ある日、アヒルバス (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 1071
感想 : 144
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408550084

作品紹介・あらすじ

アヒルバス入社五年の観光バスガイド・高松秀子(通称デコ)はわがままツアー客に振り回されたり、いきなり新人研修の教育係にされたりと悩み多きお仕事の毎日。さらにある日、アヒルバスを揺るがす大事件も起きて…笑いあり、感動ありのバスガイドたちの姿を東京の車窓風景とともに生き生きと描く。文庫のための書き下ろし短編・東京スカイツリー篇(「リアルデコ」)収録。

感想・レビュー・書評

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  • ここのところずーっと、会社の先輩にお借りした本が続いている。

    この本も然り。

    痛快、お仕事小説。

    まぁ、賑やかい。
    文字なのに、主人公の明るさが本の外まではみ出てくる(笑)

    バスガイドとして働く高松秀子は、仲間からはデコという愛称で呼ばれている。

    入社五年目となったが、信頼していた先輩が退職してしまい、自分が新人研修の教育係に任命される。


    失敗あり、事件あり、笑いありの楽しい小説。

    ナースのお仕事っていうドラマを昔見たことがあるが、終始そんなノリ。
    ドラマに出来そうな本だなぁつて思って本を閉じたが、検索してみると、ドラマもヒットした。

    やはりドラマになっていたのか!(笑)

  • なかなか面白かった。
    どんな仕事でも新人って大変。
    新人バスガイドを指導する、デコ、亜紀、鉄板母さんがそれぞれ個性的で
    面白い。

    デコのガイドする、東京バスツアー行ってみたいな~
    きっと楽しいだろうな。もちろん運転手は小田切さんで!!

    山本幸久さんの本は初だったけど、読みやすいし面白い。
    ほかの本も要チェック!

    • まろんさん
      noboさ~ん♪

      私、好きなんです、山本幸久さん!
      キャラクターが生き生きと動いていて、読者へのサービス精神に満ちていて♪
      この本でも、や...
      noboさ~ん♪

      私、好きなんです、山本幸久さん!
      キャラクターが生き生きと動いていて、読者へのサービス精神に満ちていて♪
      この本でも、やりたくないのに~なんて言ってるくせに
      やり始めると一生懸命になっちゃうデコが可愛くて。
      そしてこのあと、アイスの売り場に行くと、ついついピノに目が行ってしまう私です(笑)

      山本幸久さんの本で私が一番好きなのは『幸福ロケット』。
      出てくるこどもたちが愛おしくて、一緒になって笑ったり泣いたり
      抱きしめたくなるような本なので、機会があったらぜひ(*'-')フフ♪
      2013/03/03
    • nobo0803さん
      まろんさん

      初、山本さんだったんですがはまりました!!
      出てくるキャラクターが個性的なのと一生懸命頑張る姿がいいですよね~

      ピノ、子供が...
      まろんさん

      初、山本さんだったんですがはまりました!!
      出てくるキャラクターが個性的なのと一生懸命頑張る姿がいいですよね~

      ピノ、子供が好きでよく買うんですよ。
      そういえば、たま~に星形のピノがありました。
      子供が「これは特別なピノやで~」と大切に残して最後に食べてます♫
      2013/03/03
  • 幼稚園バッグのような可愛らしい黄色と
    お風呂に浮かべたくなるようなアヒルが描かれた表紙にひとめ惚れして
    衝動買いしてしまったこの本。

    このきっぱりとしたビタミンカラーの表紙そのままに、楽しい♪
    そして、もりもりと元気が出ます!

    「グワワワ グワワワ」というリフレインも珍妙な社歌を持つ
    (株)アヒルバスに勤めて5年目のバスガイド、デコ。

    おばあちゃん3人組には老チャットモンチー、
    おじさん4人におばさん1人のグループにはサザン、
    おじいさん7人組には笑点、ラフな格好のおじさん5人にはオレンジレンジ、と
    絶妙のネーミングをして、その日のツアー客の顔をしっかり覚え

    『ディープな東京でドキドキ!』ツアーでは、ビールケースに乗っかって
    おばさま達のアイドル板チョコ三兄弟の割れた腹筋が映えるよう照明を当て
    おばさま達が三兄弟のビキニパンツに上手にご祝儀のお札をはさめるよう
    腰から下のマネキンまで用意してバスの中でコツを伝授し

    へとへとになって帰った寮で自分へのご褒美としてちびちび食べるアイス、
    ピノのマルチパックの中にごくごく稀に入っている、☆の形の「願いのピノ」を
    恋愛成就のために使うはずが、結局は指導役を押し付けられた新人バスガイド達の
    初めてのガイド実習の成功のために惜しげもなく使ってしまう

    そんなデコが、とてもかわいい♪

    名前だけじゃなく、角度によってはオダギリジョーに似ていなくもない(?)
    拡大解釈の得意な運転手の小田切次郎、

    ピコピコハンマー片手にデコの新人教育を手伝いつつ
    斬新なツアーを提案して女性バスガイドの地位向上を目指すガイド仲間の亜紀、

    ござる言葉がかわいい息子のカオルくんを保育所に送り迎えしつつ
    シガニー・ウィーバー+リンダ・ハミルトン並みの強靭な筋力で
    新人教育の責任者として辣腕を振るい、不埒な客にはキックを炸裂させる鋼鉄母さんなど
    デコを取り巻く面々も魅力的で、

    研修メニューの早口言葉「バスガス爆発」に、こんなことは在り得ないと文句をつけたり
    研修中なのにお手玉ばかりしていたり
    17号なのに11号と、制服のサイズを過小申告したりしていた新人5人も
    デコの頑張りに免じて、最後には一緒になって応援したくなってしまう、

    470ページという厚みも、大笑いしながら爽快に駆け抜けてしまえるような
    楽しい楽しい1冊です♪

  • 面白い

  •  東京の観光スポットをめぐるバスガイド視点による、ユーモア溢れるお仕事小説。
     我儘な乗客に翻弄され、お局先輩に説教され、後輩の新入社員になめられ、日々奮闘する主人公が、同僚に誘われ、少しずつ会社に改革をもたらしてゆく。
     コミカルな軽妙さの中に、現実世界の苦みをも交え、働く女子へのエールも込めた、熱い青春小説でもある。

  • バスガイドさんが添乗するバスツアーなるものに参加した事がない。
    バスだけでなく、ガイドがいるツアーに参加した事がない。

    修学旅行にはバスガイドが添乗されていた記憶があるのだが、ガイドはなかったような気がする。

    ホントにデコちゃんみたいなガイドさんがいるのなら、是非参加してみたい。
    あきちゃんのガイドツアーもかなり行ってみたい。


    山本幸久さんの書くお仕事する人達はみんな魅力的で、頑張れぇ‼︎と思うのだけれど、全くもって自分のお仕事に向き合う姿勢に反映されてない。
    私もガンバレェ。



  • 東京観光したくなる。
    読むと元気になるからオススメです。

    ピノも久々に買ってみた。
    この作者の他の作品も読んでみたい!

  • お仕事に対して、まっとうにがんばる人たちのお話。みんな、自分の長所と短所をかかえながら、きちんと自分の道を進んでいくのが眩しい。
    いろんなことが辛くなったら読みたい本。

  • バスガイドさんの奮闘記。
    文句なしに応援したくなるし
    捕物帖まででてきて面白い。
    思わず肩入れしたくなっちゃう主人公とともに巻き起こるドタバタ劇がクセになりそう。
    小田切くんとの今後がとっても気になる。

  • 楽しめたけどちょっと長い。
    この人の本はみんな幸せになっていいなーって思うけど、読んだ後はごりごりに暗かったり意地悪い話が読みたくなる。人間って不思議。

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著者プロフィール

山本幸久
一九六六年、東京都生まれ。中央大学文学部卒業。編集プロダクション勤務などを経て、二〇〇三年『笑う招き猫』で第十六回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。ユーモア溢れる筆致と、魅力的な登場人物が読者の共感を呼び、幅広い世代から支持されている。主な著作に『ある日、アヒルバス』『店長がいっぱい』『大江戸あにまる』『花屋さんが言うことには』『人形姫』などがある。

「2023年 『あたしとママのファイトな日常』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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