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Amazon.co.jp ・本 (312ページ) / ISBN・EAN: 9784408550794
みんなの感想まとめ
レトロホラー短編集である本作は、恐怖とノスタルジーが巧みに融合した作品です。読者は、しんみりとした感情に浸りながら、不穏な雰囲気が漂う物語に引き込まれます。特に「廃屋」や「おかあさんはざしきにいる」と...
感想・レビュー・書評
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タイトルに下町とあるように、各編は田端や王子、荒川、浅草、谷中といった都心の北東部―まさに昭和の空気感がそこかしこに残っているような街が舞台となる。「下町」+「昭和」と来ればつい先年、昭和30年代の下町を舞台にして大ヒットとなった某映画のような“郷愁””ノスタルジー”という言葉がすぐに出てきそうなものだが―
近頃こそ人情味溢れる時代小説を多く書いてはいるものの、かつては残虐性と血腥さに満ちたホラーで鳴らした著者のこと、郷愁で呼び起こされる記憶が温かく優しいものだけではない、ということを読者に突き付ける。
といっても、どの作品とも破滅や死を以て結末を迎えるわけでもない。かつてなら間違いなく闇に取り込まれ、破滅を迎えたであろう主人公が生き永らえたり、覗き込み手をかけていた深遠の淵から生還するのを読むと、その辺りは倉阪氏も丸くなったのか、作風の幅が増したのかな―とも感じたり。
短編集としてはバランスが取れているといえるのかも。
詳しくはこちらに。
http://rene-tennis.blog.so-net.ne.jp/2012-10-02詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
文庫版再読。レトロホラー短編集。ホラーなのでもちろん怖いのだけれど、とてもノスタルジックで優しさを感じられる作品もあります。しんみりと浸って読みたい一冊。
お気に入りはやっぱり「廃屋」。この句があまりに怖いのは相変わらず。「おかあさんはざしきにいる」がもはやトラウマのような言葉となっています。いろいろ不穏な想像をしてしまうぞ……。
「まどおり」も怖いなあ。よく考えると、こういう場所って実際あちこちにある気がします。立地条件は悪くないのに何をやっても流行らない場所。そうかやっぱりそうなのか……。 -
舞台がすべて自宅近辺で情景がリアルに浮かぶ。都市伝説の類よりも生々しい怖さがあると思う。下町と霊というのが意外にマッチすると感じた。
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