演じられた白い夜 (実業之日本社文庫)

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  • 実業之日本社 (2012年12月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784408551036

みんなの感想まとめ

閉ざされた冬の山荘を舞台に、演じられる推理劇の中で繰り広げられる緊迫感あふれる物語が描かれています。著名女優の麻子が夫である演出家の匠に呼ばれ、初対面の俳優たちと共に稽古を重ねる中で、次第に疑心暗鬼が...

感想・レビュー・書評

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  • 近藤史恵さんのかなり昔、約27年前の作品。
    ブックオフでたまたま見つけました。 
    当時514円+税とは。消費税も3%だった時代?

    クローズドサークルでのミステリですが、
    演劇をするために集められた役者たちに起こる
    殺人事件と、その演劇が作中劇として並行して
    語られていきます。当然、劇の台本に影響されて
    殺人事件が起きていく、ワクワク展開!

    一日で読了。
    悪くはないのよ! いやきつかったかな?
    実際の人物と演じる役柄が、ごちゃ混ぜになってしまうのね。
    途中から、『あなた、どんな人だっけ?』連発。
    これは登場人物紹介ページは必要です!

    事件の真相は、近藤史恵さんらしい
    ねちゃっとした動機なんだけど、
    うーむ( ´Д`)y な感じ。

    近藤史恵もあとがきで語ってます
    『今読むと稚拙に感じる』と。
    稚拙とまではおもいませんが、
    エピソードをもう少し絞って、
    作中劇と分かりやすくリンクさせてくれれば
    もう少し楽しめたかな?
    全て中途半端感が否めませんでした。

    でも近藤史恵さんは大好きな作家さんの1人です。
    次いこ!次、次!

  • 1998年の作品。
    新装版として2012年に出版された文庫。
    近藤史恵さんは大好きな作家さんのひとり。
    この本、さらさら~と読めますが、少し物足りなさも。

    「BOOK」データーベースより
    小劇場界の著名女優・麻子は、夫で演出家の匠に呼ばれ、雪深い山荘へやってきた。
    山荘には匠によって、初対面である八人の俳優らが集められていた。
    匠の新作は本格推理劇で、演じる側にも犯人がわからないよう稽古は行われていく。
    台本が進行するにつれ、麻子を含む女優たちに疑心が兆し、それは恐るべき事件の形を取って表れた。
    作中劇の中に隠された真相は―。

  • 〈再登録〉舞台は冬の山荘で行われる推理劇の稽古合宿。演出家と犯人役以外は誰が犯人なのかもわからない状態で稽古を続けていたが、演じている推理劇「マウス」の筋書き通りに被害者役が殺されていく…
    閉ざされた環境で起こる殺人や、それぞれが秘めた恋愛感情が描かれているところなどデビュー作の「凍える島」に通じるものがあります。近藤作品の王道的なテーマに「マウス」という作中作が上手く組み込まれていました。
    それぞれに愛情の形があって、他の人に当て嵌めることは誰にも出来ないと感じました。

  • 芝居の稽古の為に山荘に集められた役者たち。
    その山荘が雪で閉ざされ、更に芝居の台本に沿うような形で事件が起こるという、オーソドックスなミステリ。

    クローズドサークル、見立て殺人など本格のガジェットに、恋愛要素を織り交ぜた内容は、デビュー作『凍える島』を連想させます。

    ミステリ的には少し物足りないかもしれませんが、現実と芝居の交錯により作り出される世界観には惹きつけられました。

  • 雪の山荘の雰囲気を感じたいのであれば良いかも。

    気になった誤表記・誤字:
    P. 140 名前を上げる。←名前を挙げる、が正しい。
    P. 164 そうすれば←そうだとすれば、が正しい。

  • 多分、作者は演劇とかそういうの好きなんだろうなと。
    ただ、読んだ時期もあってあんまり楽しめなかったかな。

  • 山荘での殺人事件

  • クローズドサークルかつ見立て殺人もの。
    本編の合間に作中劇が組み込まれており、そのシナリオに沿うようにして現実でも事件が起きる。
    個人的に事件そのものよりも登場人物達に興味が湧いてしまう。
    特に麻子と2人の男の関係性が、本作でどう展開していくのかが気になって仕方なかった。

  •  推理小説でも度々用いられる「クローズド・サークル」。外部との接触が断たれた空間に何人かが残され、そこで殺人が進行していくというもの。アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」や綾辻行人の「十角館の殺人」などが有名なところ。
     本作では、舞台を行う人たちが山奥のペンションに集められ、その練習する劇中でもクローズド・サークルが用いられている。つまり、二重のクローズド・サークルが仕掛けられている。そして、その劇に近い形で現実の殺人も進行していくという展開。劇というところが本作のポイントを占めている。役者には誰が犯人で誰が殺されるのかなどが記されておらず、少しずつ分かっていくようになっている。当然、被害者は以降の出番がなくなるわけで、それはつまり演劇者としての終わりを意味している。殺人の恐怖に追い詰められるばかりではなく、そうした演者間の微妙な心の揺れも描かれている。

  • 演劇でミステリーをやる。演劇の上手い人が殺人役をやってしまうと、話の途中で犯人がわかってしまうので、役者はストーリーをほぼ知らされずに演技する。まさか、こんな感じになるとは思わなかった。

  •  演劇でミステリをやることの困難の一つは、役者の格で犯人が分かってしまうことだ。そう考える小劇場界の鬼才・匠は畑違いの人材ばかり集めた劇の稽古を人里離れた山荘で始めた。名前ばかりだが、彼の妻で名の知れた女優の麻子も彼に命じられて稽古に参加する。しかし劇の中の孤立した島で殺された女役の女優が山荘でも怪死を遂げる。山荘自体も雪に閉ざされて、孤立してしまった。そして劇の内容をなぞるような連続殺人が始まった……。
     二重のクローズドサークル、劇を見立てるかのような実際の殺人、鮮やかな(雪の)密室トリック。ミステリとしても完成度は高いけれど、それより作者の関心はすれ違う愛の悲劇を描くことにある(はず)。
     クローズドサークルものの多くに現れる、定番と言ってもいい神様気取りとは真逆の、傷ついてばかりいる、ひ弱な犯人像が新鮮。

  • 登場人物が多すぎます…。現実の世界と、演劇の世界と。キャラがそこまで濃く印象付けられないので、正直、現実の誰と、物語の誰がリンクしているのか、正直わからなくなる。雪に遮断された別荘。そこで繰り広げられる殺人事件。そう、かまいたちの夜を思い出さずにはいられない。おれの選択肢はいくつあるんだ!?

  • 芝居の稽古のための合宿で、演劇の脚本通りに人が殺される。クローズドサークルの王道。ヒントがちょっと少ないかなと思うが面白かった。

  • 舞台俳優として成功する事を夢み同時に落伍者となる事を恐れながら演劇に励む人達の中で起こる殺人事件。演劇のシナリオと並行して次々と人が死んでゆく。いくら成功に餓えているとしても人が死んでいるのに舞台稽古を続ける感覚は理解できないが妙な乾いた空気感で物語はすすんでゆく。恐怖や緊張感を抑え気味にしているのはミステリとして魅力が半減していると思う。近藤さん初期の作品、構成の仕方など随所に光る物は感じる。

  • 2017年11月26日読了。
    2017年103冊目。

  • 雪の山荘で発生する連続殺人事件と演劇の連続殺人事件。作中作を「一種の見立て殺人と思わせておいて、実は…」というお決まりのパターンでうまく収めていますが、被害者役が現実でも殺される理由に関してはやや肩すかし気味。
    また、読みどころの一つである登場人物たちの心の機微も、主人公・麻子以外の女性が描き分けられていないのでやや不満が残ります。

  • なんでこんなにも小説の中の男女は入り乱れるんでしょう
    現実でもこんなに簡単に殺意と愛情が入り乱れるんでしょうか
    リミッターが振り切れればそうなるのかな

  • 小劇場界の著名女優・麻子は、夫で演出家の匠に呼ばれ、雪深い山荘へやってきた。山荘には匠によって、初対面である八人の俳優らが集められていた。匠の新作は本格推理劇で、演じる側にも犯人がわからないよう稽古は行われていく。台本が進行するにつれ、麻子を含む女優たちに疑心が兆し、それは恐るべき事件の形を取って表れた。作中劇の中に隠された真相は―。

  • 普通の密室もの。劇中劇との交差等伏線は色々と張ってあるものの、全てセオリー通りで基本的なトリック。
    目新しさはないけど、こないだ実験的なミステリー読んで、道に迷ったような不安感をもったので、こういうど直球の推理小説は安心できるなぁ

  • 山荘に集まった舞台俳優達によるミステリ
    孤島モノの演劇が作中劇となり、その内容と現実がリンクしているようなしていないような?

    東野圭吾の「ある閉ざされた雪の山荘で」と似ているけど
    リアリティという点ではかなわないよね
    現実的に山荘で孤立するとかを計画に入れた殺人計画って、考える奴はアホなんじゃないかと思う
    偶然性の殺人ならまだしも…


    ただ、犯人の動機や何やらは最後まで読むと納得できなくはない
    他の方々はいいとばっちりだけどね

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。

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