エール! 1 (実業之日本社文庫)

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レビュー : 109
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408550985

作品紹介・あらすじ

旬の作家六人による、お仕事小説アンソロジーシリーズ第1弾。漫画家、通信講座講師、プラネタリウム解説員、ディスプレイデザイナー、スポーツ・ライター、ツアー・コンダクター-六人の「働く」女性たちが、ときに悩み、へこみながら、自分らしい生き方を見つけていくさまを、気になる職業の裏側や豆知識も盛り込みながらいきいきと描ん。オール書き下ろし、文庫オリジナル企画。

感想・レビュー・書評

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  • 元気になれるお仕事小説アンソロジー。
    漫画家の悩み、通信講座講師の悩み、プラネタリウム解説員の悩み、ディスプレイデザイナーの悩み、スポーツ・ライターの悩み、ツアー・コンダクターの悩み。
    それぞれ直面する問題は違うけど、根本の気持ちには共通点が多い。
    認められたいという思いもあるし、未来への不安もあるし、人間関係も大切。
    夢だった仕事が出来ている人も、考えていたのとは少し違う仕事をしている人も、仕事に心を込めて、時にはすり減らして働いている。
    そこに優劣はない。と思いたいし、実際そうだと思う。

    「本書に出てくるヒロインたちの仕事は、まわりまわってあなたに届いています。
    それは、あなたの仕事も見知らぬ誰かに届いている、ということでもあるのです。」
    編集後記のこの言葉に勇気づけられる。
    いつも最善だと信じる選択が出来るわけじゃない。
    理不尽だと思うことはあるし、愚痴だってたくさんある。
    たまにボロボロこぼれてしまうのは我ながら未熟だと思う。
    でも、感謝もしている。本当に。
    今の私を支えてくれているのは、朝起きたら会社に行ってやることがあるという事実。
    そして平日の頑張りが休日を潤いにしてくれている。

    もっと素直にならなくちゃな‥ってちょっと反省。

  • お仕事小説のアンソロジーシリーズ第一弾。特に良かったのは、『イッツ・ア・スモール・ワールド』かな。最後の『終わった恋とジェット・ラグ』はダイエットと英語の勉強はよく似ている…の冒頭分で通じるものがありストーリーも面白かった。第2弾も愉しみ。

  • 職業物のアンソロジー、全6編。収録作品は全て書き下ろし
    独身女性が、仕事に悩みながらも前進していく話。
    読むまで、順風満帆のまま暮らしているの話を連想していたが、ゆずこしょうの効いた物語で一喜一憂しながら読めた。
    (窮状認識+報告連絡相談)×努力×忍耐=成長or成果

    ・大崎梢「ウェイク・アップ」→元売れっ子漫画家
    ・平山瑞穂「六畳ひと間のLA」→通信講座の英語講師
    ・青井夏海「金環日食を見よう」市営プラネタリウム解説員
    ・小路幸也「イッツ・ア・スモール・ワールド」→ディスプレイデザイナー
    ・碧野圭「わずか四分間の輝き」→スケート専門のスポーツ記者
    ・近藤史恵「終わった恋とジェット・ラグ」→団体旅行添乗員

    良作揃いで、甲乙つけがたい。
    ・デザイナーである主人公の知人達は、すまし汁のような労りに満ちていた。
    ささやかな仕事でも、細やかな努力を怠らなければ、周りは評価してくれる、という話。
    ・登場人物の発想が好みだったのは2012年の天体観測。
    三人寄れば文殊の知恵、というのを具現化した物語。

  • 働く女性を描いた短編集。
    明日からも、頑張ろう。

  • 働く女性が主人公のお仕事小説の短編集。職業の裏側、働く女性たちの仕事を通じた人間模様、喜怒哀楽を描きつつ、奮闘する姿は勇気を与えられ、良い事や辛い事も多々あるが、頑張っていこうと前向きになる読後。普段耳にしたことがある職業やあまり聞き慣れない職業の知られていない裏側は興味深く読めた。自分が思っていたイメージと違う別の中身を知れて良かった。どの職業も大変だが、人から感謝されることが頑張りややりがいに繋がっていることや、やっている仕事が誰かに回り回って届いているということを改めて感じさせる。2や3も読みたい。

  • 人を動かすものはいつでも自分の中にある。気がつかないふりして毎日を過ごしてても、何かのきっかけで表出することがある。その時がきた時、私は躊躇することなく勇気をもって「動きたい」。「働く」ってこういうことだよなぁ、と単純に思える一冊。

  • 短編集。
    正直実を言うと特に好きな作家さんがいるというわけでもなくて
    なんとなくで読んだのだけれどとても面白かった。

    どれも仕事やプライベートであるいろんな日常に、
    共感しつつ励まされるような話運びでほっとできる。

    独立した短編でありながら、お話の間に小さな相互関係もあり
    そうしたところもちょっとした仕掛け。

    すんなり読める、非常に読みやすい本。

  •  働く女子への応援小説らしい。確かに少し元気が出るかも。みんな悩んでるんだなあって思うから。短編でどれもカラッとしているのもいいかも。

  • 読んでる最中の印象はそれぞれだったが
    読後感は概ね一緒。
    好きなことでもそれを『仕事』としてやらなければならないときの大変さ、
    だからこそやり遂げられたときの達成感、
    頑張ろうと思える前向きな気持ち。
    そんなものを貰った気がする。
    直前に読んだ『プリティが多すぎる』もそんな感じの本だった。
    無意識に似た傾向の本を続けて手に取ることがたまにあって自分で吃驚。
    今回の場合は大崎梢さん繋がりがあるから無意識とは言い切れないかもだけど。

    それぞれの話は作者も違うし、扱うお仕事も違うのに
    出版社の名前とかお菓子の名前とか細かい部分がリンクしていることで
    同じ世界の中の出来事と思えるようになっていた。
    その仕掛けが面白いし、全く不自然さがないところもすごい。
    個人的には大崎梢さん、小路幸也さん、碧野圭さんの話が特に好きだったな。

    このシリーズ、1となっているからには2もあるらしい。
    早くも読みたくてうずうずしている。

  • いろんな作家が書いているけど、ちょっと関わり合いがあったりして、面白かった。
    どの作品も外れなく、それぞれ良かったし、好きだった。
    仕事に向ける気持ち、心持ち、その持ち方によって、仕事ってどうにでもなるのかもしれない。

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著者プロフィール

大崎 梢(おおさき こずえ) 
東京都生まれ、神奈川県在住。10年以上の書店員経験がある。2006年、書店で起こる小さな謎を描いた連作短編集『配達あかずきん』でデビューし、以降「成風堂書店事件メモ」としてシリーズ化、代表作となる。ほか、「出版社営業・井辻智紀の業務日誌」、「天才探偵Sen」のシリーズがある。
原宿を舞台にエリート出版社員が原宿系ファッション誌担当となるコメディお仕事小説、『プリティが多すぎる』が2018年10月ドラマ化される。カンヌでワールドプレミア開催&アジア各国で同時期放送が決まり、新たな代表作となった。

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