無用のかがやき (実業之日本社文庫)

著者 :
制作 : リリー・フランキー 
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 40
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (164ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408550336

作品紹介・あらすじ

ぼくが/見たいのは/生きて/輝いている無名の時間-踏みつぶされたアルミ缶、路上の犬のウンコ、黒板の俳句。雑踏のネオン、空に浮かぶ雲、人気のないカフェ。都会の片隅で、はかなくも力強い光を放つ名もなきものたちに目を向け、そのささやかな美しさを詩人・谷郁雄が言葉につむぎ、リリー・フランキーがファインダーに収めた幻の写真詩集。待望の文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • 資料ID:92111567
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    配置場所:文庫本コーナー

  • 無用のゴミが、
    その気楽さで圧倒的な
    かがやきを放つ。

    写真と詩。

    かすんでたり、
    くもってたり、
    一面だったり、
    光を放ったり。

    リリーさんの目の中の景色たち。
    やさしいやさしい東京タワー。

    そして、谷さんのことば。

    通勤の電車のなかで、
    何ともいえない気持ちになった。
    やさしいやさしいことば。

    始まり、終わり、
    喜び、寂しさ、希望、悲しみ、
    生、死、
    わかってるんだけどね。

    どうしても、
    私は心地よい方を求めてしまうのね。
    それが出来なくて、
    悩んで悲しんで苦しんで、
    それを憎んで、
    はまりこんでどこかに不満を持って。

    そーゆーのもうやめようと思える。

    とおくの見えないあの人ではなくて、
    近くてそばに居る日常を
    命を描いてくれています。

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著者プロフィール

1955年三重県生まれ。同志社大学文学部英文学科中退。90年『死の色も少しだけ』(思潮社)で詩人デビュー。93年『マンハッタンの夕焼け』(思潮社)がBunkamuraドゥマゴ文学賞候補に。詩集に『自分にふさわしい場所』(写真・ホンマタカシ)、『定員オーバー』(写真・長島有里枝)以上、理論社。『実況中継』(写真・浅田政志 実業之日本社)、『空を見上げる』(写真・石川直樹 武田ランダムハウスジャパン)、『君のとなりに』(写真・谷今日子 角川学芸出版)、『思春期』(写真・青山裕企 ピエ・ブックス)、『無用のかがやき』(写真・リリー・フランキー 実業之日本社文庫)、『透明人間⇄再出発』(写真・青山裕企 ミシマ社)ほか多数。

「2011年 『谷郁雄エッセイ集 日々はそれでも輝いて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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