」に足を踏み入れてしまった。そこには美人の部長、水崎アンナがいた。入部を強要された「僕」は、彼女の自作ミステリを読まされるはめになるのだが…。

     全5編、すべて水崎アンナによる「作中作」という趣向。部員という自覚はない「僕」は、なぜか季節の節目節目で、彼女が書いたミステリを読まされる。そして感想を求められるのだが、特にマニアではない「僕」から見ても、穴だらけ。

     東川さんが、故意にアマチュアならではの拙さを表現しているのは理解できる。特に鋭いわけではない「僕」の突っ込みに、水崎部長がしどろもどろになるのは、毎回のお約束。そんな2人のやり取りに、魅力を感じる読者もいるだろう。

     真面目な話、実現性はともかく、アイデアは素直に面白いと思えたのも事実なのだ。やはり本格とはアイデア。本格ミステリ作家クラブ現会長の東川さんならば、これらを練り上げ、もっと緻密な本格に仕上げることもできたはずだ。

     敢えて拙く書かれた「作中作」全編を通して、最後に何か仕掛けがあるのか? それだけが焦点になってくる。水崎部長の卒業が迫る頃、「僕」は最後の作品を読み始めた。ん? 鈍いい自分でも、これは何だと引っかかる。

     …ええと、拙さばかりに目が向くと、確かにこりゃ気づかないだろう。「僕」は水崎部長に問う。返ってきた答えとは。……。各編の完成度は、問題ではなかったのだ。すべてはこのためだった。正直、おっさん読者は評価に困るなあ。

     東川さんは自分より年上。大御所と言ってもいい年齢ながら、こういう作品を書けるフレッシュな感性を維持しているのは、ひねくれ読者の僕でも敬服する。大御所感を醸し出さないのが、東川作品が支持される一因かもしれない。

  • お久しぶりです鯉ケ窪学園高等部。今回は第二文芸部が舞台。前の主人公は探偵部、霧ヶ峰涼懐かしい。
    東川さんにとってもおひさしぶりのどんでん返しミステリってことで楽しみだった。
    主人公の水崎アンナのキャラが立ってるというか、立ちすぎ?個性強すぎ!
    たった一人の第二文芸部の部員にして部長、しかも三年生。自分が卒業したら廃部。そんな中で書き連ねた5つの自作ミステリを、間違えて部室を訪問した新入生に無理やり読ませ続ける一年間。
    この自作ミステリが突っ込みどころ満載で笑える。いやいやいやいやいやいやいやいや、と無理やり読まされる僕と同じようにあれこれ突っ込みたくなる。
    自分の学校を舞台にして次々と人が死んでしまう、その事件を警察を介入させずに自分がモデルの美少女探偵に解決させるミステリ、なのだけど動機は不明だわ、登場しなかった人物がカギを握ってるわ、とにかく「あかんやろ!」満載。なのに、面白い。アニメ化よりドラマ化の方が雰囲気あるかも。

  • 文芸部部長のミステリ小説にツッコミを入れる僕という構造が新鮮でした。

    僕のツッコミが逆に好きすぎて?、そこを楽しみにミステリ小説を読みました(笑)文芸部部長がいろいろナナメ上を行ってる設定もお気に入りでした。

    僕のツッコミに慌てふためき、苦し紛れの言い訳をするという何ともハチャメチャな感じがくすっと笑えました。

  • 最後のトリックはおもしろいが、それまでの盛り上がりが少し物足りなかった。この著者は本当に国分寺周辺が好きだなぁと感じる。

  • トリック的にはたいした事はないけど設定が面白いですね。
    楽しく読ませてもらいました。
    続きがあるのかな。

全74件中 1 - 20件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

1968年広島県生まれ。岡山大学法学部卒業後、2002年、光文社カッパノベルスの新人発掘プロジェクト「KAPPA‐ONE」にて『密室の鍵貸します』が有栖川有栖氏に推薦されデビュー。11年『謎解きはディナーのあとで』が第8回本屋大賞第1位に輝き、大ヒットシリーズとなる。「烏賊川市」シリーズ、『館島』、『もう誘拐なんてしない』、「探偵少女アリサの事件簿」シリーズなど著書多数。

「2023年 『谷根千ミステリ散歩 中途半端な逆さま問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

東川篤哉の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×