硝子の塔の殺人

著者 :
  • 実業之日本社
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  • Amazon.co.jp ・本 (504ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408537870

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった〜(=´∀`)人(´∀`=)
    クローズドサークルで起きる連続殺人、10人の登場人物、まるで金田一少年の事件簿の様なメンバー。
    コテコテのコテコテですが、物語の仕掛けは面白いですね。
    実在する国内外のミステリー作家や登場人物、そのうんちくが多数出てきますが、私は嫌いじゃなかった。
    エピローグは賛否あると思いますが、こんな感じで良いんじゃないかなってスッキリ読了。
    現実的に可能なのか否か、共感できるか否か、生き残っても事件後ふつうに生活なんて出来るのか、そんなことは考えてはいけない、“新本格ミステリー”というジャンルの物語なんだから。

    作中に、綾辻行人の館シリーズの「中村青司」の名が出てきたりするので、詳しい方は幼稚に思ったり、しつこくくどく感じたり、知らない人は面白さが半減してしまうと思う。
    もしかしたら、私程度のミステリー知識(少し齧ったくらい)がちょうど良かったのかもしれない。
    帯の絶賛の嵐に、ついつい私の期待も破裂寸前だったけど、面白かったε-(´∀`; )

    • マメムさん
      初コメです。
      あの二人の再会をテーマにした続編が出て欲しいですよね♪
      初コメです。
      あの二人の再会をテーマにした続編が出て欲しいですよね♪
      2023/02/19
    • あゆみりんさん
      マメムさん、コメントありがとうございます♪
      あの二人、良いですよね。
      再会の物語、読みたいです。
      何役ですかね…(〃ω〃)
      マメムさん、コメントありがとうございます♪
      あの二人、良いですよね。
      再会の物語、読みたいです。
      何役ですかね…(〃ω〃)
      2023/02/19
  • 困った(´・_・`)
     
    読書の好みは、食べ物の好みと似ているのかもしれない。
    好き嫌い、多い系です。
    ねっとりと味の濃いものが好きです。
    本書は……残念ながらわたしの好みではなかった。
    ミステリーは好きなんですよ。
    でも、いわゆる「本格」「新本格」と呼ばれるものが苦手です。
    だからあの有名な島田荘司さんの作品も未読です。何度も古本屋で手に取るも、中をパラパラとめくり「うん。やっぱり向いてないなぁ」と棚に戻すことを繰り返している。
    なのに綾辻行人さんの作品は好き。横溝正史さんと同様にホラーテイストが好きなのかな?
    細かすぎるなぁ、自分の好み。
    さっぱり系のミステリーは苦手です。残念。
     
    内容は、綾辻行人さんの「館」シリーズを彷彿させるような異様な「塔」で起こる惨劇。
    集められたミステリーマニアや関係者の口から上がる過去の名著の数々にニヤリとさせられます。
     
    好き嫌いなく、なんでも楽しめるようになりたいなぁ~。

  • わたし、金田一少年の事件簿が大好きだったんですよ、子ども?の頃。
    出だし、そんな感じで「わぁ、なんだか懐かしい…」って読みつつ。
    元々ミステリってあまり読まないから知識がないのですが、キャラ立ち過ぎる女性が出てくるのは鉄則なのか?(メディウム参考)と思いながらちょっとワクワクしながら進んで行きました。
    からの、謎解き辺りからえっ?どーゆーこと??そーゆーこと!?えっ?違うの?なんて??

    とにかく、何度もビックリしました。
    と、いう事でした。

    トリックなんて全くわからなかったけど、面白かった!

    そして、本の中に出てくる沢山のミステリはゆくゆく読んで見たい!特に「十角館の殺人」

    ミステリなので何が、ネタバレでしょ!って言われるかわからず「ネタバレ」にします。

  • 山奥に建てられた硝子の塔に閉じ込められたクセのある面々が、連続殺人に巻き込まれる本格ミステリー。

    これは面白い! 圧倒的に★5
    良く言えばミステリ―のフルコース、悪く言えば、めちゃくちゃw

    ただストーリー構成や登場人物、トリックの品質は完全に一級品。知念実希人が描くどまんなかの本格ミステリーは最高級レベルの出来だと思いました。
    本格ミステリー愛にあふれた作品で、次々と実作品や名探偵が出てくる出てくる。まさか某館シリーズの有名キャラクターまで出てくるとは。ひっくり返りました。

    なんといってもキャラクター月夜が魅力的すぎる。愛さずにはいられませんっ もう夢にでちゃう。そしてメイントリックも奇想天外、わかんねーよ。でも超スゴイ。

    知念実希人の作品は大好きですが、本格を本気で書くと、もう天才領域ですね。いい意味で狂ってます。
    新本格ミステリーにはまってしまったミステリーマニアこそ、読まないといけない作品です。おすすめどころか必読です。

  • ミステリー好きなら読んで損はない!
    クローズドサークルと聞いてテンションあがるタイプの人にはぜひ読んでほしいです。
    登場人物多いと誰が誰だっけ?となる事が多いけど、ここの登場人物は絶妙に職業とマッチした名前ですっと入ってきました。
    倒叙ミステリかと思いきや…二転三転。
    こちらも推理しながらいい塩梅で進んでいきます。
    最後まで全く飽きなかった!!

  • うーん

    この作家さんを読み始めてまだ数冊
    どれも面白いなぁと読んでましたが
    こちらはちょっと長く感じました
    私がミステリー小説に詳しくないからでしょう。


    しかし、ラストの謎解きのところは
    なるほど!と思わせるところもあったので
    星は3つ


    ラストまでが長いかな
    台詞回しがわざとらしい感じがして
    馴染めなかったのかもしれないです

    ミステリーファンは楽しめる一冊と思います!

  • 大好きな知念実希人作品最新作は、とんでもない衝撃作でした!

    いよいよ著者が「新本格」を書き下ろす。

    しかし、それは島田荘司から始まった「新本格」の終焉ともいえるまさに集大成。

    島田荘司・綾辻行人の2人が本作の帯にコメントを寄せている意味。

    私には一つの時代が終わりを迎え、新たな時代の扉が開こうとしている本作で、まさに知念実希人が島田荘司・綾辻行人からそのバトンを受け継いでいく瞬間に立ち会ったような気がしています。

    エドガー・アラン・ポオ「モルグ街の殺人」から始まった推理小説の歴史、クリスティや乱歩も含めたまさにミステリーの歴史を紡ぎ、これから先どんな世界を見せてくれるのか。

    まさに扉を開き、未知の世界へ踏み入れようとしてしまった以上、これからの作品、本当に楽しみです。

    p.s.読みたい本が多すぎて積読が大量にあり、大好きな知念作品も含めて読み終えた作品は次の読者へ譲ってきましたが、本作はきっと手放せない...

    説明
    内容紹介
    ミステリを愛するすべての人へ

    当作の完成度は、一斉を風靡した
    わが「新本格」時代のクライマックスであり、
    フィナーレを感じさせる。今後このフィールドから、
    これを超える作が現れることはないだろう。
    島田荘司

    ああびっくりした、としか云いようがない。
    これは僕の、多分に特権的な驚きでもあって、
    そのぶん戸惑いも禁じえないのだが――。
    ともあれ皆様、怪しい「館」にはご用心!
    綾辻行人

    500ページ、一気読み!
    知念実希人の新たな代表作誕生

    作家デビュー10年 実業之日本社創業125年 記念作品

    雪深き森で、燦然と輝く、硝子の塔。
    地上11階、地下1階、唯一無二の美しく巨大な尖塔だ。
    ミステリを愛する大富豪の呼びかけで、
    刑事、霊能力者、小説家、料理人など、
    一癖も二癖もあるゲストたちが招かれた。
    この館で次々と惨劇が起こる。
    館の主人が毒殺され、
    ダイニングでは火事が起き血塗れの遺体が。
    さらに、血文字で記された十三年前の事件……。
    謎を追うのは名探偵・碧月夜と医師・一条遊馬。
    散りばめられた伏線、読者への挑戦状、
    圧倒的リーダビリティ、そして、驚愕のラスト。
    著者初の本格ミステリ長編、大本命!

    【目次】
    プロローグ
    一日目
    二日目
    三日目
    最終日
    エピローグ
    『硝子の塔の殺人』刊行に寄せて 島田荘司
    著者について
    1978年、沖縄県生まれ。東京都在住。東京慈恵会医科大学卒、日本内科学会認定医。2011年、第4回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を『レゾン・デートル』で受賞。12年、同作を改題、『誰がための刃』で作家デビュー(19年『レゾンデートル』として文庫化)。「天久鷹央」シリーズが人気を博し、15年『仮面病棟』が啓文堂文庫大賞を受賞、ベストセラーに。『崩れる脳を抱きしめて』『ひとつむぎの手』『ムゲンのi(上・下)』で、18年、19年、20年本屋大賞連続ノミネート。『優しい死神の飼い方』『時限病棟』『リアルフェイス』『レフトハンド・ブラザーフッド』『誘拐遊戯』『十字架のカルテ』『傷痕のメッセージ』など著書多数。今もっとも多くの読者に支持される、最注目のミステリー作家。

  • 果たして、小説内で語られる事実関係だけで、読者は推理が出来るのか。改めて考えると、少なくとも私自身のミステリー小説の読み方は、先ず、コイツは怪しいから犯人じゃないだろうな、この人はキャラが良いので期待を裏切って犯人の可能性があるかな、だ。どのように犯罪を成し遂げたかは、この本の話ではないが、例えば何だか紐で密室作ったとかが信じ切れず、興味が湧かない。で、こうした読み方、推理の方法をフーダニット誰が犯人なのか、他にもハウダニットどのように犯罪を成し遂げたのか、ホワイダニットなぜ犯行に至ったのか、と呼ぶらしい事をこの小説で知りました。ハウダニットだけ、ご都合っぽくて楽しめないという事です。

    しかし、この小説は、初めてハウダニットも楽しめた。中身は読んでお楽しみだが、とにかく、ミステリー愛が溢れる内容。暫くミステリー小説にのめり込む生活も楽しそうだな、と。そんな気持ちにさせてくれました。

  • どこをとっても興奮、の一冊。

    硝子館での惨劇は前評判もだてじゃない面白さ。

    事件、緊張感、推理、ミステリ談議が何層にも重なり合い、どこをとっても興奮しかない。

    そして推理ショータイムは感嘆の吐息とじらされ感、緊張感の繰り返しで興奮は止まらない。

    特に第一の殺人への推理過程に絡む二つの緊張感は半端ない。

    華麗なる推理も幕閉じかと思いきや、新たな思いもよらぬ情報、展開に更なる興奮、ラストまで息をつけぬ駆け抜け感。

    疑いを確信へと導いていくその過程の鮮やかさには脱帽。

    もう!ますますミステリ魂に火がつけられてしまった。最高!

    • たけさん
      くるたんさん♪
      まことさん♪

      本と関係ないですが、僕も明日2回目です。
      くるたんさんお互いに接種後、平穏だといいですね。
      くるたんさん♪
      まことさん♪

      本と関係ないですが、僕も明日2回目です。
      くるたんさんお互いに接種後、平穏だといいですね。
      2021/09/17
    • まことさん
      たけさん♪
      くるたんさん♪

      お二人とも、どうぞお大事になさってくださいね!
      たけさん♪
      くるたんさん♪

      お二人とも、どうぞお大事になさってくださいね!
      2021/09/17
    • くるたんさん
      たけさん♪まことさん♪

      わぉ!たけさんも明日!一緒ですね♫
      副反応が軽いと良いですよね。
      お互い頑張りましょう¨̮♡
      たけさん♪まことさん♪

      わぉ!たけさんも明日!一緒ですね♫
      副反応が軽いと良いですよね。
      お互い頑張りましょう¨̮♡
      2021/09/17
  • 遺伝子治療の歴史を変える程の、画期的な製品を開発し、巨万の富を得た、神津島太郎は、長野県、北アルプス南部の蝶ケ岳中腹に、円錐状のガラスの尖塔を建てた。

    ある日、ガラスの塔に招待された、個性的な6人の人物

    加々見剛 〈刑事〉
    一条遊馬 〈医師〉
    碧月夜 〈名探偵〉
    夢読水晶 〈霊能力者〉
    九流間行進 〈小説家〉
    左京公介 〈編集者〉

    それ以外に
    酒泉大樹 〈料理人〉
    老田真三 〈執事〉
    巴円香 〈メイド〉

    ガラスの塔に集った10人の人物が、続けて、殺されていく。

    最後の最後の、どんでん返しにやられた。

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著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に、「天久鷹央」シリーズがある。その他著書に、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『祈りのカルテ』「放課後ミステリクラブ」シリーズ等がある。

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