魔法律学校の麗人執事

  • 実業之日本社 (2025年3月27日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784408538761

作品紹介・あらすじ

野々宮椿は日本で一番優秀な十五歳の女の子。
生まれ育った修道院を救うため、魔法の天才、条ヶ崎マリスの執事になるが──。
「おいド庶民。お前に俺の執事がつとまるわけないだろ」
ご主人様は傍若無人で傲岸不遜、名門一家の御曹司だった。
椿はマリスの尊大な態度に辟易しながらも、マリスと共に魔法と法律の学び舎・
魔法律学校に入学する。契約通り、執事の仕事をこなそうとする椿だが……。
「え? 私が男のふりをして、男子寮で暮らすんですか!?」
男装したヒロインと、オレ様系男子による魔法と法律の学園ファンタジー、開幕!

感想・レビュー・書評

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  • 新川作品はほとんど読んでいるのだが、今作はこれまでとは毛色が違った学園ファンタジーだった。
    読みながら花より男子やイケメンパラダイスに通じるものがあるなと思った。
    架空の魔法の世界や魔法律学校の設定も面白いし、登場人物が魅力的だった。
    2巻は既に出ているようなので、続きを読むのが楽しみである。

  • 野々宮椿は日本で一番優秀な15歳の女の子。好きな男の子には尽くしたい系。しかし、優秀すぎてなんでもできちゃううえに、その辺の男子より男前な容姿や性格をつ椿の恋はクリスマスの朝にはかなく散る。
    出した結論が「私、女やめる!男になる!」
    そんな極論を拾ったのは、日本で一番有名な魔法律家一族・城ケ崎家当主。椿は彼の息子・マリスの執事として雇われ、ともに魔法と法律の学び舎・魔法律学校に入学することになる。しかも、主人と同じ寮、同じ部屋で寝食をともにしなければならないので、男子生徒として。さらにこのマリス、態度は傲岸不遜・唯我独尊を突き抜けた超絶ツンデレ暴君だった――。

    魔法が当然にある世界で魔力を持たず、頭脳と腕力と根性のみで立ち向かうこの執事、面白すぎる!
    そしてツンデレ坊ちゃんは意外とチョロすぎ!!
    『元彼の遺言状』『競争の番人』の新川氏、初の学園ファンタジー。ラストまで読んでも明かされない謎があるので、これはシリーズ化あるかな?と思ったら、夏に2巻が刊行予定だそうです。楽しみですね。アニメ化にも向いていると思います。これまた期待してます。

  • 面白かった!ラブコメ漫画を読んでいるような気分でドキドキしながら一気読み!

    魔法の学校に通う上流階級の中でも最上流の、エリート「五摂家」のひとり、条ヶ崎マリス。
    椿は、その執事として、女であることを隠して働くことになった。

    オレ様系で天才的な魔法の使い手であるマリスと、頭良し・スポーツ万能・家事も抜群にできるけど魔力ゼロの椿。
    そして椿に興味を持ち、彼女の秘密を探ってくる「五摂家」の一人、伊織。
    マンガ「花より男子」に似た設定だと思いつつも、それが良い!

    魔法=悪魔と契約した者が使えるもの、という設定も、新川さんっぽくて面白い。
    特に契約書の持つ効力、条件などは実在する法律用語で説明されており、さすが弁護士作家!
    日本の山奥に、本当にこんな世界がありそうな気がしてくる。

    これから2巻、3巻と書かれていくそうなので、ぜひ追いかけたいシリーズ。楽しみ!

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著者プロフィール

一九九一年生まれ。アメリカ合衆国テキサス州ダラス出身、宮崎県宮崎市育ち。東京大学法学部卒業後、弁護士として勤務。第十九回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、二〇二一年に『元彼の遺言状』でデビュー。他の著書に『剣持麗子のワンナイト推理』『競争の番人』『先祖探偵』『令和その他のレイワにおける健全な反逆に関する架空六法』などがある。

「2023年 『帆立の詫び状 てんやわんや編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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