チーム (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
4.00
  • (186)
  • (341)
  • (154)
  • (10)
  • (4)
本棚登録 : 1589
レビュー : 258
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408550237

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 『堂場舜一』と言えば、ミステリー作家だと思っていました。
    彼の本を読み始めたのは最近のこと。
    既読は「アナザーフェイス」シリーズ3作のみ。
    警察小説なのに読みやすく、続きも読みたいと思っていたのですが、まさかスポーツ小説も書いていたとは…
    そのことを教えてくださったのはhongoh-遊民さん。
    「時間に余裕のある時に。読み始めたら止まらない!」とのアドバイスをいただいたら、これはもう読むしかありません~^^

    【チーム】は箱根駅伝の学連選抜の選手たちを描いています。
    スポーツ音痴の私でも箱根駅伝は知っています。
    でも、「学連選抜」というものは全く知らなかった。
    (学連選抜とは「関東学連選抜チーム」のことだが、2014年に「関東学生連合チーム」に名称変更になっている。小説では「学連選抜」なので、ここでは「学連選抜」と書かせていただく。)
    学連選抜は、毎年10月に実施される箱根駅伝予選会で、出場権を得られなかった大学の中から予選会で成績が優秀な選手が選抜されてできるチーム。
    ちなみに監督は箱根駅伝予選会で落選した大学のうち最上位の大学の監督が務めることになっているらしい。
    個々人の成績は優秀。
    でも、たった一度、箱根駅伝で学連選抜チームとして襷をつなぐことの難しさ。
    それぞれの選手の葛藤。
    その面白さに一気に読み切りました。

    「箱根駅伝」と言えば、【風が強く吹いている】を思い浮かべる私。
    ★5つをつけている大好きな作品です。
    そちらと比べると(比べてはいけないのですが)、【チーム】はリアリティが半端ないのです。
    それもそのはず、作者の堂場舜一氏はスポーツライター志望だったのですから!
    この本は、駅伝というスポーツがどういうものか、素人の私にしっかり叩き込んでくれました。

    巻末の謝辞にある方の名前が!
    それは青山学院大学陸上競技部の原晋監督です!!
    ビックリ~!!

    とても良い本に出会えました。

    • azu-azumyさん
      *hongoh-遊民さん
      素敵な本を紹介してくださってありがとうございます!
      チーム、感動しました♪
      『ヒート』も是非、読んでみたいと...
      *hongoh-遊民さん
      素敵な本を紹介してくださってありがとうございます!
      チーム、感動しました♪
      『ヒート』も是非、読んでみたいと思います。
      2015/04/01
    • hs19501112さん
      「チーム」、良いですよね。自分も★5つをつけた超お気に入り作品です。

      さて、上で「hongoh-遊民」さんもコメントなさっていますが、...
      「チーム」、良いですよね。自分も★5つをつけた超お気に入り作品です。

      さて、上で「hongoh-遊民」さんもコメントなさっていますが、「チーム」を読んで楽しめたなら、是非とも是非とも「ヒート」も手にとってみることをお勧めします。

      絶対に後悔しないはずですよ。
      2017/08/25
    • azu-azumyさん
      ha19501112さん
      コメントありがとうございます。

      「チーム」はとても素敵な本でした。
      「ヒート」は未読ですが、ぜひ読みたい...
      ha19501112さん
      コメントありがとうございます。

      「チーム」はとても素敵な本でした。
      「ヒート」は未読ですが、ぜひ読みたいと思います。
      薦めてくださって、ありがとうございます!
      2017/08/29
  • 毎年注目を集める駅伝。
    でも、その中で「学連選抜」チームに目を留める人がどれほどいるだろうか。
    箱根駅伝を走ることの出来ない母校のチーム。
    寄せ集めのチームメート。
    箱根を走ることを素直に喜べない選手たちの心情や、徐々にひとつのチームになっていくようすが、丁寧な描写で迫ってくる。
    レース当日、刻一刻と変化していく状況が臨場感たっぷりで、読んでいてぐんぐんと引き込まれた。
    箱根駅伝を扱った作品は他にもあるけれど、「学連選抜」という今までとりあげられていなかった視点での展開はとても面白かった。

  • 何のために襷を繋ぐのか?
    箱根駅伝出場を逃した大学の中から、予選で好タイムを出した選手が選ばれる混成チーム「学連選抜」。選手たちの葛藤と激走が描かれます。

    「最後は自分のために走れ。駅伝でそんなことが許されるのは、お前たちだけなんだぞ。」
    みんな自分のために走りつつも、知らず知らず「学連選抜」というチームを意識しながら走っている、また、選手だけでなく、監督、コーチ、各大学のマネージャーたちが熱くなっているのもよかったです。

    走るのは個人、なのに究極のチームスポーツと言われる駅伝。早いメンバーをそろえただけでは勝つことのできないという矛盾。本当に不思議です。

    門脇がいいキャラだったなぁ。
    飄々としてるようで、実は胸の内に誰よりも熱い野望を秘めていた門脇。チームのため、浦のため、そして自分のためにしっかり走り切った姿。ぐんぐん走り抜き、努力した分だけの自信を持った走りがとてもかっこよかったです。

    山城が最後に一人だけでは強くなれない、走れないと気付いた場面が感動したし、誰かのために走ることの強さ、すごく自分の中でも腑に落ちる場面でした。
    「負けた。俺一人のせいで」
    「違う。負けたのは俺たちだ。俺たち全員の責任だ」「俺たちはチームだから」
    浦は嬉しかっただろうなぁ。
    あんなに憎たらしかったのに、走り終わった後の山城はなんだかかわいらしかったです(笑)

    そして浦の学連選抜キャプテンとしての迷い、箱根を走ることに対する葛藤。昨年の自分へのリベンジ。ボロボロになりながらも走り切った最後。
    「学連選抜」という最高の「チーム」で繋いだ襷、いろんな人のいろんな想いをこめた襷をゴールまで繋いだことで、浦が新しい自分に出会い、次に進むことができてよかったです。
    そして、浦の背中をいつだって押してくれた青木という主務の存在がとてもよかった。

    走る描写や本番で選手に起こるトラブルなどがとても細かくてリアルでした。
    学連選抜に着眼点を置くというのがおもしろいというか、素晴らしいなぁと…。
    第2部からはページを繰る手が止まらなかったです!
    胸が熱くなるお話です。

    「風が強く吹いている」も読み返したくなりました。

  • 駅伝小説ということで、どうやって展開されていく作品なんだろうかと思っていたが、個人の描写が手に取るようにわかる明瞭かつ繊細な作品だった。
    そして読み終わって思うのは「人ってみんな違ってそれぞれなんだな」っていうこと。
    そんな、当たり前だけど大切なことを教えてくれた一冊です。

    何か不安を抱えていたり、人間関係に悩んでいる人にオススメです。

  • 堂場さん、初読みです。いや~面白かった!箱根駅伝の学連選抜を取り上げた点が新鮮でした。優秀なランナーを育てたのに箱根には縁がなかった名伯楽、昨年の大失速のリベンジに燃えるキャプテン、性格に難がある絶対エースに、経験のない1年生とキャラも多士済々で、レース場面は選手同士の駆け引きなど臨場感もあり、ゴール前は胸が熱くなりました。この泥臭さが、スポ根ものの醍醐味だと思います。素直にこの続編を読むのもいいけど、堂場さんの他の作品も読んでみたい。多作なだけに、他に何を読むかが悩ましい。

    • hs19501112さん
      堂場さんの他の作品も読んでみたい

      ミステリは、お嫌いでしょうか?
      嫌いでなければ・・・・

      『雪虫』を勧めます。
      「警察もの...
      堂場さんの他の作品も読んでみたい

      ミステリは、お嫌いでしょうか?
      嫌いでなければ・・・・

      『雪虫』を勧めます。
      「警察もの」と「スポーツもの」で名を馳せた堂場さんの、警察小説の代表作です♪


      スポーツものなら・・・
      『ラストダンス』がイチオシです。
      題材は、日本プロ野球。野球にはほとんど興味の無かった自分が、ブクログで★5つをつけました。
      2016/05/06
    • Spicaさん
      hs19501112さん、コメントありがとうございます♪
      ミステリーは大好きなので『雪虫』をチェックしてみます。
      野球は私も興味がないの...
      hs19501112さん、コメントありがとうございます♪
      ミステリーは大好きなので『雪虫』をチェックしてみます。
      野球は私も興味がないのですが、おススメとのことなので『ラストダンス』の方も見てみます~。

      2016/05/06
  • 学生選抜として箱根を走る。
    駅伝の醍醐味はチームとして襷を繋ぐ事だが、学生選抜はチームなのか?誰もが自問自答する。
    だけど、走ってみれば一つの襷を繋ぐ仲間だった。
    個性豊かなメンバーの走りが面白かった。

  • お正月の風物詩、箱根駅伝。
    箱根駅伝出場を逃した大学の中から、好タイムを出した選手が選ばれる構成チーム”学連選抜”。寄せ集めの彼らは何のために走るのか?自分のため?誰かのため?チームのため?1人1人モチベーションが違う中で、葛藤、壁にぶつかりながら成長していく様子が描かれています。

    続編『ヒート』の舞台はマラソン大会。『チーム』のとりこになってしまったあなた!次は『ヒート』でアツくなろう!!

  • 『風が強く吹いている』と同様に駅伝をテーマに扱った内容であるが、「学生選抜」にフォーカスしていることもあり、また違ったよさが表現されている。

    何のために彼らは走るのか、どういう心持ちで当日を臨むのか、登場人物の気持ちが垣間見られるので、その立場になった気持ちで感情移入させられた。

  • 箱根駅伝を題材にした青春小説。
     
    箱根駅伝の中でも地味な存在である『学連選抜』にスポットを当てています。
     
    箱根駅伝の問題も定義し、読み応えのある作品でした。
     
    普段チームメートではない選手同士が集まり、1度限りの仲間として箱根路を走る。
     
    走るのが好きな人なら、読んでおくべき秀作です。
     
    ブログにも書きましたので、ご覧ください。
     
    http://jnanrt.net/2016/05/14/team/

  • 少し興奮気味に、夢中になって読みました
    箱根駅伝を見るとき、学生選抜って何?なんて思っていた
    人間は、みんなそれぞれ自分が主人公
    それぞれの気持ち、苦しさ、楽しさがあって当たり前
    辛い顔、苦しい顔をしながらも読書時間堪能しました

全258件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説などさまざまな題材の小説を発表している。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」などのシリーズのほか、、『虹のふもと』『八月からの手紙』『埋もれた牙』『ネタ元』『Killers』など多数。2014年8月には、『壊れる心 警視庁犯罪被害者支援課』が刊行され、本作へと続く人気文庫書下ろしシリーズとなっている。
2018年8月、読売新聞夕刊で「奔る男 小説 金栗四三(かなくり しそう)」を連載開始。

チーム (実業之日本社文庫)のその他の作品

チーム 単行本 チーム 堂場瞬一

堂場瞬一の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
東野 圭吾
東野 圭吾
有効な右矢印 無効な右矢印

チーム (実業之日本社文庫)に関連する談話室の質問

チーム (実業之日本社文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする