水を打つ 上 堂場瞬一スポーツ小説コレクション (実業之日本社文庫)

  • 実業之日本社 (2010年10月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784408550022

みんなの感想まとめ

競泳をテーマにしたこの作品は、選手たちの苦悩や葛藤を深く描き出しています。特に、主人公の小泉選手は孤独を抱えながらも、優れた記録を出し続ける一方で、周囲との関係に悩む姿が印象的です。彼の成長や変化が今...

感想・レビュー・書評

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  • 堂場瞬一さんのスポーツ小説、気に入ってます。
    上巻はスポーツ(今作では競泳)そのものの臨場感を感じるより、その背景にある選手たちの苦悩や葛藤、選手を支えるスポーツ用品メーカー研究者や水連の監督やコーチの心情、そういったものを中心に描かれているように思います。

    これから下巻を読みますが、気になるのは高速水着が国際水連の認可を得られるのかどうか。現実の世界でも同じようなことがありましたよね?
    国際水連があるのはヨーロッパだから、これまでも日本が不利になるような装備品のレギュレーション変更って何度もありましたし、もし高速水着が不認可ということになったら、日本の選手達はどうなってしまうんだろう。

    それと小泉選手がこの先どうなっていくのかも、すごく気になります。自ら他者との間に壁を作り孤独を深めていく18歳の天才スイマー。
    彼はこのまま孤立を深めていくのか、それとも変わっていくことができるのか。

    気になることばかり!
    下巻読みます

  • 物語の前半が終了したわけだけど、まだまだ話はこれから、というかんじ。
    なんとなく登場人物のそれぞれに実在の水泳選手を重ね合わせて読んでしまった。
    低レベルとはいえ水泳をやっていた自分としては、個人競技でありながらチームワークが重要だというのはけっこうわかる。リレーってやたらと盛り上がるんだよなぁ。

  • 競泳選手としての限界が見えてきた今岡に「まだやるんですか?」と言い放つ小泉。
    孤高の王者もいいだろうが、ここまで不遜な態度だと嫌われ度も半端ではない。
    選手仲間からは孤立し、監督からは腫れ物扱い。
    誰も小泉に手を差し伸べる者はいない。
    それでも、好記録を叩きだす間は小泉を問題視する声がどこからもあがらない。
    競泳というのは本来個人スポーツだ。
    勝敗もタイムという誰が見てもわかる数字によって決定する。
    リレーというのは競泳選手にとって特殊な競技なのだろう。
    ロンドンオリンピック男子400mメドレーリレーでの銀メダル獲得が記憶に新しい。
    入江・北島・松田・藤井の4名によるチームだった。

    どんなに優秀な選手であってもいつかは現役を退かなければならない。
    今岡の葛藤や迷いが読んでいて辛かった。
    日本記録保持者だろうとメダリストだろうと、衰えを感じるときは必ずくるのだ。
    対極にいるように見える今岡と小泉だが、実はそれほどの違いはないのでは?と感じた場面もある。
    焦りや苛立ち、葛藤を感じているのは今岡だけではないように思えた。
    そして実際のオリンピックでも話題になった水着問題がこの物語でも取り上げられている。
    着用した者のほとんどが記録を更新していく水着は、メーカーとの契約問題とも絡んで選手たちを翻弄した。
    物語でも「FS-1」を次々と他の選手が着用していく中、かたくなに所属会社の水着を着続ける矢沢がいる。
    今岡は決断する。
    現実を現実として受け止めた今岡はすごいなと思う。
    現役の選手ではなくなっても、それでも成長することを止めない。
    一歩先を見据える精神力があればこそのメダリストなのかもしれない。

  • 競泳の小説を読むことってこれ以外にないのだけど、ここから小泉がどう変わるのか…今岡さんの引退に代表してコーチ、矢沢の微妙な立場…
    リレーはそれでもみんなが1番興奮して期待する種目だから
    水着問題とともに、スポーツに打ち込む選手だけじゃなくて、支える周りの人も描かれてるのが良い

  • 感想は下巻で記載

  • 名前を忘れた・・・スピードレーサー????

    何回か前の五輪間際、やはり高速水着の台頭と、レギュレーションに通るかどうか…が世間で大きな話題になっていたのを思い出す。

    本作の舞台は東京五輪直前の話(つまり、今年?)ではあるが、出版時期はきっと、↑の話題がまだホットだった頃のことだろう。

    さて、あの騒動(現実)は結局はどういう結末になったのかしら?水泳には極めて疎いもので、全く記憶にない(苦笑)

    言わば全く興味の無いスポーツである水泳が題材だということもあって序盤はかなり退屈だったが・・・上巻の後半になってようやく物語に入り込めてきた。

    ★3つ、7ポイント。
    2019.09.11.古。

    ※今までに読んだ堂場スポーツ小説は、そのほとんどに★5つをつけてきた。水泳に興味が無いため序盤苦しんでしまったこともあり、上巻は★3つ。
    下巻に期待♪♪♪♪

  • 水泳選手とスピードレーサーを連想させる新素材の水着の
    お話。
    まだ上巻ですが、ビックマウスな生意気な高校生や、引退間近なロートル選手や、その中間の選手など、
    様々な立場の選手とその関係者の視点から、
    水泳競技を描いています。

    心理的に追い込まれながら、勝負に生きる人々と
    それを支える人々、商売とする人々。
    色々な立場が描かれていて面白いです。

  • 競泳を題材とした作品。
    堂場瞬一氏の得意とするスポーツものです。
    タイムが劇的に伸びるという水着。
    次世代の選手の台頭。
    東京オリンピック。
    アスリート達の孤独感。
    いろんなものを織り混ぜて、どんどん引き込まれる感じ。

    ビッグマウスと呼ばれる新エース。
    平泳ぎということで、日本を代表するスイマーと重なりますが、彼も今回の東京オリンピックに出場できる保証はない。
    今までとは違うドラマの存在を意識してしまうのでしょうね。

    画期的な水着だがオリンピックでは使えない可能性が出てきて、下巻に続くなんて。
    気になって下巻に一気に突入してしまった。

  • はやく下巻が読みたい!
    水着がどうなるのか、リベンジが果たせるのか、チームがまとまるのか。

    やっぱり泳ぎたくなる本。

  • オリンピックを目指す水泳選手たちと、水着メーカーの人たちの話。
    周りに敵しかいない小泉の今後がとても気になる。

  • スポーツ小説にしては珍しく、選手だけでなく ツール(水着)やメーカーにも焦点を当てており、とても新鮮だった。
    同じ競技に関わっているため 肇さんの苦悩は読んでいて辛かったが、同時に現実の人間を見ているようだった。

  • スポーツものでだけど熱くなくてスラスラ読める(褒め言葉)

  • 文体が優しいからさくさく読める。 水泳をやってる身からすると少し物足りないが、娯楽本としてはまあまあ。

  •  物語のスタートが「東京オリンピックの一年半前」……すなわち、まさに「いま」( ´ ▽ ` )ノ
     なんてタイムリー( ´ ▽ ` )ノ
     まあ、ドーバーもこれを書いてるとき、まさか本当に2020五輪が東京に来るなんて思ってなかったろうけど( ´ ▽ ` )ノ

     描かれているのは、10年前の水着問題(スピード社のレーザー・レーサー)( ´ ▽ ` )ノ
     これはこれで懐かしい( ´ ▽ ` )ノ
     最近はこういうの、あんまり話題にならないね( ´ ▽ ` )ノ

     お話・キャラクターはマンガチックで、故・谷口ジロー氏の作画に向いてそう( ´ ▽ ` )ノ

     しかし、「アナザーフェイス」でも思ったけど、ドーバーの小説は全体になんか間延びしてるなぁ……(´ェ`)ン-…
     ほんと、どのシーンをとっても、ちょっとずつ余計な描写・文章があるんだよなあ……(´ェ`)ン-…
     あと2割刈り込めば、ピリッと引き締まってよくなるのに……(´ェ`)ン-…

    2018/05/18

  • 人物描写と泳いでいるところの描写が思い浮かんだ‼️

  • 堂場瞬一のスポーツ小説は、心を熱くさせる。
    この作品は、試合の行方一直線ではなく、オリンピックを目指す水泳チームと、高速水着を開発し選手たちをサポートするメーカーの研究者たちとの群像劇。
    悲願のメドレーリレーで雪辱を果たせるか。
    高速水着の行方は。
    『ヒート』の山崎のような、周りの人間と折り合おうとしない天才スイマーの心の中は。
    今後の展開に、下巻が楽しみ。

    • anri0912さん
      コメントありがとうございます。
      オススメしていただいたヒートも面白そうですが、こちらも面白そう…!
      上下巻、購入してしまいました!
      コメントありがとうございます。
      オススメしていただいたヒートも面白そうですが、こちらも面白そう…!
      上下巻、購入してしまいました!
      2015/09/07
    • honno-遊民さん
      『水を打つ』も、きっと気に入るでしょう。anri0912さんのレビュー、楽しみにしています。
      『水を打つ』も、きっと気に入るでしょう。anri0912さんのレビュー、楽しみにしています。
      2015/09/07
  • スポーツものを読む事はほとんどないが、内容が競泳だけに読んでみたくなった。大学時代競泳をしていたものとして、どんなふうに小説にするのか興味があった。1人の強いヒールに立ち向かうが、やぶれてと内容的には先の読めそうな展開だが、競泳の臨場感はあった。泳いでいる時の選手の思考とかうまく書かれていると思う。現実にあった水着の問題を絡めているが、本来の競泳を選手目線で極めた小説にしてほしかった。

  • ジワジワと面白くなってきた。

  • チームの水泳版って感じ。
    世界新を狙うと豪語するビッグマウスの新人平泳ぎ選手と、日本チームをまとめる自由形のベテラン選手が話の中心。
    そこに新しいスイムウェアが絡んできます。

  • スイミングスクールを思い出す

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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