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  • 実業之日本社 (2024年8月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784408538624

作品紹介・あらすじ

一本のレールが心をつなぐ――日本初の「モノレール小説」!

モノレールに乗る人、モノレールを支える人。一本のレールがつなぐ人間ドラマを、お仕事小説の名手が、あたたかい筆致で描き出す。2024年に開業60周年を迎えた「東京モノレール」を舞台に描く、日本初「モノレール小説」出発進行!


市川紗椰さん(タレント)も堪能!
「無機質だけど優しい、未来的なのに懐かしいモノレール 。
『モノ』に登場する人や場所を通して、東京モノレールの風景 は「東京」が凝縮されたようだと感じました。
国際空港から住宅街、運河からビジネス街のビル群。そこを行き交うたくさんの乗客とそれを支える職員たち。一本のレールに無数の物語が詰まっていて、日常と非日常が共存する東京モノレール 独特の魅力を存分に味わい、モノレールの裏側を支えるみなさんの日常にも、心が温まりました。
鉄道の中でも不思議なアミューズメント感がある東京モノレールに、昔から用がなくても乗るのが好きでしたが、本書を読んで、やっとその理由がわかった気がします。」


【本書の目次】
*清藤澄奈 三十五歳 総務部 
*梅崎初巳 三十歳  運輸部、乗務区乗務員
*水村波衣 二十五歳 営業部、駅社員
*杉本滋利  四十歳 技術部、施設区線路
*『東京モノライフ』
*あとがき
*おまけ


【著者メッセージ】
東京モノレールさんはおもしろいなと、前から思っていました。浜松町から羽田空港までモノレールを走らせる会社。とてもわかりやすいです。でもそのなかには、運転士のかたがいて、駅員のかたがいて、保守のかたがいて、総務のかたがいるはずです。その全員を書きたいなと、あらためて思いました。
 ちょっとお話を聞かせてもらえたらうれしいんだけどなぁ。
 東京モノレールさん。予想を遥かに超えてきました。神対応というものがもしあるなら、まさにそれでした。
 望んだ人全員のお話を聞かせていただくことができ、望んだ以上のものを見せていただくことができました。   
(本書「あとがき」より)


カバーイラストレーション/古屋智子

みんなの感想まとめ

一本のレールがつなぐ人々の日常と非日常を描いた作品で、東京モノレールに勤務する4人の短編を通じて、彼らの仕事やプライベートが描かれています。登場人物たちの何気ない会話や感情の変化が、まるで隣人の日常を...

感想・レビュー・書評

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  •  東京モノレール。浜松町から羽田空港を結ぶ軌道系交通機関だ。全長 18 km弱の路線距離ながら、人々にとっては重要な足になっている。
     そんな東京モノレールで働く人たちにスポットを当てた連作短編お仕事小説。
              ◇
     勤めている会社にドラマロケの話が来た。

     まずはメールで、会社の問い合わせフォームに来ていた。発信者はさるテレビ局のプロデューサーで、相談内容はモノレール絡みのドラマを制作する予定だが、作品には何らかの形でモノレールを絡めたいと考えているので、ぜひ協力してもらえないかというものだった。

     とりあえず直接会って話を聞いて欲しいというので、総務案件として猪股部長にも同席してもらって相談を受けることにした。

     東京モノレール株式会社。それがうちの会社だ。路線距離は約 18 km。決して長くはない。けれど利用者は多い。だからそこには多くのドラマもあると思う。

     そして話し合い当日。場所は浜松町にある本社。訪ねてきたのは、プロデューサーの赤星乙羽さんとシナリオライターの小倉直丈さんの2人。
     こじんまりした会議室に通し、お茶を出してから4人で向き合って座った。
     ( 第1話「清藤澄奈 三十五歳 総務部」) ※全5話と“あとがき”及び“おまけ”からなる。

          * * * * *

     お仕事小説ですが、そこは小野寺史宜さんなので群像劇の体をなしていて、すっきりしたヒューマンドラマになっています。

     本作の見どころは4つあります。第1〜4話それぞれの主人公を務める4人がその見どころに絡みます。

     1つめは、各主人公たちとモノレール会社との「縁」です。
     なぜ東京モノレール株式会社に就職したのか。モノローグで綴られる就活時の主人公たちの思い。その描写が自然でよかった。

     2つめは、主人公たちの公私の描写です。
     「公」は配属された部署での職務と仕事ぶりです。4人の所属はバラバラ。だから、さまざまな部署からモノレール会社を垣間見させてくれます。
     清藤澄奈さん(35) が総務部、梅崎初巳さん(30) が運輸部、水村波衣さん(25) が営業部、杉本滋利さん(40) が技術部。
     特に運輸部や技術部の仕事についてはよく知らなかったので、興味深く読むことができました。
     「私」は私生活。4人とも実にいろいろなことを考えながら、淡々とかつきちんと生きている。その姿に励まされます。

     3つめは、主人公たちの町歩きです。
     小野寺さんと言えば「町歩き」。その描写があるだけで作品の座りがいい気がします。モノレール沿線の町の様子。ゆったりした気持ちで読ませてもらいました。

     そして最後が、制作されたTVドラマ『東京モノライフ』です。
     全4話のこのドラマ。演じるのはもちろんプロの役者さんなのですが、主人公たちもチョイと絡みます。何か知り合いがテレビに映ったようなうれしさがありました。

     他には、脇役がなかなかいいのも作品の魅力です。特に3人の脇役が光ります。

     まずは総務部長の猪股宗康さん。とてもいい味を出していて存在感があります。理想の上司ですね。

     2人めは、シナリオライターの小倉直丈さん。あの小倉琴恵さんのお兄さん ( 『カニザノビー』から何年経ったでしょうか ) 。それだけで親しみが湧いてきます
     売れっ子作家の妹に敬意を払いつつ、しっかりした構想を立てていることがわかる描写が何度かありました。とてもいいシナリオだったと思います。

     そして3人めが坂潤一郎さん。清藤澄奈さんにとって幼馴染みと言ってもいい中学時代からの知り合いです。
     中学校卒業以来2人が顔を合わせることはなかったのですが、大学生になってモノレールの昭和島駅でばったり会ったことでライン交換をし、たまに連絡を取り合う仲になりました。
     ただそれだけなのですが、この坂さんがとてもいい人なのです。清藤さんにとって気の置けない友人です。
     この2人には、作品終盤に少しステキな展開が待っていそうな描写があり、ホクホクした気分で読み終えることができます。

     感動巨編ではありませんが、小野寺史宜ファンの方にはオススメの1冊です。

  • 京都、京都の小説が続き次に読んだのは東京モノレールのお仕事小説。

    東京モノレールに勤務する4人の短編とその4人が登場する『東京モノライフ』というTV番組の4話。

    それぞれの仕事の内容とプライベートが綴られる。
    みんな独身であり、元彼や初恋の相手や気になる人などのことも何気ないふうに語る。
    まるで隣りにいる人の日常会話を聞いたような感じである。
    新鮮さはないが、何かが始まりそうな予感は感じる。
    もちろんモノレールの駅や住んでいる場所や風景などが出てくる。
    知らないところなのに行った気になるのは不思議…。

    深夜のテレビドラマ「東京モノライフ』では、第二話の天空橋編が良かった。
    仕事を辞めた女性が、写真を撮っている父親くらいの年齢の男性と何気ない会話から塞いでいた気持ちに変化を感じられるところがいいなと。

    ラストのおまけも明るい未来を感じられた。



  • 浜松町と羽田空港を結ぶ東京モノレールを舞台に、するするストレスなく読める良い本。電車の整備って真夜中にやってくれているのだよね、大変なお仕事。この夏も息子の見送りで羽田だ!学校のプログラムでオーストラリア。でっかくなって帰ってこい!

    • かなさん
      おはようございます。
      息子さんオーストラリアに行かれるのですね(*'▽')
      素晴らしいっ~!!
      きっといい経験をたくさんしてきます♪
      ...
      おはようございます。
      息子さんオーストラリアに行かれるのですね(*'▽')
      素晴らしいっ~!!
      きっといい経験をたくさんしてきます♪
      親としたらちょっと寂しいけど、応援したいですね!
      2025/06/18
    • Michelleさん
      かなさん おはようございます。ありがとうございます!ハラハラドキドキではありますが、はい、いい経験になると信じて送り出してきます(⁠^⁠^⁠...
      かなさん おはようございます。ありがとうございます!ハラハラドキドキではありますが、はい、いい経験になると信じて送り出してきます(⁠^⁠^⁠)
      2025/06/18
  • 著作としては今までには無い構成で読み手を楽しませてくれました。
    「タクジョ」とリンクしてる。
    「みつば」ともリンクしてる。
    それは嬉しい。
    しかし、それはそれ。
    飽きてしまった。

  • 東京モノレールで働く人たちに焦点を当てた小説。ドキュメント24Hを連想させ、読みながらちょっと親近感。
    羽田空港へのアクセスが多様になり、選択肢の一つになってからほぼ利用機会が無くなったけど、空港へ向かう時の旅立つ前の非日常感と電車とは違う車窓の特別感が好き。

  • ここ最近の小野寺さんの作品は、あまり楽しく読めていなかったんだけど、こちらは久々に面白かった。「ひと」の頃の小野寺さんっぽい作品。
    東京モノレールというメジャー過ぎない乗り物がテーマというところもよかったし、そこで働く色々の職種の人の日常がなかなかリアルに描かれていた。
    きっとしっかり取材をされたんだろうな。
    過去の作品に登場した人もちょこちょこ出てきて、懐かしい気持ちにもなれた。

    • ねこさん
      お!ハッキリ言っちゃいましたね!カッコいい(⁠☆⁠▽⁠☆⁠)
      文体はいつもの感じだし、章ごとに主人公が変わっていくのもいつも通り。それなのに...
      お!ハッキリ言っちゃいましたね!カッコいい(⁠☆⁠▽⁠☆⁠)
      文体はいつもの感じだし、章ごとに主人公が変わっていくのもいつも通り。それなのに面白さが変わるのは何でなんだろう?
      うまく説明できないので、読んだらレビューよろしくです(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)
      2024/11/22
    • 1Q84O1さん
      了解でーす!
      読んだらレビューします
      読むかな…w
      了解でーす!
      読んだらレビューします
      読むかな…w
      2024/11/22
    • 2024/11/22
  • たまに、展示会イベントでビッグサイトに
    行く際にのるモノレール、なんとも言えない  特別感があり、楽しいです
    そんなモノレールの社員さんに関する  
    仕事ぶりをイメージできて楽しかったです
    色々な駅も降りてみたいと思いました

  • 天空橋で降りてみよう、HANEDA INNOVATION CITYに行ってみよう、大鳥居の写真を撮ってみよう、海上を走ってるとき下を見てみよう、駅員さん、運転手さんを見てみよう…東京モノレールがなんだかとても楽しくなりそうです。

  • 京浜東北線の浜松町駅を通ると目にする東京モノレール。
    身近なようだが利用する機会はあまりなく、ちょっと特異な存在だ。

    そんな東京モノレールで働く人や利用する人たちを小野寺さんらしい朴訥とした雰囲気で描き出している。
    淡々とした人々の日常に根付く東京モノレールの存在。
    当たり前だが当たり前ではない乱れぬダイヤとその影にある職員の努力。

    ちょっと沿線に住みたくなってしまうほど、ジワジワと魅力を伝えてくれる小説。

  • 一つの物事には、知らず知らずにたくさんの関係者がいる。
    そして、ひとりひとり物語がある。

    東京モノレールを舞台に各部署の物語を楽しむことができる小説でした。
    総務部、運輸部(運転手)、営業部(駅員)、技術部。

    乗り物好きにはかなり細部までこだわりを感じたので、楽しめる小説だと思います。
    人にはたくさんの物語があると思うと人生って面白いと感じました。

    東京は数回しか行ったことがないですが、東京モノレールを体験したいし、羽田空港も見てみたくなりました。

    本格的にドラマ化しても面白いと思います。

  • 2024年8月実業之日本社刊。書き下ろし。東京モノレールのお話。東京モノレールで働く人、乗る人、その他モノレールにかかわる人々が登場しますが、そういう話もあるだろうな感いっぱいの話で、特に心に残るものはなかったです。大阪には大阪モノレールがあります。ご当地モノってどれくらいあるんだろ。10か所だそうな。

  • 東京モノレールで働く人達を主人公にした連作短編集。盛り上がりがあるわけでもなく、淡々と其々の日常を描いている。悪人も善人もなく共通してるのは仕事に対する誇りなのか、、兎に角、各主人公がとてもリアルで親近感を覚える。私はモノレールに乗った事がない。次に機会あれば京急でなく、モノレールに是非乗ってみたいと思った。

  • 東京モノレールに勤める社員の話。東京モノレールは一度乗った事はあるが、かなり速い。同じ跨座式の大阪モノレールよりも遥かに速い。
    ストーリーは小野寺先生らしく、色んな人物が登場し、それぞれの生い立ちや現在の話で進む。

  • <轍>
    もちろん あとがきから先に読んだ。とても変わったあとがきだった。小野寺自身の発言「東京モノレールさんで書かせてもらえませんか」から本書は始まったみたいだ。小野寺はよほど公共交通機関がいや電車が いや列車類が好きみたい。そして今回はモノレールで書きたい,と思ったのだろう。そして,前にも僕の感想文に書いたが彼の文章/文体はいわゆる「連載」には向かないみたで今回も書下ろし作品。もう慣れた(笑)

    願い叶(かな)って取材させてもらった東京モノレール社の対応がいわゆる「神対応」だったらしく大変に嬉しく楽しく取材をこなしたみたいだった。神対応 という言葉が前期高齢者の僕には上手く理解できないがまぁ神様のように崇(あが)め 奉(たてまつ)ってくれた,という意味だろう。でも取材なんでしょ。いいのかそんな扱いをしてもらって(笑)。 結果最初は「東京モノレール」という実名は小説の中では出さないつもりだったのだけど,特に隠す意味も無いと思い直して全部出しちまった…らしいw。

    昔僕は浜松町から羽田空港まで何回も何回もモノレールで移動し飛行機に乗った。勤める会社の東京本社が浜松町駅の目の前にあるんだ。だけどそのモノレールが東京モノレールだと言う事はようやくこの本で知った。で,ここですでに天邪鬼りょうけんは思い始めている。なんで題名を『東京モノレール』にしなかったのだろう。もちろん読めば『モノ』でも意味は分かるがタイトルと云うのは買わせて読ませる為の役目が一番大きいのではないだろうか。小野寺君モノ では一部の人しか興味を示さない様な気が僕はする。今少し考えて欲しい。

    そう云えば僕は羽田空港へは最近は京浜急行で行く事の方が多い。新幹線を乗り継いでゆく機会の方が増えたからかな。で,なんでもそのうち東急線が蒲田駅で京浜急行線と交わり繋がって渋谷から羽田空港へ乗り換え無しで行ける様になるかも知れないらしいのだなぁ。東京の電車はこうやってどんどん便利になる。比べて我が暮らす場所東海地方の鉄道網のまあ貧弱な事よ。例として岐阜駅について書いてみる。JR東海の岐阜駅と名鉄岐阜駅は徒歩でなんと10分も離れている。ちなみに名鉄とは名古屋電気鉄道株式会社である。

    名鉄が商売敵であるJR東海との積極的競争を拒んだ結果らしいが,どうも古い人に話を聞いていると岐阜駅周辺で名鉄本選(豊橋-名古屋-岐阜 間)を高架化する工事の際(かなり随分前)にJR駅のすぐ真横に名鉄岐阜駅をくっつける案も有ったそうなのだ。だが当時の名鉄の偉い連中はそう云うお客様の便宜を図る事には一切見興味を示さずJRから徒歩10分離れたところにあった名鉄各務ヶ原線のすぐソバへ向かって高架化したらしいのであった。今考えると誠に馬鹿な事だ。

    で,名鉄は今現在でも一番大事なのは自分の会社で,お客などはその次という鋼の経営原則を貫いている。少々お客が犠牲になろうが不便になろうが その方が名鉄にとって有利だと判断するともう絶対に客の立場でモノを考える事は無い。名鉄には東海地方の多くの路線で競争相手がいないからこそ出来る事である。もう名鉄は早く滅びなさいね。ああいつものように大きく脱線してしまった。どうも名鉄の事になると熱くなってしまうのだった。すまぬ。

    さて名鉄への僕の愚痴話はこの辺で終えて,東京モノレールのお話に戻ります。 物語の始まりは東京モノレールを題材にしてテレビ番組を作りたいという所から始まる。まあいろいろ面白いエピソードがあるのだけれど僕の視点は全く違う。その番組のプロデューサーの名前が赤星だという事に僕は反応する。なに赤星だぁ。それって某読書コミュを立ち上げて少しく大きくしその後某メジャーにめちゃ高く売りつけてしこたま儲けた奴の名前じゃないか。好きじゃないw(詳しくは 知らんけど)

    更に言うと「赤星」とはちょっと気の利いた居酒屋に行って瓶ビールを注文するとデフォルトで出て来る「サッポロビール赤ラベル」の事なのである。美味いんだこのラガービールが。あ,これはどうでも良かったかな。いやいやビール好きの小野寺はこういうどうでもいいところにも自分の趣味趣向を織り交ぜて作品つくりをしているのだ!(と僕は思う。再び知らんけど(笑))

    しかしまあ小野寺は駅や鉄道が本当に好きだねー。登場人物各々が何線のどこの駅から電車乗ってどこで乗り換えてどこの駅で降りてトータル何分で浜松町/昭和島まで通ってる,とか,実家からはこういうルートだったけど家を出て独り住まいするようになってからはこういうルートで通ってるから云々。ともう書きまくっている。たぶん取材のときに本人から直接聴き取ったのだと思う。最初はスマホの乗り換え案内でいちいち確認しながら読んでたけど途中で流石の僕もアホほらしくなってやめた。

    駅名からは少し外れるが興味津々話があったので書き残す。大森,神田。どちらも以前は仕事で僕がよく宿をもとめた場所だ。東京本社が浜松町なのでまあそういうことになっていた。で話はこの大森も神田も大田区大森,千代田区神田という一番ありそうな正式地名は無いのだそうだ。大森東,大森西,神田神保町,神田○○町 ならたくさん有るのだそうだ。で,まあそれがどうしたんだ!と云う話ではあるがこういう雑学も「本」を読んでいないと絶対に出会う事では無いのである。みなさんスマホゲームだけやってるとやはり馬鹿になりますよ。

    さて毎度の事であるが,小野寺の「語り口」はいつも一緒。どの人物の喋り方でも基本みんな一緒。男でも女でも使う言葉の違いは多少あるが他は一緒。短く切って簡潔にしゃべる。誰もがそういう喋り方(もしくは「語り方」)しかしない。これ本当はおかしな事なのだけどまあ小野寺の場合僕は慣れた(笑)。でこれが小野寺のスタイルなのだからまあいいじゃないか。存外分かり易いし。

    そして大概の場合は章ごとに区切って語る主役も変わる物語構成である。いわば短編小説になっている。しかも必ず一人称語り。全部調べたわけではないが小野寺の作品は全て一人称語りなのではなかろうか。可能な限りいくつかの作品を思い出してみるがことごとく一人称語りの記憶だけある。

    物語は基本 普通に起きている事を語ってゆくだけ。前述の短く区切った文節で分かり易く。僕はこの文章からとても良い印象を受ける。でも今回は話題の対象イベントとするメディアを地上波とかのテレビ放送にしたのは間違いかも。いまどきはなんとなくネット系の方が良かっただろう。前期高齢者である僕らの世代ならばこのテレビによるドラマ形式の番組でもなじみは少しあるが,若い世代にはサッパリ馴染まないでしょう。リアルデジタル世代はドラマすらネットで見ている。彼らには画面はあるがテレビはデフォルトで存在が無い。

    さてこの感想文の最初で僕が少しけなしたタイトル「モノ」。モノレールだとすると一本のレールと云う意味だから一つ。でも例えば同じモノでも「モノクロ」っていうと一色ではなくて二色の事を云うんでしょ。白黒なんだから。モノクロのクロは黒か?(笑) で,しかしモノクロは調べるとどうも「モノクローム」の短縮形で間違いなく意味は「単色」となっている。モノクロ写真という日本語があるが絶対に白と黒の二色だよね。単色じゃあ何も表現できない!!!

    いやいやモノクロの白はあくまで「地」なのであって数えるなら「ゼロ」なのだよ。だから「モノクロ」は単色なのだよ。とおっしゃるそこの偉い人。ではもし地紙が緑で書く色がピンクの場合も「モノクロ」って云えるんかい。どぉーだ反論してみろよぉぉぉ!(あ,ぉが多くて大人気なかった。撤回します。が,納得行く温厚なご説明はどしどし受付ますので宜しくお願い致します(^^)/)

    さてさてさて今作で始めて出会った小野寺のジャズのウンチク話。実際にジャズが好きで沢山聴いていないとここまでは書けないと僕は勝手に判断した(しかし書く為に勉強すれば付け焼刃でこのくらいは書けたりするのだろうか,うーむ) それともこの短編の主役的人物から全部聴き取ったのだろうか。イヤイヤいくらなんでもそれは無いな。ただ聴いたままを書いたってこうはいかない。小野寺はJazzが好き,ってことで一件落着決定!(笑)

    僕も読書の友(BGM)としてジャズはもう30年近く聴いているが,ほとんどの曲は作者や演奏者どころか曲名すら知らない。今回は読んでる途中でYouTube捜査して聴いて,なんだジョン・コルトレーンの『ブルー・トレイン』ってこの曲だったのか!こんなの耳タコで聴いてるぜ,と思った。今後は少し曲名やら意識して聴いてみようかしら。

    そんな事したら変に知ったかぶった「ジャッズ爺さん」が出来上がりそうでずっと嫌だったんだけどなぁー(笑)。 まあ曲名などを覚えようとすればジャケットをじっくり視ながら何回も聴くとか昔LPレコードをひっくり返しながら懸命に聴いていた行為に戻らなければ不可のだな。で現状読書のBGM Jazzのままなら永久にその達成は無理だな(笑)。ま,いっか。Jazzの蘊蓄貯えても話す相手がいないしね。あ,ちなみに僕はトリオが好きです。そしてモダンジャズがジャズだという扱いにはどうも賛同できないっす。すまぬ。ではまた。

    • ひまわりめろんさん
      リョーケンさん
      こんばんは

      モノクロームはそのまんま「単色」って意味なので、絵画では一色しか使ってなければモノクロームって言うと思います
      ...
      リョーケンさん
      こんばんは

      モノクロームはそのまんま「単色」って意味なので、絵画では一色しか使ってなければモノクロームって言うと思います
      白地のキャンパスに(例えば)鉛筆で描いたりすることが圧倒的に多いですが、緑色のキャンパスにピンク一色でなにか描けばそれもモノクロームです
      あまりやる人がいないと言うだけで

      映像では光の濃淡で表現することになるので、黒が地の色ってことになるんでしょうが、例えば緑の光で黒+緑もモノクロームって言いますよ

      たぶん合ってると思います(自信度8割くらいw)
      2024/10/08
    • ryoukentさん
      ひまわりめろんさん、どうもありがとうございます
      ひまわりめろんさん、どうもありがとうございます
      2024/10/08
  • 読み終わって あーそう言う事なんですね。面白い設定ですね。
    相変わらずの 登場人物達 みんな同じ語り口調。たくさんのフルネームの人達。 途中この人誰だっけ?になりかけても 止まらず読み進めました。

    お仕事小説は事前の下調べや取材はたいへんだろうなぁと思ったけど 今回はご自分からの希望だったんですね。普段あまり 乗らないモノレール そこに関わる仕事する人達の事が知れて良かったです。やっぱり乗りに行きたくなりますね。

  • NetGalleyJP さんで読ませて頂きました。
    物語は映画の取材申し込みが総務部にきたことから始まります。

    あまり利用する機会のないモノレール(東京モノレール羽田空港線)って何だかちょっと特別感。
    読みながらモノレールの新たな視点や運行の背景を知って、作品を振り返りながらモノレールに乗ってみたくなりました。

    社員といっても、本部事務、乗務員(運転士)、駅員、保守整備員とさまざまな業務がある。
    同じ会社組織にいながら全く異なる業務や勤務形態、そこで働く人の日常について触れることが出来ておもしろかった。

    こんなふうに皆さん、乗客を安全に移動させるため、日々働いていらっしゃるんですね

    東京モノレール社員さんとその業務を描いたお仕事小説を、興味深く読みました。

  • 作者はしっかりと細かく取材したのだろうな。
    モノレール会社に勤める、職がそれぞれ違う4人の短編集。
    私は鉄道は好きだがモノレールはほとんど乗ったことがない‥思い出すのはディズニーリゾートラインくらいかな。
    本文にも書いてあったが、羽田空港利用しなくてもモノレールに乗って景色を楽しみたいと思わせる1冊であった。

  • 東京モノレールに纏わるいろいろな仕掛けがある物語。
    そこに働く4人の連作短編、そして4つのドラマ。
    久しぶりに爽やかな物語とドラマに出会った感じ。

    東京モノレールの知らない世界も広がり、今度乗車するとき楽しみ。

  • 小野寺さんらしい作品で良かった、
    小野寺さんの以前の作品(2冊)の登場人物も登場してたりして、あぁみんな元気なんだなとか、そんなエピソードもあったのかなんて楽しみながら読んだ。

    空港に行くのによくモノレールを利用していたり、先日、天空橋に行ったのもあって凄く身近に感じた。

    整備士さんの話もあって、夜中に点検してるのか。
    なるほどと思いながら読んでいたのだけど、その辺りの文に事故が起こることを想定して乗ってない。
    事故を想定してたら乗れないみたいな件があるんだけど、私は(父も)事故を想定して乗ってる。
    覚悟して乗っているという感じ。
    線路に小石があったらとか(そういうのをちゃんと点検してくれてるのだとわかって安心した)、走行中にドアがガバッと開いたらとかそういう事を考えて乗ってるから、いるよ?と、思いながら読んだし、案外みんな考えて乗ってるんじゃないかな?と思った。

    モノレールって東京と沖縄にしか無いんだろうか。

  • 東京モノレールの総務部で働く主人公は、モノレールを舞台としたテレビドラマを撮影したいと依頼を受ける。そんなところから物語は始まる。

    東京モノレールで働く人をテーマにしたお仕事物語。だけど仕事よりも人物にスポットが当たってる感じがした。もちろん仕事の話もしてるんだけど、各章の主人公(みんな東京モノレール社員)の家族とか生活の話が多かった。タイトルからして、お仕事メインな話かなと思ってたのでそこはちょっと残念。なかなか描くのは難しいのかもしれないけど駅員さんとか運転士さんとかの裏側みたいなのが面白かった。夜勤の話とか、忘れ物の話とか、へぇ〜と思いながら読んだ。

    読んでいたら東京モノレールに乗りたくなった。本にも書かれていたけど、モノレールって乗るとなんか気分が上がる。空港という非日常に繋がっているからなのかも。特に飛行機に乗る予定はないけど、気分を上げるためにモノレールに乗って空港まで行ってみるのもいいかも。なんて思わされた本でした。

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著者プロフィール

一九六八年千葉県生まれ。二〇〇八年『ROCKER』で第三回ポプラ社小説大賞優秀賞を受賞し同作で単行本デビュー。著書に「みつばの郵便屋さん」シリーズ、『ひと』『ミニシアターの六人』『レジデンス』『タクジョ!』『銀座に住むのはまだ早い』『君に光射す』などがある。

「2023年 『片見里荒川コネクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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