モップの精と二匹のアルマジロ (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 324
レビュー : 47
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408551159

作品紹介・あらすじ

最先端ファッションでオフィスの清掃人をつとめ、日常の謎も解くキリコ。彼女は越野真琴という地味な女性から、夫の友也の行動を探ってほしいと頼まれた。美形である友也の退社後には、数時間の空白があった。ところが友也が事故に遭い、3年間の記憶を喪失してしまう。その後、彼の身辺には不審な出来事が。キリコと夫の大介は、夫婦の絆をめぐる謎に迫るが…。

感想・レビュー・書評

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  • 清掃作業員キリコのシリーズ、やっと本当に読みたかった4冊目。新聞でこの本の広告を見て、近藤さんの本だし面白そう!読みたい!と思ったのが、このシリーズに出会ったきっかけ。結局、これがシリーズ4冊目と知り、後の3冊を読むのが先になってしまった。
    今回はシリーズ初の長編で、キリコと大介が再びメインで登場する。テーマは重いものの、優しいタッチで書かれており、さくさく読めた。愛情って当たり前だと思っていたけれど、難しいものだなぁ…。
    キリコの言葉はいつも読者をも元気にしてくれる。まだまだ、このシリーズ続いてくれたら良いな。

  • 面白かった。
    キリコシリーズ初の長編でしたが、最後までいつもと
    同じリズムで一気に読み終わりました。
    軽いタッチながらも、キリコと大介の個性もいつもと同じで、それ以外の人物も存在感がとても上手く書かれていて読みやすかったです。
    まだ続編があれば良いですけどね。

  • キリコと大介の夫婦は相変わらずかわいい。
    後書きにもある通り苦い経験のが多いけど、介護だの無理解な親戚との軋轢や、悲しすぎる別れなど、キリコや大介みたいないい奴がこんな目にあうのは辛いと思うけど、ここらへんが近藤史恵らしい。
    坂木司は系統は似てるけど、シビアさは低い。
    ただ、若竹七海までの苦さはないので安心して読んでください。
    今回の夫婦、個人的にはどちらも気持ちが分かるので最後の決断は納得できた。
    しようがない、気持ちも自身の存在の在り方もも自分では変えられない。折り合いをつけて、そこで幸せになる努力をするしかない。
    2人が選んだことは打算じゃなく、努力なんだ。そう思える最後でした。
    ネタバレになるので、そこらへんの感想は省きます。

    そして、久々に主人公の夫婦生活が長く出てきたのですが、キリコのご飯美味しそう!
    普通ごはんなんだけど、遅れて食べる分のドレッシングをさっと作るとか、刺身買ってたのに旦那が帰ってこなかったらヅケにするとか、シチューを改変するとか、生活に根付いてるのがいい。
    掃除の話は少ないですが、主婦キリコの活躍はたのしいよ。

    そういや、あのマンションの隣の住人は眠り姫は戦うの、小説家さんですよね。京都在住じゃなかったっけ?

  • 大介の目を通したキリコが、これまでのシリーズタイトルじゃないけれど、天使か妖精かという感じに今にもすり抜けて消えてしまい兼ねなそうに思えて不思議だった。キリコ自体は快活に思えるのに、何だか儚くて危うい存在みたい。自分はいまいち冴えないと自覚していて、且つベタ惚れだからかな。きれいな服を、自分が着たらちぐはぐでみっともないことがばれてしまうと思って受け取れなかったと言う真琴のコンプレックスのシーンが、普段意識していないけれどわかる気がして印象的だった。

  • 解説佳多山大地。冒頭の今まで出来る限り掃除をさぼってきた発言に殺意を覚える。。。
    (その分、代わりに少人数で真面目に取り組んだ犠牲者がいたわけで)
    これを機に今までサボった分を肩代わりする人生を歩んで欲しい。。

    とは思わないであろうキリコに本当尊敬の意を。

    全編通しての長編。

    このシリーズ
    強烈に残る、というのは無いけれど
    でも毎日飲むお茶のように、さらりさらりと入ってくる。
    よって、色々忘れてしまうのだけれど
    美味しかった事は覚えているので
    暫くしてまたパラパラ読みたくなる感じ。

    夫が大分成長したな、と思うのは
    勿論彼自信の伸びしろがあり、素直な利点もあるからだが
    キリコの考え方、物の見え方に一緒に付き合ってきた
    結果なのかな、と。

    今回登場したご夫婦と、何らかで付き合いが続いていけばいいな、と。

  • 2人で、事件を解決していくお話し。うーん、やっぱりキリコ一人のほうが好きかなー

  • お掃除キリコちゃんシリーズの長編作品。
    大介の働くビル内で働くイケメン男性がもつ秘密のために事件事故が起こる。。
    軽いタッチでさらっと読めちゃう相変わらず気持ちの良いモップシリーズなんだけど、愛情とか人のつながりとか、そんな身近なことを考えさせてくれる本でした。ほんわかします。

  • 清掃人キリコシリーズ。第三弾にして初の長編。
    なんとなくもやもやとして気持ちの悪い謎にずっと包まれてる居心地の悪さが。最終的な真相も・・・まあ・・そうなのかーくらい。長編にはちょっと間延びした話かもしれない。
    というか、全編通して大介のキリコに対する愛情話が実に多い印象。のろけ小説か。

  • 月刊J-novel2009年11月号〜2010年6月号に連載のものを2011年2月に刊行。2013年4月文庫化。シリーズ4作めにて、初の長編。7章構成。大介とキリコは、ひょんなことからとある夫婦にかかわることに。2章くらいから、とある夫婦の秘密についての予想を立てていましたが、見事にハズしてまして、それもまた楽しかったです。シリーズ復活編とかで、次が当分無さそうな感じで、ちょっと残念です。

  • 清掃作業員探偵キリコの4作目、シリーズ初の長編。ちょっとしたきっかけからある夫婦と知り合い、事件に巻き込まれていくキリコと大介。二人を心配し、ときには憤り、諭すキリコとそれを支える大介。キリコは23歳と思えないぐらいしっかりしていて清掃作業員として色々見て経験しているからなのかな。単なる浮気調査と思っていた話も最後には社会的な問題にまで広がって、少々重い話でした。

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著者プロフィール

近藤 史恵(こんどう ふみえ)
1969年大阪生まれの推理作家、小説家。
大阪芸術大学文芸学科卒業後、1993年『凍える島』で第4回鮎川哲也賞を受賞し、デビュー。
2008年、『サクリファイス』で第10回大藪春彦賞受賞、2008年度本屋大賞部門惜しくも2位、第61回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門候補作になる。これがシリーズ化もされた代表作となった。ほかの代表作に、ドラマ化された『天使はモップを持って』シリーズ。
2006年から、母校の大阪芸術大学文芸学科客員准教授に就任している。

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