白銀ジャック (実業之日本社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408550046

作品紹介・あらすじ

「我々は、いつ、どこからでも爆破できる」。年の瀬のスキー場に脅迫状が届いた。警察に通報できない状況を嘲笑うかのように繰り返される、山中でのトリッキーな身代金奪取。雪上を乗っ取った犯人の動機は金目当てか、それとも復讐か。すべての鍵は、一年前に血に染まった禁断のゲレンデにあり。今、犯人との命を賭けたレースが始まる。圧倒的な疾走感で読者を翻弄する、痛快サスペンス。

感想・レビュー・書評

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  • 東野圭吾さんの作品は、
    ほとんどガリレオシリーズしか読んだことがないのですが、
    近所の図書館のガリレオストックもそろそろ枯渇しそうということで、
    他の小説にも手を出してみました。

    ブクログの評価が少し低めだったのが、
    若干気になりましたが、
    実際に読んでみたら、自分好みの面白い作品でした。

    犯人も最後まで分からなかったですし、
    実際にネタ晴らしのタイミングになったときに、
    「そーきたか!」というどんでん返し的な驚きもありましたし、
    ちょっと作品自体はライトな造りですが、
    その分読みやすくてエンタメとして楽しめた作品でした。
    ライトなエンタメ系を求めている人にはピッタリかと。

  • スキー場シリーズ一作目。ゲレンデの下に爆弾があり、身代金が要求される。ちょっと長いと感じたが、面白かった。警察を呼ぶことになるだろうなと思ってたのに呼ばないし、犯人はあの人かなとか考えてたら違うし、見事に振り回された感じがする。最後はハッピーエンドで良かった。

  • 季節感を味わいたく今シーズンに読もうと決めていた作品。ゲレンデを舞台に繰り広げられる爽快なストーリーに終始目が離せなかった。以前に疾風ロンドを読んだけど、その原点とも言われる作品だとは知らなかったから本音をいえば先に読んでおきたかったなぁ。
    まさに白銀の世界でテンポよく事件が展開されていってページを捲る手が止まらなかった!雪山の情景が目に浮かんでスキーやスノーボードが滑るシーンは自分が滑っているような錯覚で気持ちがよかったしスノーボードをやりたい欲が凄く高まった。
    個人的には倉田さんと絵留のラストシーンの距離感がやっぱりねというかんじで微笑ましかった!雪煙チェイスにも被っている登場人物がいるようなのでそちらも読んでみたい。

  • スキー場シリーズ 1

    新月高原スキー場に、ある日
    「ゲレンデに爆弾を仕掛けた」
    という脅迫メールが届いた。
    犯人からの要求は、現金3千万円。
    事件が明るみに出れば、確実にスキー場のイメージは、地に落ちる。
    警察には知らせないで、隠密裏に、解決金を渡す事に。

    犯人からの要求は、2度、3度と続いた。

    事件の裏側には、採算の取れないエリアを切り捨て、スキー場を売却しようとする、会社の思惑が絡んでいた。

    スキー場のパトロール隊、根津昇平が、スノーボーダーの瀬利千晶と、見事な滑りで、犯人を追い詰める。

    この二人、確か、雪煙チェイスで、結ばれるんじゃなかったかなぁ。

    とにかく、面白かった。

  • 爽快な1冊。
    東野作品の中では比較的小難しくなくて、爽快に読める。で、最後の方の急展開も心地よくて、まるで長距離走のゴール手前のデッドヒートを制してゴールテープを切った時のような満足感が(ちょっと大袈裟か?)。
    良いね、この1冊。

  • スキー場シリーズの第1弾。
    スキー場に届いた脅迫状。
    それに対応、対抗するゲレンデの現場の従事者、そして経営者。
    正義と組織の狭間の葛藤。そして脅迫者の驚く真相。
    結末はとてもビックリしました。
    背景の悲しい事件も相まって。
    最後の成り行きは少しご都合良すぎとも思いましたが。
    総じてスリリングな疾走感を楽しめた作品でした。

  • 爽快感溢れる内容で思わず一気読みしてしまった。
    色んな立場の人間がスキー場という舞台を介して様々な思惑による行動が交差して大きな波乱を呼ぶ。

    次々に場面が展開されていくため、読んでいて飽きなく読みやすくスラスラ読んでしまった。

  • いっつもこの感想だけど
    さすがです、東野さん。

    大どんでん返しの大番狂わせ
    まさかこんなねじれねじれのものとは思わず
    ハラハラドキドキ楽しませてもらいました。

    当時の?流行りに乗ってる感というか
    無理やり業界用語使おうみたいな
    そんな感じはあったけど
    臨場感あり
    テンポよく進み
    私の拙い経験ではイメージしにくいところもあったけれど
    それでもスピード感あふれる追跡シーンとか
    とっても面白かった。

    スキー産業が停滞なのもよく分かるし
    今年は雪多そうだし行きたいなー

    ラストの腕絡ませ〜はいらんのじゃないかと思っちゃった。


  • 読むなら今でしょ!と、積読10年、この冬にやっと手にしました。

    20代前半にやっていたスキーが蘇り、並んだリフトやナイター、新雪、アイスバーンetc,思い出の中ではまだ滑れた楽しさ(^o^)

    爆破予告が届き、スキー場を丸ごとジャックされる。登場人物多く、皆んな怪しげに見える東野圭吾サスペンス。

    結末やトリックには賛否両論ありそうだけど、スピード感がスリルを押し上げ、面白ろかったからまぁ良し○

  • 東野圭吾さん、スキー場シリーズ第1弾!

    渡辺謙さん主演でドラマ化もされた今作。

    スキーあまり分からないから敬遠してましたが、
    だからこそ?とても面白かった!

    スキーを題材にする意味がしっかりありましたね。
    緊張と緩和がちょうど良かった!

    個人的に根津昇平の実写は、
    田中圭さんが良かったかなぁ?なんて。笑

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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