- 実業之日本社 (2025年1月23日発売)
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感想 : 19件
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784408538730
感想・レビュー・書評
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盲学校が舞台の将棋小説で、小学4年生の男の子・及川正彦の成長物語でもあります。
実は本作で初めて、目の見えない人でも楽しめる将棋盤と駒があることを知りました。
手で触って駒の種類を判別し、記憶と触ることで戦況を把握、対局を追っていく。
え、そんなこと可能なの……?と、驚きました。
記憶力、理解力、思考力がすごい。
生まれつき視覚障がいのある正彦が将棋の魅力にどっぷりハマり、世界を広げていく。ストイックなまでの努力でどんどん強く、逞しくなっていく姿から目が離せない。
子どもたちが新たに出会う世界に目をキラキラさせて楽しみながら学び、切磋琢磨しながら成長していく様子がいい。
根気強く丁寧に生徒と向き合い、寄り添ってくれる小倉先生も素敵でした。
ただ、残念だったのは対局シーン。接戦の緊迫感や攻防が、私に将棋知識がないために楽しみきれなかったこと。
温かな読後感の「将棋 × 成長物語」
また、新たな世界を知りました。
余談ですが、、、
作中で、“白杖をついていても弱視でぼんやりと見える人もいる”とありましたが、以前信号待ちで「白っぽい服を来て前を歩いてくれたので、歩きやすかった」と声をかけられたことがあります。
あれはまさにそういうことだったんですね。
実体験とつながる読書でもありました。 -
参加している読書会で紹介されていて読みたくなった本
視覚障がいを持っている人が将棋をするにはそういう風にするのか、ということがよくわかります
見えなくても楽しめる将棋という競技
私は駒の動きしか知らなく、攻め方、守り方なんて全く知らないのですがそれでも楽しんで読むことができました
まるで、ノンフィクションのようですよ -
面白くて一気読み。
続編あるかな… -
大崎善生さん以外にも将棋小説を書く方がいることが嬉しくて手に取った本。タイトルから視覚障害の子が将棋をする話だろうと想像はついたが、想像をこえる面白さであっという間に読み終えてしまった。いいところで終わってしまったなあという感じがして、ラストにもうひと山ほしかったので☆4つだけど、将棋に夢中になるのに障害者も晴眼者(本書を読んで初めて知った言葉でした)も、いわんや子どもも大人もない。もう一度マジメに将棋に向き合い、将棋ウォーズで段位を目指す!まだ5級だけど…。
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目に障害のある子ども達が、将棋にのめり込んでいく様子がなんだか楽しい!
優しい正彦に癒されます。 -
生まれつき全く見えない環境の中
誰を恨むでもなく
ひたすら現状を受け止め前へ前へと進んで行く少年に心打たれる作品です。
目が不自由でありながら将棋を指す事はハードルがかなり高いとは思いますが、プロ棋士などの話で脳内で盤を動かすなどの話を聞いたりする事もあるので、
視覚障害がある人でも楽しめるボードゲームかも知れませんね
作中の中の小倉先生の様な熱い志を持った方が実在し将棋を広めて欲しいと、観る将ファンである私の切なる願いです。
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盲学校を舞台にした将棋を学ぶ子供たちのお話。
出てくる人がみんな聖人君子のようだったけど、早い段階からどうやって生きていくか真剣に考えざるを得ない人生だと精神的に早く大人になる、というのはありそう。 -
登場人物だけではなく、作者の将棋愛が伝わる作品だった。
将棋を題材にしている作品は何作か読んでいるが、ちゃんとルール等理解していないので改めて勉強したいと感じた。
視覚障害者も、晴眼者も、同じように将棋や好きなものに打ち込める世の中に更に進歩していって欲しい。 -
国語の教科書に掲載されていそうな一作。
目が見えない子どもたちに
楽しみを与え、「できる」を与えた
大人たちがすごいと思う。
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視覚障害者の正彦。盲学校小4の時にやって来た小倉先生から将棋を教えてもらい夢中になる。
本当に何かに熱中することの尊さ、目が見える見えないなんて本質的な違いじゃない、目が見える俺なんて全然アカンやないか等色々考えさせてくれた傑作。中学受験の国語で出題されそう。 -
この作者で将棋と来れば、とある程度想定していたものの、細かい名前は覚えてなかったため予想外の場所での予想外の登場におお!!と盛り上がりました。ただ将棋のルールの話と障害の話はどっちも説明に紙面を割かれる上に家族の話も加わり、物語としては少し薄い感じは受けた。
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こんなにも夢中なれるものに出会えて、うらやましいと思いました。全盲の主人公は、小学4年で将棋に出会い、のめりこみ、ぐんぐん成長していきます。心が澄んでいて、ひたむきで、謙虚な主人公と、温かく強く見守る家族、先生たち。一人ひとりの思いが素敵です。自分も必死で何かに打ち込みたくなりました。
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実話が元になってる?と思えるくらい、リアリティーがあり。将棋のルールが一才分からなくても、どこか一緒に観戦しているような。
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あとがきを読んで、これがフィクションだと知ってびっくりしました。
もとになったエピソードがあったわけでもなく、将棋の教え方なんかもすべて作者が考えられたことだそうで、本当に驚きました。
意外に将棋は視覚がい者の方がされるのに合っているのかもしれません。
先の大会まで読みたかったです。
著者プロフィール
佐川光晴の作品

https://www.tokyo-np.co.jp/article/393421?rct=book