25時のイヴたち (実業之日本社文庫)

  • 実業之日本社 (2010年12月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784408550176

みんなの感想まとめ

女性の友情と葛藤を描いた物語は、二人の主人公が女性専用の隠しサイトで出会い、共に愚痴をこぼし合うところから始まります。彼女たちは、現実の厳しさに倦みながらも、少しずつ悪事に手を染めていく様子が赤裸々に...

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で目について、何気に読んでみた。
    女性専用のサイトにはまり、挙げ句の果てには、悪事までに手を染める二人。
    赤裸々に描かれる二人の女性の声に時には反感を覚えながらも、同感を感じる部分も。
    前評判よりは楽しめた。

  • 冒頭のシーンで興味をそそられたが、謎解きとまでもいかないような微妙な話。

    メインの2人の女性も自業自得という感じで、同情の余地もない。暁子の話をもっとメインで読んでみたかった。

  • マザーも社会制裁を受け、どん底から這い上がりネット住民となる。
    マザーを突き止めるべく2人の女性が探るがそれによってマザーから制裁を受け、会社、家庭にいれなくなるようになる。

    今まで読んだ本でも思うのが、女性が人並み以上の努力で成功し、罪に問われる事もやりながらバレそうになると姿を消す。
    という話ばかりだったような。。。

  • 味覚障害と不感症をある時からそれぞれ抱えることになった三十六歳のキャリアウーマンと三十九歳の主婦が、女性限定の隠しサイトで出会う。急速に仲良くなり愚痴を溢し合う一方で、現実に倦んだ二人は大した重みもなく身近な人たちへの嫌がらせを始める。幾つもの別名を持ち君臨する主宰者のマザーがどっしりとした存在感。

  • なんか女性のと云うか、人の嫌な所を懇切丁寧に見せられた感じ。
    で、肝心のお話はと云うと、ちょっと調子に乗っちゃった二人の女性がドツボにはまるお話。としか言いようがないな。
    この後、二人で手を取り合って再出発する、なんて能天気な結末だったら良いのに。

  • 何故か評価が低いようですが、個人的には、女心に潜む嫉妬、悪意、敵意、妬み、焦り・・・などのリアルな表現力と展開に、最後まで引き込まれました。女の友情やあたたかな感情が一瞬で裏返る描写もお見事。愚かな悪意の先にあった、容赦なき凶暴な破滅。徹底したラストに身震いしつつ、なぜか一抹の爽快感も。

  • インターネットの恐ろしさ、女の恐ろしさが描かれた作品。人のことを妬んだりすることはあっても、嫌がらせを始めた時点で人間として踏み外してしまう。当然天罰がくだるよな、と。主人公2人も深層心理でお互いに恋してたんじゃないかと思われるし、同性愛要素が強い作品かも。

  • なんで そっちの方向にいっちゃうかなぁ。すごく分かり合える人と 知り合えてよかったのになぁ。ほんの少しのボタンの掛け違いから 最悪の結末に…。

  • 題名から夜のお仕事の女性の話かと思いましたが、全然違いました。
    中盤はちょっとドキドキして読み進められましたが、終盤は女の嫌らしいところを見せられて、ゲンナリしました。
    私も一応女なので、私の中にもそういう面があるのかも、と思うと怖くなりました。
    個人的には物語の中心の二人に社会的な制裁が下ってしまうような結末がイヤでした。
    彼女らの中だけでギャフンと言わされるくらいの制裁でそれぞれが反省するるとかじゃダメだったのかな?

  • 110810

  • 女性の友情、憧憬、感化、嫉妬など恐ろしいまでに描いている。
    しかもインターネットを駆使しての攻防が妖しくも恐ろしい。
    最後のマザーの気持ちには、はっとした。

  • 「時間とばかりでなく、私は世界ともうまく寄り添えずにいます。」

    「私もまた、この世界から完全にはぐれています。」

    インターネットの
    女性専用の裏サイトで、

    味覚障害の理沙、
    不感症の真梨枝は出会う。

    なにもかも違う二人は同じように倦んでいて、
    互いに惹かれ合う。
    女の友情って、ストレートにはいかない。
    支配したくなったり、一番を求めたり。

    そんな二人は
    「この世界に、小さなひび割れを作ること。」にする。

    この辺から、
    物語の方向がガチッとなるのですが
    なんだかついていけず。苦笑

    でも、そこから面白くなるんです。
    その動機をうまく捉え切れませんでした。苦笑

    だけど、
    裏サイトの主催者・マザーに近づいていく様子や
    二人が身近な人たちに復讐のような嫌がらせを行う様子は
    読んでいて、
    気味が悪くなります。

    黒い部分を、ぺたーっと貼り付けられるような。

    最後も、
    うーんと唸ってしまうような結末。
    ひび割れを作るのも容易いけど、
    ひび割れるのもいとも簡単。
    マザー、恐すぎです。

    でも、
    言葉は良かったです。
    現実とはぐれた女性たちが
    インターネットという世界に埋没していく感じが。
    少しだけ体力のいる一冊でした。苦笑

  • 明野照葉さん、6冊目です。

    食レポを生業としながらも、味覚を失ってしまった理沙と、夫と小学生の娘を持ち、傍からは羨望されるような暮らしをしているが性感を失っている真梨枝。互いに誰にも話すことができない欠陥を抱え、ネットの隠しサイトに熱中する。意気投合した二人だが、、、。

    明野さん特有の気だるくて退廃的な雰囲気がむんむん漂っていました。

    むーん。特筆する点はないかな。

  • 読んでいく途中に少し興味深く行くかな、と思いきや、途中から何でそっちの方へ進んでしまうの?という登場人物たち。全体的にはあまり趣味に合わなかった本だが、1つの感覚を失うことで心理影響が出ていくくだりは面白かった。

  • 2010.04.07

  • もっとドロドロしているのかと思ったのだけど、そうでもなく残念。

    女のひとの、負の部分が書かれていて、最初は面白かったけど、だんだんと気分が凹んできた。

  • いまいちでした。
    何故イヴ達なのか理解不能。

  • 女同士特有の空間に存在する負の部分や裏の部分をリアルに描いていておもしろかった。でも私的にはもっとドロドロぎすぎすしたほうが好き。

  • 110129

  • 嘘、裏切り、不誠実、思い上がり・・・。負のカードがずらりと揃って表となれば、やがて訪れるのは、失意、幻滅、墜落、破滅、絶望・・・。
    惨めなのだけは、もう絶対にご免だった。だから暁子は、何が何でも自分で生きていけるだけの道を模索しなければならかかった。きれごとを言っている余裕などなかった。この世には、無駄に浮遊している人間と金がある。ならばそれを掴むのだ。
    人間を理解するための基本的なスタンスとして、性善説と性悪説があるが、性グロテスク説です。
    人の心がコンピュータと決定的に異なる部分は、矛盾したものを併記で抱え込めるという能力である。好きだけど嫌い、むかつくけど気になる、苦痛だけれど気持ちがいい。など。
    人の心は、喩えて言えば場末の繁華街のようなところであるほうが健全なのである。すなわち、食欲や性欲や物欲を満たす場所があり、野心や名誉欲を実現するための足がかりやヒントが潜在し詐欺師や闇金融が××し、ときには優しさや誠意にも出あい、娯楽施設もあれば占い師もいる。そんな猥雑なありようこそが健全なのである。

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著者プロフィール

明野照葉

東京都生まれ。一九九八年、「雨女」で第三十七回オール讀物推理小説新人賞を受賞。二〇〇〇年、『輪廻RINKAI』で第七回松本清張賞を受賞、一躍、注目を集める。ホラーやサスペンスタッチの作品を得意とし、女性の心理を描いた独自の作風はファンを魅了してやまない。『汝の名』『骨肉』『聖域』『冷ややかな肌』『廃墟のとき』『禁断』『その妻』『チャコズガーデン』(以上中公文庫)、『女神』『さえずる舌』『愛しいひと』『家族トランプ』『東京ヴィレッジ』『そっと覗いてみてごらん』など著作多数。

「2020年 『新装版 汝の名』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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