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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784408537863
作品紹介・あらすじ
消えた死体、謎めく大量の骨壺……
怪しいのは、住民全員。
マンションで連鎖する狂気の事件の真相は……!?
注目の気鋭による戦慄のホラーミステリー!
築40年のマンション・パートリア淀ヶ月に引っ越してきたフリーライターの紗季。
ある日、敷地内で行われていた不気味な盆踊りに遭遇する。
祭りに乱入した女が連行されるのを目撃した彼女は、
隣の部屋に住む雑誌記者の真帆子と共に調査をはじめるが……。
住人たちの持つ奇妙な風習、連続して起こる行方不明事件、
徐々に明らかになる驚愕の事実とは……!?
【目次】
プロローグ
第一章 泣く女
第二章 消える男
第三章 替わる男
第四章 描く女
エピローグ
感想・レビュー・書評
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白いヒルガオの花が誘う世界の一冊。
築40年のマンションの秘密が暴かれるストーリー。
現代的な建物にそぐわない敷地内の地蔵尊、不思議な盆踊りと序盤から魅惑的な要素がたまらない。
白い揺れるヒルガオの花に誘われるかのように明らかになる数々に好奇心は止まらない。
花が時に人魂に時に蛇の鱗にとその時々によって表情を変える様は、住人誰もの表情を変えていくようでこの相乗効果に魅せられた。
主人公 紗季の、自分の中の正常範囲、それが次第に惑わされ崩されていく感覚も危うくて妖しくてゾクッとくる。
このマンション、身も心も…実に危ない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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月の淀む処/篠たまき
初めて篠たまきさんを読みました。
主人公の紗季が引越したパートリア淀ケ月
マンションには不思議な習わしがあった。
夏の盆踊りを機に不可解な事が見え始めるが、
次第に紗季は怪しい住民の中に入り込んでゆく。
隣人の真帆子にも、紗季自身にも狂気が見え隠れ
する様も恐ろしい。
誰もが怪しく歪んでいて、執着する様は
狂気染みている、異端な集団の姿。
ミステリーだけど、ホラーです。
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大好き。
他作品とは何かが違う感じ。
けれども何故だかとても楽しめた。
躊躇なく常識を壊す住人。
マンネンロウの香り髪は、ただでは起きない。
これからマンションはまた少しだけ揺らぐのだろうか。彼女は自分に危ない卵を産み付けた。孵してはいけない、小さな真珠を。
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マンション「パートリア淀ヶ月」に越してきたフリーライターの紗季。
不気味な習慣のあるマンションについて記事を書こうと、隣人の真帆子に誘われ調べ始める。ホラーミステリー。
表紙のこれ誰?読み終わってもわからない。
八方美人でハッキリしない紗季、流されてやっていたお参りや民生委員の相手がストーリーが進むうちに意味合いを変えていく…
住民全員●●。
狂気にゆっくりと浸食されていくような雰囲気がなんだか病みつきになります。●に何が入ると感じるか、読んで味わってみてください。 -
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アパートの神様、アパ神
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2022/12/21
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産み直し…児童虐待…
やっぱりマンションもの?ホラーって怖い…… -
事故物件のあるマンションの一室を買い、それまでの生活から逃げるようにやってきたフリーライター紗季。彼女が目にするのは集会所でのお通夜、奇妙な盆踊り、エントランスに結界のように張られたしめ縄…。まるでマンション全体が一つの閉鎖された集落のよう。異常さを調べ始める紗季と隣人・真帆子、少しずつ明らかになる紗季の事情やマンションの実態に圧倒され、いつしかこの物語の香りまで伝わってきそうな雰囲気に呑み込まれていた。悲しい、怖い、許し難い…。エピローグの何事もない一日を切り取ったような情景が、ぞわりと私の肌を撫でる。
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ほぼ1棟のマンションの中でお話しが進んでいくのだが、何故が先が気になって一気読み。ホラーというかダークファンタジーというか不思議なテイスト。続編が出たら読んでみたいとさえ思ってしまう。
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途中で挫折しそうになったのですが、頑張って読み続けたら後半は盛り上がったかなあ。四冊目ですが次も。
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不思議なマンションで起こるき奇々怪々な出来事、多くの骨壺、奇妙な盆踊り、深い因縁ラストに待つ衝撃な事実とは、この夏いちばんの傑作ホラーミステリーあなたも肝を冷やして下さい。
著者プロフィール
篠たまきの作品
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