クレイジー・クレーマー (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 153
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408550732

作品紹介・あらすじ

大型スーパー"デイリータウン"のマネージャー袖山剛史は、クレーマー・岬圭祐、万引き常習犯「マンビー」という二人の敵と闘っていた。激化する岬との対立関係といやがらせに限界を感じ始めた袖山の前で、ついに殺人事件が発生する…。最終章で物語は突如変貌!あなたは伏線を見破り、真相にたどり着けるか?-。

感想・レビュー・書評

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  • スーパーのマネージャが主人公
    クレーマーや万引き犯に悩まされる男
    「帯にきっと騙されるから」と解説の東川篤哉の言葉
    読み終わって、なるほどといった感じです
    騙されるからというのもわかりました
    伏線はよくわかりませんが、まぁそれなりに楽しめました

  • 借り物。
    すごく読みやすく、先の展開が気になったので、あっという間に読み終わってしまった。

    クレーマーって怖いな。
    こういう対処の方法があるんだな。
    前半のクレーマー対応の部分だけで一つのお話ができそうで、それはそれで読んでみたいなと思えた。

    どんでん返しの説明が始まったところでは、まったく想像していなかった話をされたので、同じところを何度か読み直して理解した。
    たしかにおかしいなと思ったところはあったし、なんとなく理解できていたところもあったのだが、それをさらに上回る事実があったために、「おぉー」となんだか感心してしまった。
    ・・・しかし、マンビーの解決の方は、最後にちらっと出てきただけだったのは残念だった。

    タイトル通り、内容はクレイジー。
    狂っている部分に気持ち悪いと感じる人がいるかもしれないので、注意が必要。
    私もそういうものは苦手なのだが、これくらいなら耐えられる。
    さらっと読める文章が救ってくれていたのかもしれない。

    黒田研二さんの作品は初めてだったが、他のものも読んでみたいなと思えた。

  • 怪しい部分も散見されたし、なるほどと思う箇所もあった。
    が、読後あまりしっくりこなかった。
    見た目じゃ分からないから、クレイジーなんだな。

  • 「どんでん返し」の部分は、多少の無理を感じつつも斬新。ただ「多少の無理」の部分が読後に少し違和感を残す。伏線は全て回収できてると言えるの?というシーンが散見されるため、ちょっと消化不良になる感は、否めないですね。
    最後のエピローグも狙って仕掛けた感ありありだけど、その人劇中であまり印象残ってないから、「あー!こいつが!!」とは、ならないです 笑

  • 大型スーパー(デイリータウン)に出没するクレーマーと万引き常習犯とのやり取りをベースとしたミステリー。文体などはともかく,内容は,かなりのイヤミス。読後感は最悪。クレーマーの岬圭祐の言動は,読んでいるだけでイライラが止まらない。万引き常習犯のやり口もえぐい。マネージャー役の袖山剛史に感情移入してしまったので,読んでいる間はイライラのしっぱなし。そして真相は,マネージャー役の袖山剛史が犯人というもの。袖山は,袖山に好意を寄せていた市来美乃を愛することができず,美乃からもらった熊のぬいぐるみを愛し,熊のぬいぐるみにアパートを与えている変態だった。クレーマーの岬に,熊のぬいぐるみを破壊されたこと,万引き常習犯が市来美乃だと誤解したことから,袖山が市来美乃を殺してしまう。実際は,万引き常習犯はほかに存在し,市来は誤解の上で殺害されてしまうというオチ。下手に袖山に感情移入していたので,読後感は最悪。
    まぁ,こういうイヤミスは好みだし,絶対に忘れられない作品といえる。この展開は予想できなかったから,意外性もある。一般的な評価はともかく,作風は好み。しかし,もうちょっと面白くできそうな気もする。トータルでは★3かな。

  • どんでん返しがあまり面白くない。

  • クロケン渾身(?)のクレーマー系(?)ミステリ。
    クライマックスの大どんでん返しは
    あまりのひっくり返し過ぎに一瞬訳わからず…だが、一番クレージーだったのはアンタだったんだなぁ…と思う結末は面白かった。
    探偵役が無理矢理っぽいのが気になったが。

  • 後半やラストのどんでん返しがウリのようですが、途中までの主人公の人格に関する描写が弱く、驚きと納得性が不十分かな。
    ただ、凝った構成と発想は評価できます。

  • 予想もしていなかったどんでん返しにびっくりした。説明されてみればバカらしいほどの真相なのに、当人は真剣だから切ない。いや、それにしても、騙された。クレーマーの実態も何だかリアルだったし、仕事小説としても面白かった。著者の本をもっと色々読んでみようと思う。

  • 電気店のマネージャーとクレーマーの関係から始まり、殺人事件へと発展していきます。
    それにしても読んでるこちらまで胃がキリキリするようなクレーマーで、今の社会では決して大げさじゃない話なんだろうなぁと感じました…

    読みやすく展開も早い為、数時間で読み終わりました。
    帯に「きっと騙される!」とあったので、伏線を読み逃さないようにしていましたが、あっさりと騙されました。

    そうかぁ、そういう結末かぁ…と最後の数ページで思ってもみない結末となったので呆然としてしまいました。
    犯人の気持ちは理解できないけど、さくっと読めるミステリーとしては面白かったです。
    別の作品も読んでみたいと思えました。

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著者プロフィール

黒田研二(くろだ けんじ)
はじめに(前半)
第1 章 こころの病とリカバリー──回復を阻害するものの克服──
関西大学名誉教授、大阪府立大学名誉教授、西九州大学教授 医学博士
専門は社会医学、社会福祉学、公衆衛生学。精神疾患、難病、認知症をもつ人々や要介護
高齢者の支援に関する研究を継続している。
【著書・業績】
『地域包括支援体制のいま──保健・医療・福祉が進める地域づくり』(編著)ミネルヴァ書房,2020 年
『学生のための医療概論(第4 版)』(共編著)医学書院,2020 年
『高齢者福祉概説(第4 版)』(共編著)明石書店,2014 年 など

「2021年 『ポスト・ソーシャル時代の福祉実践』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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