- Amazon.co.jp ・本 (504ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408537870
感想・レビュー・書評
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作者のミステリ愛が存分に散りばめられた、まるで宝箱のような作品だったと思います。
面白かった…面白かった、けど!あと、もうひと押し?というか、ひと引き?というのが率直な感想です。ミステリフリークとはとても自称できない、館シリーズを齧っただけの私にはちょっと面白さを味わい尽くすことができなかったかな。
他のみなさんも書かれているように、自分の知識が碧、もしくは作者さんくらいのミステリフリークであれば、そうそう、と頷けたり、あれかあ!と閃いたり、より深く物語を楽しめたと思います。自分の読書量が足りなすぎて、その面白さに触れられないまま読了してしまったのがちょっと悔しいです。
でも、ちぐはぐな碧と一条君の名探偵コンビと出会うことができて、良かったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
宮崎美子さんのYouTubeチャンネル「よしよし。」で取り上げられていると友人から紹介をうけ拝読。
ミステリオタク向けの一冊でした。
この本のオマージュがどれだけ拾えるかでオタク度が分かる気がします。
ミステリ好きな友人と語り合う機会をくれた思い出の一冊となりました。 -
めちゃくちゃ面白かった!!!
二転三転する物語、どんでん返しのさらにどんでん返し、、という感じで夢中になって読んだ。
作中に出てくるミステリ小説も読みたくなった。(十角館の殺人、読んでてよかったなあと思った)
本当に最高!! -
ミステリのジャンルは数あれど、最も歴史が長く王道に位置するのが“本格ミステリ”と私は思う。本書はそんな本格ミステリへのリスペクト満載のオマージュであり本格ミステリだ。クローズドサークル、名探偵、密室、暗号、読者への挑戦状、などなど本格ミステリのガジェットをこれでもかと全面詰め込み。登場人物が語る“ミステリ談義”は、本格ミステリ愛好家の琴線に触れる小ネタ満載で笑えたり、参考になったり。本書で紹介されている過去の名作群を改めて読み返したくなった。
倒叙物かと思わせつつ、二転三転するプロットは巧み。トリックが「いくらなんでもそりゃ無理やろ!」と読者に突っ込まれることは見越した上で、さらにその上を行くメタ構成はなんともはや。島田荘司御大が贈る賛辞にも要注目。
週刊文春ミステリーベスト10 4位
このミステリーがすごい! 9位
本格ミステリ・ベスト10 5位
本屋大賞 8位
ミステリが読みたい 12位 -
実際にあるミステリーが作中に出てきているので、ドラマや映画を観ているような気分になりました。
硝子の塔の内部構造やトリック、暗号を図を使い書いていたのでかなり本格的な話です。
医者が主人公となっていることもあって医療関係のことも多少触れていますが、難なく読めることができました。
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最初、読んでいて主人公の情けない姿を見せられて少し鬱憤を覚えた。実際に主人公と同じ立場になったら自分も挙動不審になったり、どうしようもないような事をしでがしてしまうと思う。だけど、こうもキョドってる主人公を見ていると、「もうちょっと良いところ見せてくれよ!」なんて事を思った。プロローグの話も印象深く残っていて、主人公ダメダメでこの作品が終わってしまうのかと少し落胆としながら読み進めていた。
しかし、物語終盤では、どんでん返しが起こって凄まじい衝撃を受けた。主人公の不甲斐ない描写にも意味があったりしてすごいと感心した。
総じて伏線の回収がしっかりしていて理解しやすい。設定も、とても面白く十分に衝撃を与えられた。プロローグを読んだ時点では絶対に想像も出来なかった終わり方で、自分は良いのか悪いのかはどうにも判断を付けられそうにない。
碧月夜(知念実希人さん)のミステリー作家のリスペクトには驚嘆した。これを機に海外作家のミステリーや積読状態の綾辻行人さんの館シリーズを読んでみたいという意欲に駆り立てられた。この1冊で、ミステリー好きになっていく人もいるのでは無いだろうか?
かなり読みやすかったと思うし、同時にとても読み応えのある作品だった。ミステリーに慣れてない人にも読みやすく満足感を得られる作品だと思う。
〜追記〜
「そして誰もいなくなった」「十角館の殺人」読了。この2作を先に読んでいれば更に楽しめたと思う。 -
なかなかついて行くのが大変な展開でしたが、ミステリーの魅力を教えてもらった気がします。
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ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします。
これからめ良い作品の情報交換ができたら嬉しいです。ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします。
これからめ良い作品の情報交換ができたら嬉しいです。2022/09/10
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週末本当に楽しませてもらいました。もう何度も予想を裏切られ引き込まれていきました。さすがです。ドキドキ感が止まりませんでした。
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一気読み。山奥に建てられた「硝子館」で起こる連続殺人事件。そしてお約束の雪山に閉じ込められるクローズドサークル。最初から『第一の犯人』は提示されつつ、繰り広げられる密室殺人劇。ミステリファンにとって大好物ばかり笑
どういう結末で終わるのかと思ったけど、最後はそういうオチかーと。
とりあえず、作中に出てくる作品がいろいろと気になりました。もう一度綾辻行人さんの作品を読みたくなったなぁ。