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Amazon.co.jp ・本 (296ページ) / ISBN・EAN: 9784408538402
作品紹介・あらすじ
小説を書くことに翻弄される二人の女。
どうしようもなく背負ってしまう因果。
無傷ではいられないのに、
それでも私は書き続けるのだ、
という覚悟。
そのすべてを封じ込めた物語を
チレンさんは書いてしまった。
――――窪美澄(作家)
彼女は己の何もかもを削ぎ落しながら、
美しく繊細な物語を紡ぐ。
そうして生まれた作品は眩いばかりの光を放ち、
同時に深い闇を孕む。
この作品は、まさしく木爾チレンそのものだ。
――――町田そのこ(作家)
窪美澄さん、町田そのこさんも絶賛。
才能を信じることは、救いなのか。
それとも、呪いなのか。
若くして小説家デビューを果たし、その美貌と才能で一躍人気作家となった東山冴理。
しかし冴理は人気絶頂のさなか、突然、筆を断った――。
やがて三十年の時が経ち、冴理のもとに、ひとりの女性編集者が執筆依頼に訪れる。
「私には書く権利がないの」
そう断る冴理に、編集者は問う。
「それは三十年前――白川天音先生が亡くなったことに関係があるのでしょうか」
「あなたは、誰かを殺したいと思うほどの絶望を味わったことってあるかしら」
そして、この時を待っていたかのように、冴理は語り始める。
高校文芸部の後輩・白川天音が「天才小説家」として目の前に現れてから、すべての運命が狂っていった過去と、その真実を。
希望と絶望。
羨望と嫉妬。
愛と憎しみ。
書くことに救われ、書くことに傷つけられ、それでも才能を信じて生きた二人の女性作家の物語。
すべてを読み終えたあと、
あなたはタイトルに託された〝切ない意味〟を知る。
『みんな蛍を殺したかった』の木爾チレンが、小説家として生きることの光と闇を描ききった、渾身の長編ヒューマンミステリー。
みんなの感想まとめ
二人の女性作家の複雑な関係を描いた物語は、愛と嫉妬、希望と絶望といった相反する感情が織り交ぜられています。冴理は闇を、天音は光をそれぞれ描くことで、互いの才能に強く意識し合いながらも、すれ違う運命に翻...
感想・レビュー・書評
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タイトルと表紙から、壮大でどこか神秘的な物語を想像した。そして、初めて読む木爾チレンさんの作品ということもあり、期待を胸にページをめくった。読み終えた今、この作品は「才能」と「憧れ」、そして「愛」が複雑に絡み合った物語だったと思う。
物語は「後奏 Postlude」から始まる。三十年間筆を執っていない作家・東山冴理のもとへ、一人の編集者が新作を依頼しに訪れる。その編集者・四条花音の存在が、物語の最後に大きな意味を持つことになるとは、この時はまだ想像もしていなかった。
そこから始まる長い回想。十三歳の冴理の生活は想像以上に過酷だった。荒れた部屋、母との冷え切った関係。その現実から逃れる唯一の居場所が読書だった。本が現実を変えてくれるわけではない。それでも、本だけは心を守ってくれる。そんな読書の力が静かに描かれているように感じた。
高校で文芸部に入り、嵐山茉莉をはじめとする仲間と出会うことで、冴理の人生は少しずつ色づいていく。文化祭の同人誌『オペラ』に掲載した作品を茉莉が心から褒めてくれたことが、「作家になりたい」という夢へとつながっていく。人は、たった一人の言葉によって人生が変わることがある。そのことを改めて感じた場面だった。
やがて冴理は作家としてデビューし、『孤独じゃなく孤高』が大きな成功を収める。しかし、その成功は長くは続かない。現れたのは、三歳年下の新人作家・白川天音。同じ高校文芸部、同じ京都大学出身という近すぎる存在。しかも、美しい容姿と、自分とは異なる才能を持っている。
だからこそ比べてしまう。
創作の世界では評価も売上も数字となって表れる。「才能には果てがある」という編集者の言葉が、ここで強烈な現実味を帯びてくる。
才能とは何だろう。努力では届かないものなのか。誰かと比べた瞬間、自分の才能は色褪せてしまうものなのか。読んでいるうちに、そんな問いが何度も頭をよぎった。
冴理は書けなくなり、生きる意味さえ見失っていく。その姿は痛々しく、読んでいて何度も胸が苦しくなった。そんな彼女を支え続けたのが、高校時代から変わらず冴理を信じ続けていた茉莉だった。
この作品を読み終えて振り返ると、一番強かった愛は恋愛ではなかったように思う。人が人の才能を信じ続ける愛。それこそが、この物語の中心に流れていたものではないだろうか。
復帰作が評価され、再び書く喜びを取り戻した冴理。ようやく希望が見えてきたと思った矢先、天音との再会が訪れる。そして、天音は生まれたばかりの娘の名前を冴理へ託す。
「カノン」
この名前が最後につながった瞬間、思わず息をのんだ。ここまで読んできた回想は、天音の娘・花音へ語られていた物語だったのである。この構成の巧みさには素直に驚かされた。
そして迎える「最終楽章」。ここで初めて天音の人生が語られる。出生の秘密。病との闘い。そして冴理への憧れ。
読んでいると、それまで抱いていた天音への印象が少しずつ変わっていく。冴理は天音をライバルとして見続けていた。しかし天音は、冴理をずっと憧れ続けていた。
互いを見つめていたのに、決して同じ景色は見えていなかった。このすれ違いが、あまりにも切ない。もし二人が一度でも本音を語り合えていたなら。そんな「もしも」を考えずにはいられなかった。
作品を読み終えて強く残ったのは、「神に愛されていた」のは誰だったのか、という問いだった。才能に恵まれた天音なのか。苦しみながらも生き抜いた冴理なのか。それとも、人を愛し続けた茉莉なのか。読み手によって答えは変わるだろう。
私は、この作品は「神に愛された人」を描いたのではなく、「神に愛されたいと願い続けた人たち」の物語だったように感じた。だからこそ、誰の人生も眩しく、そして切ない。
最後の「前奏 Prelude」で、三十年間抱え続けた想いがようやく言葉となる。読後には悲しさだけではなく、不思議な穏やかさが残った。
少し前に村山由佳さんの『PRIZE』を読んでいたこともあり、創作者が抱える孤独や才能への葛藤という共通するテーマを重ねながら読むことができた。そのことも、この作品をより深く味わえた理由の一つだったと思う。
後半になるにつれて読むスピードがどんどん速くなっていった。それだけ、この作品世界に没頭していたのだろう。
この作品を読み終えて改めて思った。人は、自分では気づかない誰かの支えになっていることがある。そして、誰かを羨み続ける一方で、自分もまた誰かの憧れになっているのかもしれない。だからこそ、人と比べるのではなく、自分にしか描けない、自分にしか生きられない人生を大切にしたい。そんなことを静かに考えさせてくれる一冊だった。 -
は・じ・め・ま・し・ての作家さん、男性作家と思ってましたが女性でした。
33歳で乾涸びて30年間筆を折ってしまった冴里の元に現れた編集者の花音。
タイトルに目次をみて、キーボードを鍵盤に見立てた表現からも「アマディウス」をオマージュさせる世界観が拡散されていきました。
そう、まごうことなき嫉妬と憧れが交錯する愛と狂気が2人の女性作家の運命をもて遊んでいく。
溢れるばかりの才能で文壇に顕れた天才小説家の天音。その才能に嫉妬する冴里。
前半の冴里パートと後半の天音パートから2人の解釈の違いが浮き彫りになっていく。
天音はずーと冴里に憧れ神と崇めていたとか
出来杉と思われる偶然が続くのは嘘草く薄っぺらに感じましたが何度か起こればもはや必然と錯覚起こしてしまい井の中に落ちてゆくw
それを割引いても、後半の天音パートに魅了されてしまい。読了感は凄まじく良かった。
時折、雨とか名乗る熱烈なファンから届くメッセージが誰なのか気付かないところが冴里の抜けてるところだと思ってしまう。この2人の気持ち凡庸な私には共感できるところはそれほどなかったけど、2人の葛藤を神目線で斜め上から傍観できたのが気持ちよかったのかも
言うまでもなくヴィーナスの乳首と呼ばれるスウィーツ食べてみたーいw-
この作品も読んでみたいんです!
でも木爾チレンさんの作品、図書館に1冊も蔵書なくって^^;
ヴィーナスの乳首って、凄いネーミングのスィー...この作品も読んでみたいんです!
でも木爾チレンさんの作品、図書館に1冊も蔵書なくって^^;
ヴィーナスの乳首って、凄いネーミングのスィーツですね!
どんなんだろ?気になります。
そうそう、レビューには関係ないけど
つくねさんのアイコン、夏っぽくてすごくいいですよ♪
ちなみに、どこの風景ですか??2025/08/04 -
かなさん、こんにちはww
いろいろバタバタしてて、かなさんとことか訪問できずにいましたが
コメント貰えてうれしいです。
ヴィーナスの乳...かなさん、こんにちはww
いろいろバタバタしてて、かなさんとことか訪問できずにいましたが
コメント貰えてうれしいです。
ヴィーナスの乳首ってオーストリアでは結構有名なお菓子みたいです。
ホワイトチョコでコーティングした上に干しブドウがちょこんと乗ってて
それはそれは官能的なスィーツみたいですよww
最近は中山七里さん無茶読んでますねww
アイコンは志賀高原です。岩菅山の下山途中でニッコウキスゲが最盛期を迎えていて一面黄色く染まってて感動しましたw
2025/08/04
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2050年から始まる物語
まさかの近未来?SFなの?
と驚いたけど違いました(;´∀`)
冴理と天音
二人の女性作家の狂気とも思える愛と嫉妬にゾッとする
なんと残酷な物語なのでしょう
冴理の書く闇
天音の書く光
あぁ、思いを伝えていたのなら…
こんなにすれ違うことはなかったのに…
女たちの狂った感情が容赦なく描かれているのに、なぜか美しさも感じてしまうこの文章は何なんだろう
切なく愛に溢れるラストも素敵
木爾チレンさん初読みでしたが、グサッときました
また〝あとがき〟も良くて、この作品に対するチレンさんの愛情が語られています
作家さんたちが身を削って書いた小説を読めることの幸せ…
感謝いたします( ꈍᴗꈍ)
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まきさん
木爾チレンさん初読みでしたが面白かったですよ♪
二人のすれ違いが凄いんですよ
もうね、すれ違いコントです笑まきさん
木爾チレンさん初読みでしたが面白かったですよ♪
二人のすれ違いが凄いんですよ
もうね、すれ違いコントです笑2025/06/10 -
初めまして、ななみと申します。レビューに♡をいただき、ありがとうございます(^^)
チレンさんによる大いなるすれ違い物語、悲しくも残酷で読み...初めまして、ななみと申します。レビューに♡をいただき、ありがとうございます(^^)
チレンさんによる大いなるすれ違い物語、悲しくも残酷で読み応えありました。
こちらへは、ブク友のなおなおさんのレビューから「タイム屋文庫」のお話を伺ってお邪魔しました。フォローさせていただきたく、よろしくお願いいたしますm(_ _)m
沢山のレビュー、参考にさせていただきますね♪2026/01/04 -
ななみさん
初めまして(•ᵕᴗᵕ•)⁾⁾
今までもブク友さん達のコメント欄でご一緒させて頂いておりましたが、声をかけてもらえて嬉しいです♪
...ななみさん
初めまして(•ᵕᴗᵕ•)⁾⁾
今までもブク友さん達のコメント欄でご一緒させて頂いておりましたが、声をかけてもらえて嬉しいです♪
どうぞよろしくお願いします* ੈ♡‧₊˚2026/01/04
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二人の女性作家の物語。
冴理は闇と痛みのを書き、天音は光と希望を書く。
互いに互いの才能を強く意識しあう。嫉妬と崇拝、羨望と盲信。
小説を愛した二人は、少しでも何かが変わっていれば、良きライバルであり大親友になっていたのかなぁ。でも、やっぱりこうなる運命以外なかったのかもしれないなぁ。
ていうか、よく考えたら天音の行動力凄すぎる。
冴理と天音、そして二人に関わった人々、みんな愛おしく感じる話でした。
題名の意味を知る最後の最後まで面白かった。 -
「女にだけわかる狂気」って何?ドロドロ系?わからなかったら? うーん、最近の帯過激じゃね?
タイプの違う冴理と天音、2人の女性作家の才能と嫉妬を中心に、各視点で描かれる物語です。
2人の対比が、光と影、羨望と嫉妬、希望と絶望‥と、相反する(表裏一体の)ものとして象徴的に描かれます。狂気とまでは思えませんでしたが‥。
一つの事象の捉え方は人により違い、言動の伝わり方等で誤解を招くことはままありますね。それが魂を削るように生み出す作品世界だと、とりわけ複雑で過剰な思いに駆られるのかもしれません。
本作を読みながら、三島由紀夫の『金閣寺』と映画『アマデウス』を思い出していました。
『金閣寺』は、金閣寺の美に憑りつかれた学僧が、それに放火するまでを、告白の形で綴った物語(実際の事件をモチーフ)でした。
美に対する嫉妬や参拝者への反感が、呪いと執着の心理に変貌する辺り、さらには、本作の2人が独白や手記の形で語られ、放火場面もあるので相通じる気がしました。
『アマデウス』は、モーツァルトの圧倒的な才能にサリエリが嫉妬し、その才能を潰すため策略に打って出る内容(毒殺を含め事実は不明)でした。
この設定を、女性作家2人の関係に落とし込んでますね。また、人の名前、章立ての楽章、13/33の年齢だけど拍子記号、モーツァルトの言葉の引用、同人誌や小説タイトル‥。モーツァルトへのオマージュと音楽的要素が、実にたくさん散りばめられていました。
内容は妬みや憎悪が渦巻いているものの、小説という作品への深い愛情・想いを感じさせる物語でした。 -
読みやすくて一気読み!
著者が「私はこの小説がとても好きだ」と、あとがきで書かれてたけど、私も好きだった〜\♡︎/
せつないけど、面白かった!
羨望、嫉妬、焦り、、才能ある若い二人の女性作家をめぐる愛憎劇。
物語を生み出すって、ほんとに身を削るほど大変な事なんだろうな。
物語は前半は冴理の視点で語られ、終盤は天音の視点で語られる。
視点が変わると今まで見てきた景色が変わる。
どちらの気持ちも分かるとこあるな〜。
もし素直な気持ちを伝えれてたなら、とタラレバを思わずにはいられないけど、思いが強いほどこじれてしまうんだろう。
それにしても、結婚までとかやり過ぎだけど笑
女ってそういう狂気じみたとこあるよな〜。
こんな風に書くとドロドロ激しい話を想像してしまうけど、全然そんな事なく、むしろ穏やかで静かなる狂気といった感じ。
最後、せつなさが後引くけど、とても良かったです♪♪
✎︎____________
装画が素敵。
木爾チレンさん初読み
木爾→きなと読むらしい
あとがきが良かった〜
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ゴミ箱の中で住んでいたと語る少女が、唯一楽しいと思える時間は、本を読んでいるとき。
文字だけが彼女の心を救ってくれた。
そんな少女が、やがて小説家となり一躍人気作家となったが、後を追うように同じ高校から京大卒までいっしょの後輩が、瞬く間に作家となり追い抜いていった。
それから書けなくなった彼女は…。
小説を書くというのは、かなりのエネルギーを消費するもので、そう易々と生まれてくるものでもないことが、痛いほどにわかる。
そのなかで、自分の小説をどれだけ愛して読んでくれているのか…その《雨》さんが実は。
小説を読めないことが、死ぬよりも悲しい。と
それほどの愛はどこにもないだろう。
希望と絶望、羨望と嫉妬…と帯に書かれてあるが、もっと違うものを感じた。
今までに感じたことのない重くて深い何かを。
喩えられない何かを。
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今年読んだ本で一番オモシロかったかも!?感想は、割愛しますが皆さんにオススメします!!
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2人の女性小説家の感情が生々しく描かれており、そのストーリー展開に魅せられ、一気読みでした。
本作は2人の女性の小説家、「冴理」と「天音」の物語。2人は歳は少し離れているが、同じ高校、同じ大学、そして同じ新人文学賞を受賞するという経歴を持つ。そんな2人の間には、お互いの知らない感情が渦巻いていて…という物語。
本作を読んで思ったのが、非常にドロドロしたお話しだなぁという印象を受けました。もともと、木爾チレンさんといえば、「みんな蛍を殺したかった」や「私はだんだん氷になった」のような女性視点の作品が多い印象でしたが、今回は特に女性特有の羨望と嫉妬の感情が出てて、より印象に残りました。
正直、男性かつ若輩者の私からすると、人を殺したくなるくらいの才能への嫉妬や、自分の人生を捧げるまでの他者への羨望という感情は経験がありませんでしたが、なぜか妙にリアルに感じました。 -
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愛されていたことに気付かなかったどころか相手を恨んでしまうなんて、、とも思うが、これでは気付けないのが普通だろう。。悲しい
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この物語は2050年から始まります。
平成の回想を中心とした内容や少女小説を感じさせる文体に懐かしさを感じるのに、スピーディーな展開とセンチメンタルになりすぎない潔さが、むしろ新しいイメージの作品に仕上げていました。
近未来からのスタートの謎も最後に納得。
多少強引なストーリー展開ではあるものの、甘いのに、どこか苦味も感じさせる本作品はとても好みでした。 -
初読みの作者さん。
他の方の感想にもあるけど、展開は読める。また冴理と天音がすれ違っていく様は、お互いの間が悪すぎて、悪しく言えばすれ違いコントのようで作為的。
ただ、それぞれの境遇に端を発した互いの狂気的な感情の応酬は凄く読み応えがあった。どう考えてもやりすぎな天音の最後にきちんと切なさを感じたのは作者の描写力の賜物だと思いますし、他の作品も読んでみたいと感じさせてくれました。 -
光があるから闇が生まれる
小説家というのは
孤独な職業だと
ため息が出る
映画「アマデウス」に
病床に臥したモーツァルトの作曲をアントニオ・サリエリが手伝う印象的なシーンがある
もうずいぶん昔の映画だけど、
憧れと敬愛と嫉妬と嫌悪が入り混じった彼らと、
冴理と天音を色濃く重ねて読んだ
チョコレートのケーキ「オペラ」を
買いに行きたくなった
図書館本 -
木爾チレン(キナチレン)と読むらしい。
前情報なく評価だけみて読んでみたけど、女性作家の羨望と嫉妬のうずまくストーリーに没入して一気読み。わりとおもしろかったです。
冴理から見た天音は少女漫画に出てくるライバル役よろしく嫌〜な女。
後半で天音視点に語り手が切り替わったとたん、印象が切なく狂気じみたものに変わり、歪んだ愛情は人を傷つけるのだなと思った。
伏線はわかりやすく、意外性は少なめ。
ラストは物足りなさがあったので、個人的にはもう一つ感動する場面が欲しかった。
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内容の重さと裏腹に、ライトで読み易い文体。a面b面からなる二部構成で、二人の視点から綴られる。小説家の苦悩、才能の残酷さが丁寧に描かれていた。作者の後書きを読んで、これが決してフィクションではなく、実体験の伴ったリアルなんだと感じられた。そのリアルに、純粋すぎる"神"への信仰という狂気のエンタメ性を乗せることで、フィクション小説へと昇華させた手腕は凄いと思う。
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作者の実話かと錯覚する程でした。
最初、ちょっと重いかな?と思いましたが、そんな思いを抱いたことを反省。
こんなにすれ違うもの?
愛って、正のエネルギーにもなるし、負のエネルギーにもなるんだなと。
読了後、やや興奮ぎみな私です。-
私のアップした本たちに「いいね」をありがとうございます。
この本、なんかブラックな香りがします。
私の大好物です。
図書館で検索です!私のアップした本たちに「いいね」をありがとうございます。
この本、なんかブラックな香りがします。
私の大好物です。
図書館で検索です!2024/11/10 -
きたごやたろうさん、コメントありがとうございます!
ブラックな香りですね。たしかに。
読み始めて途中までは、なかなか読み進めるのに時間がか...きたごやたろうさん、コメントありがとうございます!
ブラックな香りですね。たしかに。
読み始めて途中までは、なかなか読み進めるのに時間がかかりました。2024/11/10
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初めましての作家さんです。
図書館で借りてみました。
2人の女性作家の話でした。
年齢は違うけれど、出身高校が同じ。卒業した大学も同じ。
そんな彼女たちの相手に対する狂おしく激しい感情が作品の中に描かれていました。
最終楽章「神に愛されたかった」では、狂気にも似た相手への溢れんばかりの「憧れ」という名の「愛」が詰まっていて、切なさと恐ろしさを感じました。
読みやすくてわかりやすく素晴らしい作品で、木爾チレンさんの他の作品も読んでみようと思いました。 -
小説に対する愛情、固執、才能に対する嫉妬、とてもドロドロとしたものを感じそうなものだが、何故か醜さを感じない。そして意外な真実。なんとなく最初から感じてはいたが、こんなにも神に愛されていたとは。小説というものに、それによって生きるということに、異常なほどに取り憑かれているような2人の女性。困難な生き方を強いられた2人の女性。必死で戦って生きてきた。救いを求めて必死に。
壮絶な内容とは裏腹に美しい余韻が残った。 -
なんて切なく優しさに溢れた物語なんだろう。2人の天才作家、冴理と天音の物語がそれぞれの章で綴られていくわけだが、冴理の章を読み終え、天音の章を読むと、今まで自分が描いていた事実が一変し、なんで、どうしてと、もどかしく思わずにはいられなかった。
天才作家、冴理は人気絶頂期の中、突然筆を絶ってしまった。30年後、冴理の元にもう一度小説を書いてほしいと編集者が訪れる。編集者に語る冴理の物語は、もう1人の天才、天音の存在に苦しめられ、天音を殺したいとまで思わせるものだった。
そして、編集者の花音から語られる天音の物語は、冴理が想像もしていなかったものだった。
誰しも苦手な人はいると思うが、もしかしたらその人は自分のことを誰よりも愛してくれる存在なのかもしれない。
天音にもう少し勇気があったなら、冴理がもっと天音のことを分かろうとしていたならと思わずにいられない。
この物語の中で『冷静と情熱のあいだ』を取り上げ、冴理と天音が共作を描くわけだが、この物語自体がそのような作風になっているなど、心理描写だけでなく、その技巧にも唸らされた。
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
木爾チレンの作品
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感想 :

レビュー楽しませていただきました!
今作はワタシの今年読んだ中でベスト3には入る
お気に入り作品です。
後半...
レビュー楽しませていただきました!
今作はワタシの今年読んだ中でベスト3には入る
お気に入り作品です。
後半の疾走感はなんとも言えない
記憶があります。
天才が故の苦しみ、葛藤、妬み嫉みの
先にある境地は、無駄のない美を感じちゃうのです。