- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408551159
作品紹介・あらすじ
最先端ファッションでオフィスの清掃人をつとめ、日常の謎も解くキリコ。彼女は越野真琴という地味な女性から、夫の友也の行動を探ってほしいと頼まれた。美形である友也の退社後には、数時間の空白があった。ところが友也が事故に遭い、3年間の記憶を喪失してしまう。その後、彼の身辺には不審な出来事が。キリコと夫の大介は、夫婦の絆をめぐる謎に迫るが…。
感想・レビュー・書評
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キリコ日常の謎シリーズ
日常の謎だけど今回は複雑だった。
何がアルマジロなんだろうと思っていたけど
最後の最後になるほど…となった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
清掃作業員キリコのシリーズ、やっと本当に読みたかった4冊目。新聞でこの本の広告を見て、近藤さんの本だし面白そう!読みたい!と思ったのが、このシリーズに出会ったきっかけ。結局、これがシリーズ4冊目と知り、後の3冊を読むのが先になってしまった。
今回はシリーズ初の長編で、キリコと大介が再びメインで登場する。テーマは重いものの、優しいタッチで書かれており、さくさく読めた。愛情って当たり前だと思っていたけれど、難しいものだなぁ…。
キリコの言葉はいつも読者をも元気にしてくれる。まだまだ、このシリーズ続いてくれたら良いな。 -
キリコシリーズ第4弾。
今回は、初の大介とのコラボ。
大介も探偵のような動きをするので、いつものキリコシリーズとは違っているし、ストーリー展開もいつもとは趣が違う。
そして、最後に明かされる「アルマジロ」の意味。
一言で言って、重い。
悲しく辛い。
でも、ひとつ思うのは、友也、真琴2人に幸あれと。
救いはあるし、救いの一端を見つけていると思うから。
力強く向き合ってほしいと思う。
そして、自分は。。「アルマジロ」に近い人間だと思う。
特に、真琴寄り。
だから、真琴の考えていること、いや!ってほどわかってしまうな。。
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面白かった。
キリコシリーズ初の長編でしたが、最後までいつもと
同じリズムで一気に読み終わりました。
軽いタッチながらも、キリコと大介の個性もいつもと同じで、それ以外の人物も存在感がとても上手く書かれていて読みやすかったです。
まだ続編があれば良いですけどね。 -
キリコと大介の夫婦は相変わらずかわいい。
後書きにもある通り苦い経験のが多いけど、介護だの無理解な親戚との軋轢や、悲しすぎる別れなど、キリコや大介みたいないい奴がこんな目にあうのは辛いと思うけど、ここらへんが近藤史恵らしい。
坂木司は系統は似てるけど、シビアさは低い。
ただ、若竹七海までの苦さはないので安心して読んでください。
今回の夫婦、個人的にはどちらも気持ちが分かるので最後の決断は納得できた。
しようがない、気持ちも自身の存在の在り方もも自分では変えられない。折り合いをつけて、そこで幸せになる努力をするしかない。
2人が選んだことは打算じゃなく、努力なんだ。そう思える最後でした。
ネタバレになるので、そこらへんの感想は省きます。
そして、久々に主人公の夫婦生活が長く出てきたのですが、キリコのご飯美味しそう!
普通ごはんなんだけど、遅れて食べる分のドレッシングをさっと作るとか、刺身買ってたのに旦那が帰ってこなかったらヅケにするとか、シチューを改変するとか、生活に根付いてるのがいい。
掃除の話は少ないですが、主婦キリコの活躍はたのしいよ。
そういや、あのマンションの隣の住人は眠り姫は戦うの、小説家さんですよね。京都在住じゃなかったっけ? -
読みやすかった。
そして最後、後書きでまさかの4冊目…。
全然気づかないくらい、この本から読んでも多分大丈夫で、でも、1冊目から読んで見たい気もガンガンする。 -
二匹のアルマジロ、幸せになると良いな。