臨界 潜入捜査 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408550923

感想・レビュー・書評

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  • 今野敏による潜入捜査シリーズ第5弾。
    今度の環境犯罪は原発がらみ。原発作業員の問題や周辺環境の話を織り交ぜながらそこにヤクザが絡むことで起こるトラブルに佐伯が関わっていく。
    そもそも原発の安全性は様々なところで取りざたされているが、炉内での清掃作業や修理などを請け負う作業員は危険を伴うためになり手が少なく、そういうところにヤクザが絡んで儲けようとする、という前提で物語が進んでいく。実際のところはわからないが、そういう側面もあるのだろうなと思いながら読んだ。
    物語としてはありきたりではあるが、利害が対立し、ヤクザが絡むと暴力沙汰が起こり、権力者側が反対派を抑え込む。それに対して佐伯たちがヤクザを排除し、正常な対立関係を築けるようにはかっていく、という流れだが、結局は佐伯対ヤクザの幹部または雇われ殺し屋の戦いが重きを置かれ、問題解決はやや二の次感が否めないのはこれまでのシリーズ同様。
    今回の相手は中国武術の使い手で、服役していたが釈放されて名古屋のヤクザに雇われている男。佐伯がやられるかもしれないというスリリングな展開に、手に汗握る。

  • 環境犯罪研究所の佐伯。今回は名古屋に出張。お相手は俠徳会。原子力発電所作業員の違法雇用に切り込む。そこで会う中国武術家と五分の戦いに‥。

  • この作者さんが武道の達人ということは知っていたけれど、そのシリーズを読む気は全くなかった。のだけれど、改名のおかげか読むことになった。面白かった!内村所長が素晴らしく興味深いw 佐伯が強すぎるけれど、じゃなければ話が成り立たないし、まあ納得。

  • 荒唐無稽すぎだが,まあ面白い。
    社会背景的記述は著者の独断すぎてついていけない。

  • 2013/12/9

  • はじめての潜入捜査シリーズ

     原発ものだが、テーマとしては格闘系。なかなか描写が細く、気合が入る。元マル暴デカが主人公。強過ぎるのが玉に瑕だが、読んでいて楽しいからいいか。

     シリーズはこれが五作目らしいから、他にも読んで見ることにしよう。

  • yonda...

  • 20年前に書かれていたことに驚き。

  • 13/1/23読了5

  • [2012.12.11]

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著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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