少年とクスノキ

東野圭吾 よしだるみ

• 実業之日本社 (2025年5月1日発売)

作品紹介・あらすじ

東野圭吾「クスノキ」シリーズより初の子ども向け絵本誕生！
「僕の未来を見せてほしいんです」
少年の願いにクスノキの女神が見せる未来とは

不幸なことが続き、大切な人たちを失ってしまった少年は、将来が不安で泣いていました。その様子が心配なった旅人は、未来を見せてくれるというクスノキの女神に会いに行くように勧めました。様々な困難を乗り越え、出会えたクスノキの女神は、少年の願いを聞き未来の姿を見せてくれます。そこで見た未来の姿とは……。

感想・レビュー・書評

[ヒボさんの感想 · 2025年5月23日]

久々の東野圭吾作品♪
って言っても絵本なんですが^^;

☆3.9って感じですが、いいですね~‪
(*∩´꒳`∩*)

著者の作品は何冊か手にしてきました。
積読もた~んまりありますが(´ーωー`)
読み始めて直ぐに世界観に没入できる作品が多く、「さすが」って思わせられる作家の1人です。

「クスノキの番人」も「クスノキの女神」も未読です（積読本にもありません）が、気になっていた作品でもある為、サクッと読める本書から手にしてみました♪

心温まる作品でした！

よしだるみさんのイラストも(･∀･)ｲｲ!!

なので、番人と女神も
いつか、きっと、そのうちに…

(´ρ｀*)ｺﾎﾝ
では、本書の内容について。

心に深く響く物語でした。

人生における喪失や不安と向き合う少年の姿は、私たち自身の内面を映し出す鏡のようでした。

少年が涙を流す場面に心を痛めるとともに、彼を導く旅人の言葉に希望の光を感じました。

物語の核となる「未来を見せるクスノキの女神」の存在は、夢や可能性を信じることの大切さを教えてくれます。

少年が自分の未来の姿を目にしたとき、彼の心にどのような変化が生まれたのかを想像すると、自分自身も前向きに生きたいと強く思いました。

この絵本は単なる子どものための物語ではなく、大人にも深い気づきを与えてくれます。

また、よしだるみさんの温かみのあるイラストが、物語の世界観をさらに豊かにしていました。
鮮やかな色彩と繊細な表現が、少年の感情や風景の美しさを際立たせています。
絵と文章が見事に調和し、一冊の中に優しさと勇気が詰まっているようでした。

『少年とクスノキ』は、人生の苦難の中でも未来を信じ、希望を持つことの大切さを静かに教えてくれる作品です。

読み終えた後、心の奥底に温かい余韻が残り、自分自身の未来について深く考えさせられました。

大切な人を想いながら、一歩ずつ前へ進もうと思える、そんな一冊でした。

<あらすじ>
『少年とクスノキ』は、東野圭吾の「クスノキ」シリーズから生まれた初の子ども向け絵本です。物語は、不幸な出来事が続き、大切な人を失った少年が、未来への不安を抱えて泣いている場面から始まります。そんな彼を見かねた旅人が、未来を見せてくれるというクスノキの女神のもとへ行くよう勧めます。少年は困難を乗り越え、ついに女神と出会い、自分の未来の姿を見せてもらうことになります。そこで彼が目にした未来とは……？

この絵本は、小説『クスノキの女神』に登場する架空の絵本を実際に形にした作品であり、東野圭吾の作家生活40周年を記念して刊行されました。絵を担当したのは、よしだるみさんで、鮮やかで温かみのあるイラストが物語を彩っています。

本の概要
東野圭吾「クスノキ」シリーズより初の子ども向け絵本誕生！
「僕の未来を見せてほしいんです」
少年の願いにクスノキの女神が見せる未来とは

不幸なことが続き、大切な人たちを失ってしまった少年は、将来が不安で泣いていました。その様子が心配なった旅人は、未来を見せてくれるというクスノキの女神に会いに行くように勧めました。様々な困難を乗り越え、出会えたクスノキの女神は、少年の願いを聞き未来の姿を見せてくれます。そこで見た未来の姿とは……。

著者について
1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学工学部卒業。85年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。99年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Ｘの献身』で第134回直木賞、第６回本格ミステリ大賞、12年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で第7回中央公論文芸賞、13年『夢幻花』で第26回柴田錬三郎賞、14年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞、19年に第1回野間出版文化賞、23年に第71回菊池寛賞を受賞。多彩な作品を長年にわたり発表し、その功績により、23年に紫綬褒章を受章。スノーボードをこよなく愛し、ゲレンデを舞台にした作品に『白銀ジャック』『疾風ロンド』『恋のゴンドラ』『雪煙チェイス』がある。『クスノキの番人』『魔女と過ごした七日間』『あなたが誰かを殺した』『ブラック・ショーマンと覚醒する女たち』など著書多数。

[なおなおさん · 2025/05/24]

翠さん、お酒を飲めないイメージでした^^;
ﾄｳｿﾞ”(* ´ ꒳ `)⊃日"(*/◎\*)ｺ"ｸｺ"ｸ

[翠さん · 2025/05/24]

なおなおさん(ㅅˊᗜˋ)*.
滅多に飲まないだけなんですよ♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪
最近は日本酒が美味しい♪( ´▽｀)

[なおなおさん · 2025/05/24]

翠さん、私も飲むなら日本酒の方が好きでーす。
(*´ ∀｀)-o█"█o-(´∀｀* )ｶﾝﾊﾟｰｲ

[アンさんの感想 · 2025年5月4日]

東野圭吾さんの絵本。売り切れる前に手に入れました。

本家クスノキとは違った話です。小さいお子さんがいる家庭は是非読み聞かせてあげて欲しいです。東野圭吾さんの新作を楽しみに待ってます。

[shakeさんの感想 · 2025年5月4日]

大切な人にプレゼントしたい絵本。
今をただ大事にして,,,

[ぱんけーきさんの感想 · 2025年5月6日]

子供のうちにこの絵本に出会えたなら、自分の生活にも、将来へも、前向きになれるのではないかと思います。
クスノキが子供向けに出版されると拝聴し、手に取りました。近々アニメもやるんでしたっけ…？高学年からだと読みやすいかなと個人的には思いました。(未就学児には文書が多いので大きくなったらトライできたらと。)
絵が油絵のようでまるでクスノキが静かに風にそよいでいるような荘厳さが表現されていました。
少年と同じことを誰しも思ったことがあると思うのですが、クスノキが未来のビジョンとともに答えを教えてくれます。日々せわしい私ですが、クスノキの導いてくれた答えに心を打たれました。
私も大人になるにつれ忘れかけていた気持ち。読んだあと、思い出させてくれたクスノキからパワーを貰えた気持ちになれました。

[とりとりおさんの感想 · 2025年5月13日]

東野圭吾さんの絵本！これは必読！

ありますよありますよ。それなりに生きていれば、過去に辛かったことも後悔していることだって。不安に至っては習性のようなものだと半ば諦めかけていました。
大事なのは終わった過去でもなく、まだ来ていない未来でもない、“今なんだよ“と、精一杯今を生きていけば必ず幸せな方に進んで行かれる。そんな力強いメッセージを受け取りました。

[あやたろさんの感想 · 2025年5月2日]

こ、これは！？

[あけあけさんの感想 · 2025年5月5日]

悩み多き若者に読んでほしいな。

[ぱなっぷさんの感想 · 2025年5月11日]

あの絵本を実際に読めてうれしい！
クスノキの女神も再読したくなります

[まゆたろうさんの感想 · 2025年5月24日]

2025.5 市立図書館　黙読　4分

[ハルめめさんの感想 · 2025年5月21日]

「クスノキ」シリーズからの絵本。戦争や病気で一人きりになってしまった少年。クスノキの女神に自分の未来を見せてもらう。命の尊さと力強く生きることを少年は女神に気づかされる。児童書だけれど大人の心に響いてくる作品。

著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。