モーニング Mourning (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 644
レビュー : 75
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408550206

感想・レビュー・書評

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  • 友達っていいな。
    友情って美しい。

    切なすぎるヒロインの半生に心を抉られ、
    元野球部の"人間のクズ"に怒りを覚えつつ、、、

    奇妙なロングドライブを続ける主人公たちの青春にノスタルジーを感じ、
    その絆に憧れを抱く。。。。

    そんな、素敵な読書時間を過ごさせてくれた1冊。
    一緒にバカやったり、一晩飲み明かしたり悩みを語り合ったりした友人は、僕にもいる。大学の4年間を共に過ごし、卒業後20年近く経っても時おり連絡を取ったり会って飲んだりする友は。

    でも、
    でも、、
    ここで描かれた彼らほどに濃密な関係を築いたかというとそこまでではないのかも……と、一抹の寂しさを感じつつ、昔の仲間とまた会いたくなる、そんな気持ちが沸いてくる心地よさ。

    ★4つ、8ポイント半。
    2019.04.08.古。

    ※弓島珈琲店の物語の、第1作。
    そうとは知らず2作目を既に読んでしまっていたたため、"ああ、あそこで昔語りされていた5人の元バンド仲間のおハナシなのね"と、すんなりと物語に入り込めた。
    たしかに、2作目「珈琲ブルース」に限らず、他にもいくらでも作品にできそうなエピソードを抱えていてもおかしくないくらいのキャラ造詣、舞台設定、年齢設定ではあったな。(今作の執筆時点で2作目の構想があったわけではないのだろうけど)


    ※物語終盤、ほぼエピローグの時点でようやく明かされた名前を見て、先に読んだ2作目の感動が甦る。
    "十七歳年下の女"が46歳の喫茶店の主人と結婚したいと思うに至ったのにも、納得♪


    ※かなり暗い展開になり始めても、"小路さんの作品なら最後はほっこりできるはず"と安心して読めた(^_^)v。
    ・・・が。
    最後に空かされた謎だけは、、、素直に感動の1ピースに嵌まってくれなかったあたり、自分の頭の固さというか古さというかが実感され、恥ずかしく思った。

    差別意識はないはずの自分ですら、そこに一抹の嫌悪感を抱いてしまう点・・LGBTの方達の生き難さを想像し、辛くなった。

  • 小路幸也さんの「モーニング」読了。大学時代、共同生活を送った5人。20年ぶりに再会したのは、親友の葬儀だった。悲しみにくれる主人公の私に仲間の一人がつぶやく。「レンタカーで帰って自殺する」おもいとどまらせるため、福岡から東京まで、ロングドライブを決意するのだが。。
    男性5名の大学共同生活の日常がアルバイトあり、バンド活動あり、恋愛ありと楽しかった。5人それぞれの性格も異なり、ある一人の女性をめぐる話が物語に深みを与えてます。小路さんらしい作品。続編「coffee blues」もあるようなので、読みたい♪

  • Coffee bluesがわりと面白かったので、こっちもと思っって借りたらこっちが最初だった、、、
    ちゃんと順番通りに読んでいれば、Coffee bluesがもっと面白く感じたかも。

    親友の葬儀のために久々に集まった4人(+1人)のロングドライブ。
    話しはちょっと重いんだけど、学生時代のエピソードがそれを感じさせない。
    学生の時は気が付かないけど、学生の時の感覚はもう2度と体験することはできない。
    っていうストーリーだけを読むなら☆5
    もしこれが女性の共同生活だったとしたら、絶対こんな風にはならない。
    5人全員女性なら数週間で共同生活崩壊だろうな(笑)


    (図書館)

  • 風景の代わりに、回想を見せるロードムービーのようだった。回想シーンのディーテールや小道具の音楽が懐かしいと思えるかどうかが楽しめるかどうかの分かれ道と思う。
    印象的なシーンや事件そしてそれぞれのキャラクターで話が進んでいくので、ストーリーはちょっと唐突な感じがする。

  • おっさんのための青春小説。
    大切な友達が亡くなるという重い始まりだけど、
    真相は気持ちの良いものだった。
    じんわりくるいい話でした。
    ドラマ化されて欲しい。

  • 淡々とストーリーは進んで行くます。

    大学の友達の葬式で久々に(九州?だったかな?)
    仲間が集まります。
    大学時代一緒に暮らした仲間たちと数十年ぶりに再会します。

    そのうちの一人が葬式のあとに自殺をするといいだします。自殺を阻止するために九州から東京まで、説得という名のドライブがはじまります。


    読んでいて…最後に学生時代の友達に会ったのは何年前かなっと思った。いい思い出があって、いい仲間がいるって素晴らしいなって改めて思いました。

  • 先日読んだコーヒーブルースのシリーズ第一弾。うっかり二作目から読んでしまったので順番がちぐはぐかと思いきや、全然問題なし。
    というか、予想外に面白くて一気に読んでしまった!え、そーくるか!って感じがたまらなく好きな感じ。
    読んだことない作家さんかと思ってたら東京バンドワゴンの作者だった。むしろかなり読んでました。周りにいそうでいないようなクセのある人が主人公でその目線から見る日常が好き。
    第三作も早く読みたいのにまだ文庫になってなかった…

  • 濃密な時間を過ごした学生時代の思い出を思い出しながら、長い長い帰宅をする4人。一人は死亡してしまい、欠けてしまったことはとても哀しいけれど、学生時代の出来事を回想するところは、とても仲が良くバカ話ばかりしていたいい意味での悪友でもあったんだろうなと思う。もちろんいいことばかりではなく、心に深い傷を負うような出来事もあって、この仲間がいたからこそ、乗り越えていたのだろうと思わされる。
    自殺するという一言を口に出した淳平。彼の真意を聞いたとき、ますますその思いは強くなった。
    シリーズ化されているようなので、続編も楽しみです。

  • 20数年前の男5人の共同生活.恋愛.悲しみ。
    過去を思い返しつつ、1人欠けた4人でのロングドライブ。

    心の奥底で深く繋がれる友人関係に羨望する。

  • 登場人物たちのように学生時代を友情を育み煌めく学生時代を過ごしたわけではないけれど。
    おじさんになってもなお、変わらない友達を保ち続けていられるわけでもないけれど。

    それでも、この小説はノスタルジーを誘因する強い香りをはなっている

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著者プロフィール

小路幸也
1961年、北海道生まれ。2003年、『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』でメフィスト賞を受賞しデビュー。「東京バンドワゴン」シリーズをはじめ著作多数。近著に『マイ・ディア・ポリスマン』『猫ヲ捜ス夢 蘆野原偲郷』『花歌は、うたう』などがある。魅力的な登場人物と温かな筆致で、読者からの熱い支持を得ている。

「2019年 『あの日に帰りたい 駐在日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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