殺しの双曲線 愛蔵版

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  • 実業之日本社 (2023年3月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (408ページ) / ISBN・EAN: 9784408538310

作品紹介・あらすじ

五十年の時を越えてミステリー界で多くの支持を集める、
西村京太郎初期作品中傑出の名作!

あなたにはこのトリックが見破れますか?


都内で起きる連続強盗事件。東北の雪に閉ざされたホテルに無料で招待された6人の若い男女。強盗事件は双子の犯行とわかっていながら、兄弟どちらが実行犯か、警察は立証できない。一方、陸の孤島と化したホテルでは密室殺人事件が起きる。そして再び……。あざなえる縄のごとくに並行する二つの物語は、どこでどう結びつくのか!?

解説 有栖川有栖

『殺しの双曲線』は1971年11月、
実業之日本社ホリデー・フィクションの一冊として書き下ろされ、
初版刊行された作品です。
本作は実業之日本社における西村京太郎氏初の著作であり、
氏にとって十二冊目の著作でした。

みんなの感想まとめ

物語は、連続強盗事件と密室殺人事件が交錯する中で展開するミステリーで、読者を引き込む巧妙なトリックが魅力です。西村京太郎の初期作品ながら、50年以上前の作品とは思えないほどの新鮮さを感じさせます。特に...

感想・レビュー・書評

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  • 『けんごの小説紹介 読書の沼に引きずり込む88冊』(けんご著)により、読みたいとチェックしておいた本。

    西村京太郎氏作品、初読み。
    そりゃあ物理的には随所に時代の古さはあるのだが、全体的にはちっとも古さを感じず面白く読めた点が凄い。

    ただ、近年はやたらと乱れてきているものの、昭和の巨匠ともあろう方が本作を書いた頃に「的を得て」と書いておられるのは残念。

  • ミステリー界の重鎮である西村京太郎、意外にも初読み。失礼ながらなんとなく古くさいイメージがありこれまで手を付けることがなかった。
    そんな中、たまたま図書館で目に留まったので読んでみた。結論、おもしろかったですね。変な小細工なしの王道のミステリーという感じで読みやすかったかなと。そして何と言ってもこれが元々50年以上の作品ということに驚き。それでいて全く古くささを感じないクオリティはさすがだなと。事前に「双生児トリック」だということを謳って物語が始まるというのも新鮮さを感じて個人的には好きだった。
    一見関係のない殺人事件が徐々に収束して真相が明らかになっていく感じも痛快でした。
    やはり名作は時代を越えても名作なのだということを改めて感じた一冊でした。

  • はじめにこの作品には双子を用いたトリックを使用しますと宣言されていたのにも関わらず、見事に騙されました。
    是非とも手に取って読んでほしい作品。

  • ミステリ。
    これはスゴイ。
    冒頭でトリックのヒントを堂々と提示されながら、全く予想外のストーリー。
    クリスティ『そして誰もいなくなった』と綾辻行人『十角館の殺人』が好きな人は読む価値あるはず。
    『十角館の殺人』との共通点が興味深い。
    連続殺人ともう一つのパートが交互に進む展開は一致。
    一行で完全にひっくり返る感じも近い。
    社会派ミステリぽい結末も特徴的。
    個人的に『十角館の殺人』と並ぶ傑作。

  • 2023/04/03読了

  • ページをめくる手が止まらず一気読み。
    解説の有栖川先生がおっしゃる通り、今月の新刊として並んでいても全く違和感がない構成、謎解きのクオリティ。

    作中、堂々と「そして誰もいなくなった」のネタバレをしていてびっくりしたが、解説によると当時日本ではあまり馴染みのない作品だったとのことで、トリック構築〜解体の手順としてのネタバレかと思う。
    今ならたとえ古典であっても何の断りもなくネタバレすると読者からのクレームがつきそうだが、昔はそのあたり大らかだったのだろう。


  • ふむ

  • これはすごい!
    なんだこれ?面白い。語彙力が霧散してしまった。
    すごい軽い気持ちで手に取ったのに!

    全く関係なさそうな2つの事件が1つになって、それが壮大な復讐劇だったというのが見事だった。
    大体読んでるとこんなことかな?とかこれは怪しいなとか考えてしまうんだけど、全く想像も出来ず、息もつかせず、走り抜けたという感じだった。

    西村京太郎といえば、鉄道!2時間ドラマ!みたいなイメージだったからこんな作品も書いてたなんて知らなかった。昔、知人が貸してくれて日光鬼怒川スペーシアみたいなやつ読んだなぁ。確かにそれも面白かったけど、読んだ感じの印象はもっと違ったような。
    これはまだまだ読むべき作品がたくさんあるなぁ。

  • 2つの事件がどう絡んでくるのか、すでに分かっている双生児トリックがどう関わってくるのか、推理しながら読み進めるのがおもしろかった。

  • やばい、面白すぎた。久々に脳が興奮した。
    途中頑張って先を予想したけど全然当たらず、、、
    まさか二つの事件があんな感じで繋がっているとは想像もつかなかった。
    困っている人を見て見ぬふり、多分自分もやっちゃってると思う。悪いことはしないように気をつけているけど、進んで良いことってできていなかったかもなと改めて思った。いつどこでどんな人と出会っても良い人であり続けたい(ただし自分が疲れないように)

    最後の終わり方、胸がギュッとなった。
    女の子の母親の気持ちを考えるとあまりにも悲しい。早川と一緒に罪悪感を味わった気分になった。

  • 最後のページに人間の罪悪感を鑑みた。
    二つの事件がどのように重なっていくのか、ドキドキしながら、読みました。

  • 今更感ありますが、西村京太郎先生の作品を初めて読了。 最初に『読者への挑戦』のような文章があるため、ワクワクしていると「あれえ??」となる(苦笑) 私は推理小説に関しては「騙してくれええええ!」タイプなので、だいぶ楽しんで読みました◎ただ、会話になるとそこは古い小説だなあというくらい「~だわ」「~だぜ」が目につく。1971年に刊行されたものだから仕方ないけどね…でも刑事さんたちの会話はとてもいい。初めてがこの作品でよかったなあ。他のも少しずつ読んでみようと思います。

  • トリックに飢えていたので脳が喜びました。

  • 設定が古いとはいえ今でも十分楽しめるミステリー小説でした。
    初めから双子トリックと分かっていても見抜けなかった。
    雪山と東京で起こる2つの事件が交互に展開され、その2つがどうつながっていくのか、事件の動機はなにか、複数の謎を抱えつつ、読みやすい文体で最後に集結させる纏まりのよい一冊です。

  • ザ王道ミステリー。最初から双子のトリックと種明かしした上で、謎解きを挑戦させる。
    二つのストーリーが重なった時、ミステリーは確信に迫っていく設定。
    二つともはっきり区分けのつく流れで、両方とも楽しめた。
    王道を読みたいときにはピッタリ!
    時代設定が古いかな。殺害現場にゾロゾロといけちゃうとか、電話線切断とか。

  • 幼い頃、西村京太郎先生の小説が家にあり、漢字がある程度読めるようになった時に初めて読んだのが、西村京太郎先生の小説だった。
    西村京太郎先生の作品なくして、私の"ミステリ小説好きの人生"は語れないので、落ち着いた時にじっくりと腰を据えて読みたい。
    だから、大切にとってある一冊。

    追記
    読み終わったので感想書く。
    見事の一言。これを1970年代に執筆していた西村京太郎先生はまさしく天才なのだと思う。
    ノックスの十戒に則って、双子による犯行だと冒頭で明かしているにもかかわらず、別々に起こる2つの事件がどう絡み合っていくのか、先が気になって気になって一気読みした。
    終盤、もしや?と思いながら、最後までハラハラドキドキしながら読んだ。
    紛れもない名作でした。

  • 面白かった。話の本筋とはずれますが 現代の感覚で読むと こんなんだったんだと考えさせられる。

  • 犯人は、時間が必要だったのだ。早川が、西崎になりすまして新聞社に辞表を出し、山形へ旅行するだけの時間が。小さなトリックは、そのための時間かせぎだったに違いないし、犯行の動機を誇示するような隠すような曖昧な態度を示したのも、同じ理由からに違いない。

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著者プロフィール

一九三〇(昭和五)年、東京生れ。鉄道ミステリ、トラベルミステリの立役者で、二〇二二年に亡くなるまで六〇〇冊以上の書籍が刊行されている。オール讀物推理小説新人賞、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞など、数多くの賞を受賞。

「2022年 『十津川警部と七枚の切符』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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