- 本 ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408538563
作品紹介・あらすじ
神社に詩集を置かせてくれと頼んできた女子高生の佑紀奈には、玲斗だけが知る重大な秘密があった。
一方、認知症カフェで玲斗が出会った記憶障害のある少年・元哉は、佑紀奈の詩集を見てインスピレーションを感じる。
玲斗が二人を出会わせたところ瞬く間に意気投合し、思いがけないプランが立ち上がる。
不思議な力を持つクスノキと、その番人の元を訪れる人々が織りなす物語。
待望のシリーズ第二弾!
感想・レビュー・書評
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『クスノキの番人』に続く東野圭吾さんの贈るファンタジー小説です。
直井玲斗はクスノキの番人を続けています。
おばの柳澤千舟は軽度の認知症を患っています。
そこへやってきた、早川佑紀奈という高校三年生で詩集を売っている少女の三姉弟。
針生元哉という、記憶が一晩眠ると消えてしまう病気の少年と出会います。
そして、近所で森部俊彦という男が襲われ100万円を強奪されるという事件が起こります。
玲斗はその犯人と疑われますが、玲斗はその犯人が誰かわかってしまい、犯人をかばいます。
そしてストーリーを作るのが得意な佑紀奈と、絵を描くのが得意な元哉が、二人で絵本をつくることになります。
クスノキの受念のしくみは読んでいるうちに思い出すことができました。
ブクログの自分の本棚で確かめてみると前作を読んだのは2020年6月1日になっていました。4年前でした。
4年前のメッセージは千舟からの「この世に生まれるべきでなかった人物などいません。どんな人間でも、生まれた理由があります」でした。
こちらは
「今日、生きているだけで十分に幸せ」。
でも、千舟は生きていますが、本当に幸せなのだろうかと考えさせられました。
記憶がなくなるということは、非常に無情だと思いました。 -
前作を思い返しながら、じっくり読ませていただきました。恐らく、前作を読んでいないと所々で??ってなるかも。ただ、読んでいなくても(忘れていても)このストーリーは短編としても完成しているし、充分楽しめます。そして『人生の在り方』を考えさせられます。前作がそんなに響かなかったのに、続編の本作でまさか涙するとは思わなかったなー。心に残る素晴らしい作品でした。
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東野圭吾さん著「クスノキの女神」
「クスノキの番人」の続編にあたる作品。
今回の続編は物語がとても感動的で個人的に前作よりもより響かされ、胸が苦しくなる感覚を味わいながらの読書となった。
普段読了後に余韻を味わい考察を膨らませて、時間をおいてからこちらのアプリに感想をまとめながら書いているのだが今回は読了後すぐに書いておきたいと感じた。
この作品の内容に感化され今の気持ちを素直に書く事こそがこの作品に対して実直に向き合う事なのだろうと思わされたので。
物語は最近自分が読んだ中では最高級な作品だと感じざるを得ない内容でどっぷりと物語の世界にはまってしまった。
「記憶」というテーマを軸に登場人物達の背景がドラマチックに描かれており深い余韻に包まれている。
先日読んだ「クスノキの番人」もそうだったが「念」や「記憶」というある特定者に対してある意味では奇跡に準ずる物語展開が素晴らしすぎて著者に脱帽。
物凄い作品を描かれたものだと感服。
そしてその「記憶」というテーマが1日1日の歩みを重ねていくように描かれており、その喜びや苦しみ、幸せや歯痒さや無念さが折り重なりながら深く沁み広がっていく。
周囲の人々の人生観や価値観等の移り変わりに波紋のように反響しながら広く沁みわたっていく。
最終的には現実は残酷で哀しさを伴う内容なのだが作品の登場人物達はみな前を向いて歩を進めており、それらは困難に対しての強さとも読み取れた。
小説として物語として読むだけでは収まりきらない作品。胸に残る響きが強烈。
そしてやはり東野圭吾、物凄すぎる。
この作品を読んで彼の作品を読んでいる最中が自分にとって至福の時なのだろうと感じた。 -
ブク友の皆様が濃ゆい作品を読まれる中、普通ですみませんm(_ _)m
私は東野圭吾先生の小説が大好物だ。
兎に角読みやすいし、面白いし、誰に回しても喜ばれるからだo(^▽^)o
色々な人に貸して、全員から喜ばれる。
買った甲斐があるというものだ(*^▽^*)
今回も新品単行本で購入したのだが、実のところ私はこのシリーズは苦手だ(^◇^;)
ファンタジーだからか?
いつもの東野圭吾先生のパンチを感じないからか?
私が会社の休み時間にこの本を読んでいると、隣に座っている派遣さんが声をかけてきた。
「先日、浜松駅ビルの本屋さんに久しぶりに行ったんですよ。そしたら東野圭吾の新作が並んでいて。」
私は本のカバーを取って、表紙を見せ、
「これですか?(^^)」
と問うと、
「あ!!!これです!!!(((o(*゚▽゚*)o)))♡」
と凄く嬉しそうに仰ったので、読み終わったら回しますね(^^)とお約束をした。
この前回作、凄くど真ん中だったそうで。
いっぱい死ぬやつが好きな私には、どうも物足りないし、東野圭吾先生には「あなたが誰かを殺した」みたいな本ばかり書いて欲しいところだが、ファンの皆様はきっとそれをお許しにはならないのだろうな(-。-;
さて、この本を新品で買ったところ、単行本サイズのクリアファイルがついてきた。
はて?このサイズのクリアファイル、、、
一体何に使えばよいのだろう???
だったら栞の方が良かったなぁ。。。( ̄▽ ̄)
全然本の感想書かずにすみません。
本の感想は高評価つけていらっしゃる方を参考になさって下さいm(_ _)m
私のは多分参考にならないので(^◇^;)-
2024/06/27
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2024/06/28
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2024/06/28
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クスノキシリーズ第二弾
いやー私読むの遅いんですが
クスノキの番人から続けて読んだら
3時間くらいで一気に読んでしまった
気づけば夜更かしですψ(`∇´)ψ
やっぱりシリーズ物は連続で読むとより面白い!
特に記憶力に自信ない族の私には。
そうとわかってても図書館にないとか
予約の兼ね合いとか
他にも読みたいのあったりとかで
いつも数冊挟みながら読んじゃうんだよな、、
次はまとめて借りよう、、
いや、借りたい、、、
さて、
前作とはちょっとまた違った流れで進んだ本作
こちらはめっちゃ泣きました、、、
元哉の気持ち、
親の気持ち、
千舟さんの気持ち、
いろんな想いが混ざって
結構泣いてしまいました(ToT)
大切なのは、今
ですよね
前作より好きです
でも前作があることで
深まってる気がします(*^^*)
もちろん前作未読でも楽しめますが
まだ未読ならば前作も是非読んでほしいです(*´-`)
続編まだ出るんかな、、、
ラストを読むと
続きを読みたいような、読みたくないような
そんな気持ちです(。-_-。)
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2024/08/13
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自分だけだと寂しすぎるから族として表現する件
めっちゃわかるぅ!
記憶に関しては、レビューと言わず備忘録と言ってる時点で私も同族です!自分だけだと寂しすぎるから族として表現する件
めっちゃわかるぅ!
記憶に関しては、レビューと言わず備忘録と言ってる時点で私も同族です!2024/08/13 -
2024/08/16
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クスノキの番人もすっかり板についてきた玲斗。
今作では、クスノキの不思議な力をちょっとお節介に使うことが多かった気がします。でもきっとそれが玲斗の個性で、玲斗なりの番人のやり方なんでしょうね。そう思うと前作ではいい加減で頼りなかった玲斗が天職に巡り合えたんだな、と嬉しくなります。
若い子たちの夢を応援する姿なんかは、大人になったなぁとしみじみ(о´∀`о)
でも、ちょっと悲しい出来事もあったりして、前作よりも心を揺さぶられました。
作中作の絵本、とても良かったです。
“大切なのは今”
ハッとさせられました。
これからもシリーズは続くのでしょうか?
玲斗がだんだんとしっかりしてゆく姿を追っていきたいです。 -
/_/ 感想 _/_/_/_/_/_/
素晴らしい作品でした。
とても感動しています。
いま、将来のビジョンを考えているんですよね。
もう人生の終幕に近づいていると思っていましたが、その考えをあらため、自分は、「何がしたいのか」、「何をするべきなのか」、と、、、
さらに、ある取り組みでは、「老後のお金の不安」や、「将来のお金の悩み」を解消するサービス提案を検討しています。
そんな中での、この作品は、なかなかに心に染み込んできました。
「将来への不安が消え去る日など永遠に来ないのです」という言葉が作中ででてくるんですね。
そうなんですよね、未来は何をしたって、わからないから、不安を低減することはできても、なくなることはないんです。それをベースに考えないといけないんです。
今作は、物語が次から次に展開していくのではなく、ゆっくりと、わかりやすく進んでいきます。じわじわと進んでいく感じが、とても引き込まれていくものがありました。ラストに向けて、とても悲しさが込み上げてきます。
今を感謝して、今を大切に生きていく。それはとても大切なことです。それを、あらためて、投げかけられたような感じでした。
「卑屈は甘え、、、」なんて、言葉もよかったです。今の自分を見つめ直す作品にもなったかもしれません。
/_/ あらすじ _/_/_/_/_/
今作は、眠ると前の日のことを忘れてしまう元哉くんと、家庭を守っていかなければならない高校生の佑紀奈がメインで話が進んでいきます。
そして、千舟さんの状態は悪化していきます。
それらを、玲斗がサポートしていきます。
とても心温まるストーリーであり、とても悲しみが溢れてくる作品でもありました。
クスノキの祈念
①預念 新月の夜
蝋燭に火をつけ、自分が伝えたいことを念じる。
②受念 満月の夜
蝋燭に火をつけ、預念者のことを思えば、その念が伝わってくる。
/_/ 主な登場人物 _/_/_/
直井玲斗 神社、クスノキの管理者
栁澤千舟 ちふね、玲斗伯母
早川佑紀奈 女子高生、美人、詩人
早川翔太 弟
岩本義則 よしのり、弁護士、黒縁メガネ、過去に玲斗を窃盗疑いから救った人
針生元哉 記憶障害の子
針生冴子 母
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クスノキシリーズ第2弾。
月郷神社の社務所で詩集を売ってくれないかと、やってきた女子高生とその弟妹たちから物語は、始まり、伯母・千舟の軽度認知症に付き添い認知症カフェで知り合った中学生男子との出会い。
未来がないと言う少年と認知症が進んでくる千舟。
脳腫瘍の手術後から記憶障害が起こる少年が、詩集に絵を描いたことで、女子高生と交流を持ち絵本を作ることになる。
事件を織り交ぜながらも、もう一つの物語『少年とクスノキ』に気持ちが動いてしまう内容に流石だと。
病気で記憶を無くすという不安に未来など感じられずに今を無駄にしているのではなく、明るい未来を見て生きる希望を貰いたいと思うのではなく、今が大切だと。
過去を振り返って悔いることや明日からのことを案じる必要はない。
今、健全な心を持っていられるなら、それで幸せなのだと。
今、生きていられる歓びに感謝することを気づかせてくれた。
クスノキの不思議な力は、訪れる人々の心まで知りつくし最善の道をみつけてくれる。
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東野圭吾さんの新作であり、クスノキの番人の続編ということで本作を手に取りました。このシリーズはホッコリ路線のシリーズなのかなという印象を受けました。
本作はクスノキの番人シリーズ2作目。不思議な力を持つクスノキを祀る神社で、管理人を勤めるのが主人公。ある時、その管理人のもとを高校生の少女が、詩集を置かせて欲しいと頼みにくる。その些細なキッカケから、いろいろな人と関わりを持つようになりという展開。
本作の途中で急に物語が変わるような感覚があったのですが、本作の出典を見ると2作品が合作されたものであることが判明し、なるほどとなりました。本作ではミステリーというよりも、ヒューマンドラマ中心で描かれており、前作よりもミステリー感はなかったのかなと思いました。
個人的にはクスノキの秘密や、千舟さんの秘密に迫っていた前作の方が好きだったかなと思います。
そもそも本シリーズの設定が割と難しいのだろうなと思いました。 -
前作を読んでから1年未満なのに、あまり覚えていない。他の方のレビューを見ても、覚えていない方が結構いるので安心した。
今回はクスノキの元管理人の叔母さんの認知症と子供の脳腫瘍による記憶障害。どちらも症状が進んで行くに伴い、暗い未来が見えてくる。
また、クスノキのパワーを使ったのは息子の犯罪の確認だったり、子供のお菓子の味の思い出確認。意外な使い方で事件が解決して行くのは東野さんのお得意なところ。最後は2つの病の結末でホロリとさせられた。
著者プロフィール
東野圭吾の作品






玲斗の過去。。。う〜ん、全然わかりません笑
でも、まことさんの四年前のレビュー読んだら、少しだ...
玲斗の過去。。。う〜ん、全然わかりません笑
でも、まことさんの四年前のレビュー読んだら、少しだけ思い出せました
今作は最後辛くて泣けてしまうお話なんですね
|°―°٥)…。
覚悟しておきます
最後、ちょっとネタバレだったかもしれませんね!
ごめんなさい。
楽しまれてください。
最後、ちょっとネタバレだったかもしれませんね!
ごめんなさい。
楽しまれてください。
お気遣いありがとうごさいます
楽しませて頂きます♪〜
お気遣いありがとうごさいます
楽しませて頂きます♪〜