ゲゲゲの女房 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408550497

感想・レビュー・書評

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  • 2015年11月30日、水木しげる逝去。だからという感じで、この本を手にして読んでみた。天津の大学で仕事をしていた時に、学生たちにNHk朝ドラマ版の「ゲゲゲの女房」を数話、授業で鑑賞させてみたが、何人かの学生らはそのあと自分で150回分を観て感動したという話を聞いたので、やはり国を越えたところでも共感できるものはあるんだなぁ~と思った。
    水木しげる先生、ご冥福をお祈り申し上げます。

  • 水木しげるの妻である作者の人生を辿るエッセイ。
    クセのない、サラッとした読みやすい文体が魅力。
    するする読めたので2日間で読了。

    鬼才・水木を支えた妻の生き方は
    曲がらず、ひしゃげず、いつもまっすぐ。
    悲しいこともいつまでもは続かないと
    前を向く作者の心のありようが
    水木に似ていると思う。

    水木の他のエッセイを読んでいるからか、
    性格は正反対だけれど、
    心の方角は同じ向きを向く夫婦だから
    いろんなことがあってもバラバラにならず
    うまく行くのだと思った。

    お見合いであっという間に結婚を決めた
    2人だけれど、こんなにも合う人を見つけることの
    できた2人の審美眼が素晴らしいと思った。

    そして、水木のおおらかな自由さを
    影でずっと支えていた
    作者の寄り添いはすごい。
    途中、夫婦間で言い合いになって
    作者が1時間ほど
    家を出ていってしまうシーンがあるが、
    帰宅後に娘が絶対帰ってくると
    信頼を寄せていたところが
    作者の家族に対して真摯に向き合ってきた
    大きな証拠だと思った。

  • 水木先生はもちろん、ずっと支え続けた布枝さんも本当にすごい。売れっ子漫画家になってからの布枝さんの苦悩を初めて知りました。

  • 素晴らしい昭和の夫婦の軌跡。不便だけど、モノがなくても幸せな時代。現代はモノで溢れかえってるけど、それなしでは居心地が悪く、生きづらい世界だと感じた。改めて昔の人はすごいなと思うと同時に、うらやましい気持ちになった。これからの人生、苦しいことも悔しいこともたくさんあるだろうけど、前を向いて生き抜く人になりたい。

  • これを読むと天才なんてモノはいなくて、全ては努力によるものなんだなぁーと思う。如何に一つの事に対して真摯に取り組むか? それが幸福へと繋がってゆく。

  • いやはや…水木先生には頭が上がりません。奥さん、娘さん達も本当に凄い。
    家族の絆をガッチリ固める水木先生は素晴らしい人だと思います…面白可笑しく書いてあるけど、大変だっただろうなぁ…と思う事も沢山ありました。
    「終わり良ければすべて良し…」私もそういう風に言える人生にしたいなぁ。

  • 遠くに嫁ぐことになって読んで見た本。
    新生活のバイブルになるような気持ちになって新居にも持っていきました。
    貧しくてもなんとかなるって元気をもらえる作品でした。

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