幕末時そば伝 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 175
レビュー : 35
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408550589

作品紹介・あらすじ

高杉晋作は「目黒のさんま」で暗殺された?井伊直弼の大老就任は「長屋の花見」で決まった?公武合体は「道具屋」が実現させた?大政奉還は拒否するはずが「時そば」のおかげで?幕末の一大事変、知らずに関わっていたのは何と、落語でおなじみの熊や八に与太郎、粗忽長屋の面々だった-鯨マジック爆笑必至!時代大逆転ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • ここまでお気楽ではないと思うけど、まぁ、江戸の人達は面白おかしく人生を楽しんでたのだなぁ、と思わせる。フィクションなんだけどね

  •  さくさく読めたが、一つ引っかかる点が……。
     平将門の時代、日本にお茶は無いだろう。
     念のため調べてみた。将門の死は西暦940年。栄西が宋から茶の種を持ち帰ったのが1191年。

  • これは一言、面白い!久しぶりに本で声出して笑えた。帯にも紹介のある箇所は特に秀逸。

    そして落語の素晴らしさも再発見。粗忽長屋の面々が知らぬうちに歴史を動かす重要な局面に関わっていたとは。

    何故か、自分は意図してないのに悪役がどんどん勝手に倒れていってくれる、小さい頃に見たピンクパンサーのクルーゾー警部もよぎる。

    あくまでも異譚。でも意外と世の中こんなものかも。ベルリンの壁も、命がけで亡命を試みた人もいたのに、その崩壊は報道官1人の勘違いからだったし。悲劇のすぐ側に喜劇がある。
    落語、まさに人生そのもの!辛いこともサラッと笑いに変えて生きていこうと思えた、軽くて重い一冊。
    有栖川さんのあとがきも良い!

  • 外出好きの若殿様、隠密、陰陽師。幕末の政界の裏にいる面々を軸に、古典落語の世界が幕末史を運命付けたという趣向の連作集。
    ただ、古典落語の部分は殆ど手が入っていない粗筋そのまんまなので、鯨さんのオリジナルで描いた部分って全体の四分の一とかもっと少ないとかじゃないんだろうか(^^;
    ちょっと残念。

  • 荒唐無稽で、ある意味ばかばかしい話の連作。
    古典落語を知らなくても十分楽しめますね。
    色々な歴史の転換点は、こんな感じでばかばかしく進んでいってしまうのかもね。

  • 有名な落語ネタを使った連作。結構笑えたなあ。

  • この小説はどのようにカテゴライズするべきか、読み進むごとに印象が変わってきました。
    古典落語の物語世界が舞台。江戸時代末期の粗忽長屋に暮らす「熊さん」たちのお話で、庶民を描いた時代小説的ではあります。ところが、彼らの粗忽な行動が日本の歴史を大きく動かしていくという大河小説的な色合いも。その因果関係は、ミステリー的に結びついています。
    まるで落語を見ているように、軽妙にストーリーが進みます。落語だけに、ダジャレ的な言葉遊びもふんだんに盛り込まれています。いやあ、面白かった。
    重い社会的なテーマを盛り込んだミステリーというのも面白いですが、たまにはこんな洒脱なお話というのもいいものですね。鯨統一郎の本は初めて読みましたが、今後も注目していこうと思います。

  • 古典落語(それもチョー有名なもの)をベースに、幕末ことを織り交ぜてる作品。
    アイデアはいいんだけど、ボクとしてはイマイチ。なんか無理を感じた。
    古典落語の方を知らない人が読んだら面白いのかもしれないけどね。

  • 多くの人が褒めていたし、好きな鯨さんの作品なので読んでみました。
    読み始めてすぐに、あっ!これは以前に読んだ本である!ということに気が付きました。文庫になる前に読んでたんだな。
    有栖川さんが言ってるほどには私には笑えなかった。しかし、鯨さんの豪快な力技には感心いたしました。
    ツラツラ~っと読み終えました。
    小さんの時そばをすぐにCDで聞き直しました。
    落語を聞きたくなる魅力にはあふれています。

  • 落語小説と知らずに読んで「なんか落語みたいだ」と思ってたら落語を元ネタにした幕末奇想天外だった!落語は全く知らないので逆に楽しめた気がしました。面白い!粗忽長屋の面々の小気味良い会話のテンポと返しと合いの手。いやー素晴らしい。あたくしもこんなふうにぽんぽんと言葉のキャッチボールが出来たらさぞかし人生楽しかろうと思いますよ(笑)そして幕末の様々な重要事項がこの粗忽長屋のとんでもない粗忽者達によって動かされてしまっていたとは!(笑)あまり深く考えず笑って読む本です。面白かったー!

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