私はなぜにしてカンヅメに大失敗したか (実業之日本社文庫)

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  • 実業之日本社 (2012年10月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784408550916

みんなの感想まとめ

多様なテーマが織り交ぜられた短編集は、ユーモアと独特の視点で読者を引き込む魅力を持っています。特に、ホテルのカンヅメでの失敗や、日米野球の戦いを描いた作品が印象的で、細やかな描写により物語が生き生きと...

感想・レビュー・書評

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  • タイトルに惹かれてフラフラと手に取った。
    すごく気になるタイトル。
    北杜夫さんの本は初めて読んだ。

    可愛いと思っていなかった孫がじわじわ可愛くなって、ついには爺馬鹿になるまでを書いた「デンヤ」。
    タイトルの「デンヤ」についても読めば納得。
    そしてとても可愛い。
    「ジイジ」って可愛い呼び方だ。
    内弁慶のフミ君がかたまる場面も非常に可愛らしい。
    にこにこしてしまう。

    ホテルのカンヅメでの大失敗を書いた「私はなぜにしてカンヅメに大失敗したか」は、かなりクラクラする長さ。
    これでもかと言うほどに詳細。
    お風呂にお湯をためる描写がすごく良かった。
    こういう瞬間にも物語のプロローグを作れるのが作家なんだろうなぁ、なんて思ったり。

    「日米ワールド・シリーズ」はさらに長い。
    いったい何の話が始まったのかしら?と思ったら、野球というスポーツを通じて繰り広げられる日米の戦いの記録だった。
    アメリカのプロ野球解説者の視点で書かれているので、日本は終始ジャップ呼ばわり。
    そしてアメリカに負け続けていた日本が人造人間並みの強さを手に入れる過程と、日本に勝てなくなったアメリカがなんとしても日本に勝つために使うあの手この手がものすごい。
    野球のことはあんまり知らないけど、それでもこれはないなと思う。
    でもあったらあったでなんか面白いかもしれないとも思う。
    日本の監督が作家だとかいうところも。

    最後まで勢いに圧倒されてしまった。
    読みやすくはなかったけれど、慣れればくせになるかもしれない。

  • 「でんや」「表題作」「日米ワールドシリーズ」の3作掲載。「でんや」は最初、北が幼い頃に出合った(?)お化けの話かと思ったら、孫が電車を言えなくて「でんや」。これを巻末の解説で坪内祐三めが「愚作」と宣っているが、誠に失礼極まりない!「愚作」でなく「駄作」です。表題作は間違って読んでしまったが、「日米は~」はとてもじゃないが、読むに至らなかった。

  • 北杜夫の短編集。

    日米ワールド・シリーズが一番面白かった。鎧兜の佐藤愛子や海軍大尉の阿川弘之、「精神異常者」という単語が出てくるたびに笑える。

  • 自らの老人ボケをネタにしているところが面白い。北杜夫は昔からのファンであり、何ともいいほんわかとした雰囲気がいい。癒されるという感覚だ。
    もう一つの日米ワールドシリーズは、いつ書かれたか知らないが、当時の夢を書いたものだと思う。しかし、実際にWBCで2大会連続で優勝する等満更非現実とばかりは言えない。しかし、内容はハチャメチャである。

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著者プロフィール

北 杜夫(きた・もりお):1927(昭和2)年東京青山生れ。旧制松本高等学校を経て東北大学医学部を卒業。神経科専攻。60年『どくとるマンボウ航海記』がベストセラーとなり、また同年『夜と霧の隅で』で芥川賞を受賞。『楡家の人びと』(毎日出版文化賞)、『輝ける碧き空の下で』(日本文学大賞)、「茂吉四部作」で大佛次郎賞受賞。純文学からユーモア小説、「どくとるマンボウ」シリーズなどのユーモアエッセイ等で幅広い読者を得る。2011(平成23)年逝去

「2026年 『父っちゃんは大変人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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