終極 潜入捜査 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408551128

感想・レビュー・書評

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  • 今野敏による潜入捜査シリーズ最終巻。
    最終巻というだけに、これまで思わせぶりにしてきたもろもろの謎に一定の説明がつけられる。内村所長の正体や佐伯に求められる資質など、これまでの作品で描かれていた言動が本作で一応の収束を見る。
    とは言いながらも、本シリーズに特徴的な暴力団との対決シーンはいつものように用意され、しかもなぜか冒頭から佐伯が焦燥感に駆られて不用意に立ち回る形となっている。様々な場面で佐伯が焦っていることを指摘されるが、佐伯本人には自覚がないというのもこれまでの作品ではありえなかった展開。これがのちのち佐伯をピンチに陥れる。
    本シリーズは潜入捜査というタイトルが付いているものの、いわゆる警察ドラマではなく、格闘をメインとしたアクション小説であり、それはシリーズを通して一貫している。対決する相手にしろ佐伯にしろ、ある程度の武術的な解説も盛り込まれたアクションシーンとなっているので、読みながらも手に汗握る。
    ラストはややモヤモヤ感が残るが、シリーズとしてもう少し長く佐伯の活躍を見たかったという気持ちもある。社会的な問題にも触れているが、エンターテイメントとしても肩肘張らず読むことができる佳作。

  • シリーズの最後から読んでしまった。内村所長をもうちょっと知りたかったなぁ。

  • 潜入捜査シリーズ完結。環境犯罪研究所の佐伯、今回のお相手は坂東連合の本丸『毛利谷一家』。そして、環境犯罪研究所が解散に!内村所長、そして美人の同僚白石くんともお別れか。
    話の展開がスピーディで一気に読み終えた。

  • 作家さんへの依頼はバイオレンス
    作家の書きたいのは警察小説
    だから潜入捜査シリーズは、当時
    聖王獣拳伝シリーズだったとか・・・
    終わりました(T_T)

  • 今野敏の他の作品の原点?そんなことはないだろう,荒唐無稽なお話。

  • 隠蔽捜査や安積班シリーズ系シリーズ。こんなのがあったんだ。巻末の完結記念著者インタビューが興味深い。内村所長確かに気になる人物。

  • 潜入捜査シリーズ、6作目。最終巻。

    元マル暴の佐伯涼のシリーズもこれで完結。話の展開はお約束通りで、さほど捻りがきいてるわけでもないのだが、元々警察小説というよりは格闘小説に重きを置いたものなので、これはこれで楽しみながら読めた。元々20年位前の古いシリーズ作品ではあるにもかかわらず、今でも普通に読めるということは、テーマになっている環境犯罪が決して過去の古い問題ではなく、現在も進行形の問題だからなのかもしれない。巻末の著者のインタビューにも書かれているが、著者の先見の明には恐れ入る。
    完結作として、どう収束させるのかなと思っていたら、あらあら、何だかまだ続けられそうじゃないですか。潜入捜査シリーズ、新展開の第二部、堂々再開!なんて謳い文句を期待しちゃいます。

  • 2013.9.16読了。図書館。シリーズ最終版。マンネリで面白くない。

  • 13/6/11 44読了

  • 「潜入捜査」シリーズの完結編、「環境犯罪研究所」は解散してしまった、残念。
    しかし、「危機管理対策室」が発足するようだ。ここを舞台に、また、佐伯、内村、白石景子、あるいは井上美津子、奥野等が活躍できるよう、今野敏先生にお願いしよう。
    とりあえず、未読の4作、5作を読もう。

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著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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