分岐駅まほろし

  • 実業之日本社 (2022年11月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784408538204

作品紹介・あらすじ

「あなたの、人生の分岐点はいつですか?」

分岐駅まほろし――。
それは満月の夜だけ現れるという不思議な駅。
過去に後悔を抱えた者たちが行き着く場所だとか。
もしもあの日、あの時、過去の分岐点で違う選択肢の人生を歩んでいたら……。

これは素晴らしき人生の物語。
切なくも温かい、心に沁みる「永遠の感動ファンタジー!」

2022年秋のドラマ化も話題となった大ヒット作『さよならの向う側』の著者が贈る、書き下ろし最新作!

小説家・佐藤青南さんも激賞!!!
「別れのつらさや後悔の重さに耐えきれなくなりそうなとき、きっとこの本を読み返す。
明日に踏み出す勇気を与えてくれる感涙小説!」


重く深い後悔を抱えた人たちが、過去の分岐点へと戻り、自分が選ぶことのなかった人生を辿ることで、自身の生き方や人生と向き合う物語。
その不思議な現象が起きる分岐駅「まほろし」を訪れたのはそれぞれ訳アリな男女……。
「もしもあの時、告白をしていたら」
「もしもあの時、第一志望の大学に合格していたら」
「もしもあの時、夢を追わなければ」
「もしもあの時、病院に連れて行っていたら」
―――さまざまな後悔を振り返る中で見えてきた、本当に大切だったこととは……!?
誰もが何かしらの後悔を抱えて生きている。
そして、誰もが何かしらの大切な人生の分岐点を持っている。
過去は変わらないが、未来は分からない。
今日この日が分岐点となって、また誰かの新たな人生が始まる――。

明日から前を向いて生きる勇気が生まれる――これは、間違いなく、素晴らしき人生の物語!

みんなの感想まとめ

重い後悔を抱える人々が、不思議な駅「まほろし」を訪れ、過去の選択肢を辿る物語が描かれています。この駅にたどり着くためには、強い後悔の思いが必要で、過去を変えることはできませんが、別の人生を知ることで心...

感想・レビュー・書評

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  • あるはずのない分岐駅まほろし。
    その駅に行くには三つの条件があって、一番重要なのは、過去に戻ってどうしてもやり直したいと思うくらいの強い後悔を抱えていること。
    もし、過去を変えたとしても現実には何の影響もなくて、違う選択肢の人生を知るだけ。
    ファンタジーの世界。
    全五話の物語がある。

    違う人生を知っても、今は変わらない。
    だけど心の中はみんな穏やかになっている。
    今を否定せずに生きている。
    最終話の「もしも、あの時」の中でのことばに
    「過去を変えたわけでも何でもないのに、本当に救われた気がするんだ…」というのが偽りのない気持ちだと思った。
    今のこの世界を前を向いて、笑って生きようと…。

    振り返ることが悪いわけではないが、どうにもならないこと。
    だからこそ、違う選択肢にも興味はある。
    でも結局は自分自身の行動でこれからを明るくすることはできると思った。



  • 分岐駅まほろし…そこにたどり着けたものに共通するのは、過去に戻れるなら戻ってやり直したいという強い後悔の思いを抱いていること…ただし、過去を変えられたとしてもそれは、それは現在の生活に影響することはなく、別の選択をしたとしたらどうなったのかを知ることができるだけ…それでも、分岐駅まほろしを訪れる人のストーリー。

    今がどんなに恵まれているのかを、それぞれのストーリーの登場人物は知ることになる…過去は変えられなくとも救われる…そういうものなのかもしれない、そんな風に感じました。当たり前の日常だけれど、そこにはかけがえのない生活がある…そんなことに気づかせてもらえた作品でした。

  • タイトルの通り、人生の分岐点で、もしあの時こうしていたらどうなっていたんだろうのポイントに戻って
    もう一つの人生を経験できる。戻った時には現実は元のまま。今があることの価値の大きさをあらためて知り。

    サクッと読めて、心温まる読後感

  • 読み終えて、涙のかわりに鳥肌が立った。
    戻りたいと強く願う程の後悔、もしもその分岐点に戻れたとしたら…私にもある。
    もしもあの時…と何回、何百回考えたか分からない。
    でも過去は変えられないし、今を生きていくしかない。
    だから、私も時には後ろを向いたまま後ろ向きに進んでみよう。
    それでもいいんだと思わせてくれた本でした。

    • コルベットさん
      翠さん、こんにちは♪いつもありがとうございます。「もしもあの時」を考えはじめると、過去のいろいろなシーンを思い出します。なかには後悔を伴うも...
      翠さん、こんにちは♪いつもありがとうございます。「もしもあの時」を考えはじめると、過去のいろいろなシーンを思い出します。なかには後悔を伴うものもいくつか。出来ることなら戻ってやり直したい。でも、たしかに、その思いを抱えたまま、今を生きていくしかないんですよね。
      2023/09/14
    • 翠さん
      コルベットさん、こんばんは。
      こちらこそいつもありがとうございます(^^)
      色んなもの抱えながら、時に吐き出しながら、生きていきましょうね。...
      コルベットさん、こんばんは。
      こちらこそいつもありがとうございます(^^)
      色んなもの抱えながら、時に吐き出しながら、生きていきましょうね。
      今の自分だからコルベットさんにコメントいただけたんだとまた明日を生きる力に変えていきます。
      2023/09/14
  • 過去の もう手に入らないものの数を数えるよりも、今目の前にある大切なもの の数を数えてはどうですか?

    過去に手に入らなかった物を手に入れようとした登場人物に放たれたセリフです。
    日常を生きていると、あのときああしていれば、と後悔することはたくさんあります。
    ただ、もう片方の選択肢を選んでいても後悔することはきっとあります。

    欲張って過去を後悔するのではなく、今に対して感謝を忘れず、将来に活かすことを再認識しました。

  • 自分にも戻ってみたい過去があり、その分岐点で違う選択をしていたら…と想像しながら読んだ。
    過去を変えることはできないけど、その時出来なかったことを体験できるなんて羨ましい。
    全く後悔のない選択なんてないのかもしれないけど、その時のベストだと思う物を選んでいくしかないんだろうな。
    第3話、第5話が特に良かった。

  • この物語を読み終えた後、私の人生の分岐点はいつだったんだろう...と考えてみた。

    私の場合、「ここが分岐点」と言えるような時はなくて、日常そのものが分岐して、大きな選択をする時にそれが選択、という節目になって現れてるだけだと思った。

    まだ多くのライフイベントを経験してきたわけじゃないけれど、日常の私がこれまで選択してきた全てが分岐点である気がする。

  • 「もしあのとき違う選択をしていたら…」
    誰しも考えたことがあると思う。
    ある条件を満たせば辿り着くことが出来るという「分岐駅まほろし」では、過去に戻って「もしも」の人生を体験することができるという。

    もしもの告白、大学合格、夢のあきらめ、病院へ連れて行ったら。
    後悔を抱えながらも変えられない人生。
    それでも知りたいと願った“もしも”の選択の先にある人生を生きてみて、何を目にして何を思うのかーー。

    少しの後悔もない人生なんてない。
    取り戻すことの出来ない過去は変わらないけど、気持ちや考えは変えられる。
    それぞれが後悔の先に出会う温もりにじわりとくる。

    『いつも通りが一番なんだよ』
    の言葉が沁みた…。
    みんなが後悔に囚われたままじゃなく、救われて良かった。

  • 人生の分岐点
    私にもある。
    あの時違う選択をしていたらどうなってたかな。
    見てみたいような
    見たくないような。

    あっという間に読了。
    みんながそれぞれあったかい。

  • 長く生きれば生きていくほど「後悔」が増えていく。
    誰が読んでも心に刺さりそうな1冊だと思って手に取った。
    過去を変える力は誰ももっていないけど
    「選択」する力は誰しもが持っていて
    自分の選択次第でいくらでも未来は変わっていくと改めて考えさせられた。

    「後ろを向いて、そのまま後ろに歩く」
    この言葉が1番すっと心に落ちた。

    物語の内容については
    第4話のバスの事件。
    このタイミングで繋がるのかと驚いた。
    駅員の設定も面白い。
    あの経験があったからこそ
    生まれた言葉なんだと最後に納得。

    続編に期待。

  • 人生の分岐点に戻れるまほろし駅。
    今とは違う選択肢を選んだ人生を知ることが出来るけれど、一切現実を変えることは出来ない。
    5つの連作短編で私は2章と5章のお話がすごく心に残りました。5章は涙なくして読めなかった

  • 悪くない話なのに文章が下手くそすぎて入り込みにくかったです。後半の話に行くにしたがって大分マシになりましたが、最初の話の奥さんが40歳そこそこなのに、話し言葉が「なにしてんだい!早くご飯食べちまってよ」「なにやってんだい!」とかなので、ラピュタのドーラかと思いました。そんな口調の女見た事ないです。
    でも全体的には悪くない空気感もあり惜しかった。なんだかんだ今が一番いんだよという短絡的な結論ばかりなのもつまらなさに拍車を掛けていますが。

  • 今の自分に重なる思いがこの著書の中にあり、読んだ瞬間に涙が溢れて止まらなかった。
    "いつも通りが一番なんだよ"本当にそう思った。
    "いつも通りは、ふとした時に突然失われてしまうもの"
    子どもを児童相談所に連れて行かれて3年間まともに会えておらず、7歳だった娘は今では10歳に。
    娘が生まれてから7年間、本当に毎日が当たり前のように幸せで…だけど、そんな幸せな日常がある日、いきなり失われてしまった。
    "かけがえのない、いつも通り"本当にその通りだと思った。

    そんな体験がある私は実際にこの"まほろし駅"に行って過去の分岐点に戻りたいと思った。
    だけど、この著書を読み終わった時に感じたことは、"もしもあの時…"と思っても実際にあの時違う選択をしていたとしても、"今より絶対幸せだったと果たして言えるのだろうか…"と考えさせられた。

    自分にとっての後悔がある分、"あの時ああしていれば絶対こうだったのに…"と思ってしまうことは人間なら誰しもがあることかもしれない。
    だけど、きっと辛く苦しいことがあっても過去の分岐点で選択した道は必ずしも間違っていた訳ではなく、「今の自分に必要だからこそ与えられた時間なのかな」と少しだけ現状を受け止めるきっかけを貰えたような気がした。

  • Amazonの紹介より
    「あなたの、人生の分岐点はいつですか?」
    分岐駅まほろし――。
    それは満月の夜だけ現れるという不思議な駅。
    過去に後悔を抱えた者たちが行き着く場所だとか。
    もしもあの日、あの時、過去の分岐点で違う選択肢の人生を歩んでいたら……。
    これは素晴らしき人生の物語。
    切なくも温かい、心に沁みる「永遠の感動ファンタジー!」
    「もしもあの時、告白をしていたら」
    「もしもあの時、第一志望の大学に合格していたら」
    「もしもあの時、夢を追わなければ」
    「もしもあの時、病院に連れて行っていたら」

    明日から前を向いて生きる勇気が生まれる――これは、間違いなく、素晴らしき人生の物語!




    清水さんの作品を読むたびに、いつも人生を見つめ直すことが多く、癒やされたり、思い出に浸ったりと落ち着いた気持ちにさせてくれます。

    今回も、人生を見つめ直させてくれます。あの日あの時、ああしとけば、もしかしたら成功していたかも…と何度思ったことか。

    現実としては、無理な話なのですが、もしもこのような駅があったなら、一度ぐらいは体験したいなと思いました。
    試したところで、変わるわけではないのですが、ないものねだりで、もしも・・もしも・・と思うばかりでした。

    人間誰しも山あり谷あり後悔ありですが、それもまた人生で割り切っていかなきゃいけないなと思いました。
    登場人物5人の人生を垣間見たのですが、他人の人生を覗き見ることで、みんな苦労して生きているんだと深く噛み締めました。過去は変えられないのですが、現在から未来へは色々試すことができます。人生色々ですが、より良い一歩を踏み出したいと思いました。

    良い作品だと思ったのですが、個人的に違和感もありました。
    というのも、分岐駅まほろしでは、主人公が過去の分岐となったところへタイムスリップをし、別の進路を辿るのですが、それぞれ体験する期間はバラバラです。

    1ヶ月もあれば、1年や10年など様々なのですが、いざ現実になった時、あっさりと現実を受け止めているのが、ちょっと「?」でした。
    1日だけならまだしも、何十年という長い夢の生活を体験しているのに現実では一瞬の時間なので、そのタイムラグにちょっと違和感を感じてしまいました。

  • ある条件が揃った時だけ現れる分岐駅まほろし。
    過去の分岐点で今とは違う選択をしていたらどうなっていたか、体験ができるだけ。
    現状は変わらない。
    あの本と似ているかな…

    でも、個人的に好きな内容なので星5です。
    後ろを向いて歩いてもいいという所、が好き

  • 物語の登場人物達は、過去を見つめ直すことで未来を歩く勇気を持つ。

    では私は?と、これまでの人生を振り返る。あの時AかBどちらかの選択をもし変えていたら、多分今とは全く違う展開になっていたと思う。
    もし自分が過去の分岐点に戻れるのならば、と考えてみる。それはそれで興味があるけれど、強く戻りたいとまでは思わない。だから多分、私はまほろし駅に行けない。感情の起伏が無い人生とも言えるし、後悔の少ない最善の人生とも言える。

    今後、私は死んでしまいたいほどの後悔する選択をするかどうかは分からない。なるべく後悔の無いように選択しよう。でももし後悔してしまったら立ち止まってもいいと自分に言い聞かせてあげると、優しい気持ちになれる気がする。

  • 分岐点であった過去に戻っても、やっぱり選択した通りで良かったという話ばかりだった。
    う〜ん、どこかでこういう話読んだようなと思ったら、垣谷美雨さんの「if サヨナラが言えない理由 」がこういう展開の小説だったように思う。

    「たられば」は言っても仕方ないだろうが、選んだ道が正解な場合も、その逆もある。今度は逆転パターンのが少し入っているのも読んでみたい。

    前を向くことすらも辛い時は、「後ろを向いてそのまま後ろに歩けばいい」という駅員さんの言葉が胸に残った。そして、「人間万事塞翁が馬」という言葉を、私が不条理な事にあった時、送ってくれた人がいたことを思い出した。

    いろいろあった人生だけれど、その都度頑張って生きてきて今、幸せだなと思う。

  • もしも人生の分岐点に戻れたら…
     
    ある条件をクリアすると辿り着ける分岐駅まほろし

    過去に戻って違う選択をしたとしても、未来を変えることはできないという設定がいい。
    もう一つの未来がどうなったかを知ることで現実の尊さを知り、優しくなれる。

    1話からじーんときて、
    5話全てが良くて一気読み。
    私自身も、今を大切にしようと思えました。

  • あなたの分岐点はどこですか?

    後悔している過去の出来事、分岐点にもどることができるが、過去に戻れても現実世界には影響しない。
    一見意味のないことのようにも思えるが、
    5人それぞれ踏ん切りのつかなかったことに向き合い、気持ちを整理して前にすすむきっかけになっていることはたしかだった。
    前にすすめなくなったら後ろをむいて後ろに歩く、それは前にすすんでいることになるからという言葉には励まされた。

    全体的なストーリーは青山美智子さんのようだと思いながらさっと読めた。

    わたしもあの時ああすれば…と思うことは多々あるが、それも運と捉えて一瞬一瞬を大切にいきていきたいと思った。

  • やり直したいと強く願う過去に戻って、そのとき別の道を選んでいたら…のif人生を見せてくれるまほろし駅。
    実際問題、人生自体のやり直しができるわけじゃないのにif見せられても虚しくない?と思ってたんだけど、そのへんは作中の「どちらにせよ後悔があった。どちらにせよ喜びもあった。ずっと無い物ねだりをして、自分自身の掴み取れなかった幸せを青い芝生のように眺めていただけなのかもしれない。」で納得できた。自分の中で永遠の隣の芝生に区切りをつけるためのものなのだなぁ。
    駅員の正体は割と早いうちに見当がついてたので、あんまり意外性はなかった。
    受験やり直しの姉妹の話が一番好き。

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著者プロフィール

千葉県出身。2011年、函館イルミナシオン映画祭第15回シナリオ大賞で最終候補作に残る。15年、『海の見える花屋フルールの事件記 ~秋山瑠璃は恋をしない~』でデビュー。著作多数。2021年、『さよならの向う側』が話題になり、連続ドラマ化も決定。近著は『さよならの向う側‐i love you‐』。

「2023年 『風と共に咲きぬ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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