25時のイヴたち (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
2.84
  • (2)
  • (14)
  • (28)
  • (21)
  • (4)
本棚登録 : 213
感想 : 29
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408550176

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 図書館で目について、何気に読んでみた。
    女性専用のサイトにはまり、挙げ句の果てには、悪事までに手を染める二人。
    赤裸々に描かれる二人の女性の声に時には反感を覚えながらも、同感を感じる部分も。
    前評判よりは楽しめた。

  • 冒頭のシーンで興味をそそられたが、謎解きとまでもいかないような微妙な話。

    メインの2人の女性も自業自得という感じで、同情の余地もない。暁子の話をもっとメインで読んでみたかった。

  • マザーも社会制裁を受け、どん底から這い上がりネット住民となる。
    マザーを突き止めるべく2人の女性が探るがそれによってマザーから制裁を受け、会社、家庭にいれなくなるようになる。

    今まで読んだ本でも思うのが、女性が人並み以上の努力で成功し、罪に問われる事もやりながらバレそうになると姿を消す。
    という話ばかりだったような。。。

  • 味覚障害と不感症をある時からそれぞれ抱えることになった三十六歳のキャリアウーマンと三十九歳の主婦が、女性限定の隠しサイトで出会う。急速に仲良くなり愚痴を溢し合う一方で、現実に倦んだ二人は大した重みもなく身近な人たちへの嫌がらせを始める。幾つもの別名を持ち君臨する主宰者のマザーがどっしりとした存在感。

  • なんか女性のと云うか、人の嫌な所を懇切丁寧に見せられた感じ。
    で、肝心のお話はと云うと、ちょっと調子に乗っちゃった二人の女性がドツボにはまるお話。としか言いようがないな。
    この後、二人で手を取り合って再出発する、なんて能天気な結末だったら良いのに。

  • 何故か評価が低いようですが、個人的には、女心に潜む嫉妬、悪意、敵意、妬み、焦り・・・などのリアルな表現力と展開に、最後まで引き込まれました。女の友情やあたたかな感情が一瞬で裏返る描写もお見事。愚かな悪意の先にあった、容赦なき凶暴な破滅。徹底したラストに身震いしつつ、なぜか一抹の爽快感も。

  • インターネットの恐ろしさ、女の恐ろしさが描かれた作品。人のことを妬んだりすることはあっても、嫌がらせを始めた時点で人間として踏み外してしまう。当然天罰がくだるよな、と。主人公2人も深層心理でお互いに恋してたんじゃないかと思われるし、同性愛要素が強い作品かも。

  • なんで そっちの方向にいっちゃうかなぁ。すごく分かり合える人と 知り合えてよかったのになぁ。ほんの少しのボタンの掛け違いから 最悪の結末に…。

  • 題名から夜のお仕事の女性の話かと思いましたが、全然違いました。
    中盤はちょっとドキドキして読み進められましたが、終盤は女の嫌らしいところを見せられて、ゲンナリしました。
    私も一応女なので、私の中にもそういう面があるのかも、と思うと怖くなりました。
    個人的には物語の中心の二人に社会的な制裁が下ってしまうような結末がイヤでした。
    彼女らの中だけでギャフンと言わされるくらいの制裁でそれぞれが反省するるとかじゃダメだったのかな?

  • 110810

全29件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

明野照葉

東京都生まれ。一九九八年、「雨女」で第三十七回オール讀物推理小説新人賞を受賞。二〇〇〇年、『輪廻RINKAI』で第七回松本清張賞を受賞、一躍、注目を集める。ホラーやサスペンスタッチの作品を得意とし、女性の心理を描いた独自の作風はファンを魅了してやまない。『汝の名』『骨肉』『聖域』『冷ややかな肌』『廃墟のとき』『禁断』『その妻』『チャコズガーデン』(以上中公文庫)、『女神』『さえずる舌』『愛しいひと』『家族トランプ』『東京ヴィレッジ』『そっと覗いてみてごらん』など著作多数。

「2020年 『新装版 汝の名』 で使われていた紹介文から引用しています。」

明野照葉の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×