- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408551227
作品紹介・あらすじ
現代の私たちにいまなお新鮮に響く、日本が生んだ最高の「お金持ち哲学」。伝説の億万長者が明かす金銭と人生の真実。待望の初文庫化!
感想・レビュー・書評
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タイトルを呼んだだけのイメージではお金に関わる事が多いのかな?っと思っていたら。人生における判断の仕方のすすめ。などと大きく沢山のことを学びました!人生のバイブルとして、何度もよみなおしたいとおもますあ。
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文庫本があったので再読。
飾らない言葉で何度読んでも普遍でブレない人生哲学が学べる良書
・月給4分の1天引き貯金
・好景気は勤倹貯蓄、不景気には思い切った投資を、時機を逸せずに繰り返す。
・職業道楽論
・人生即努力、努力即幸福
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著者の本多静六(1866~1952年)は、日本の林学者、造園家、株式投資家。
で、日本の「公園の父」といわれるそうだ。
この本の中に、次のように書かれている箇所がある。
「私の体験によれば(中略)、人生の最大幸福は職業の道楽化にある。富も名誉も美衣美食も、職業道楽の愉快さには比すべくもない。道楽化を言い換えて、芸術化、趣味化、娯楽化、遊戯化、スポーツ化、もしくは享楽化等々、それはなんと呼んでもよろしい。すべての人が、おのおのその職業、その仕事に、全身全力を打ち込んでかかり、日々のつとめが面白くてたまらぬというところまでくれば、それが立派な職業の道楽化である」
中々、良いことを言っています。 -
大資産家となった本田さんの「財産告白」が書かれている本。最高だった。
明治時代に書かれた本だが、その原理原則は、
今も変わらない気がする。
財産を築こうとしている人。
築きかけているが、これでいいのかと迷っている人。
ここには「1ヶ月で〇〇万円楽に稼ぐ方法」
などは一切書かれていない。
書かれているのは、
「特殊解」ではなく「一般解」だ。
正直、書いてあることはすべてがまともでありきたりかも知れない。
しかしその原理原則を、愚直に継続できるもの
それが一財産を築けるものかも知れないと感じた。
【気になった部分の抽出】
- もともとも鈴木家は貧乏だった。そこから抜け出したいという欲求がスタート
- 「四分の一天引き貯金法」から貯蓄をスタート <= 貧乏を克服するには、貧乏をこちらからやっつけねばならない。
- 学問の切り売り = 本業は大学の先生だったが、その知識を副業的に売り始めた
- 溜まった資金で、株式投資や、森林投資をした <= 「二割利食い、十割益半分手放し」投資法
- 子どもについて。=> 健康も大事、教育も大事、しかし財産は全く不要である。もっともっと大事なのは「一生涯絶えざる、精進向上の気魄、努力奮闘の精神」
- 子孫のために美田を買わず
- 金は貸すな
- うまい儲け話には乗るな
- 何事も成功するには、理性をもって感情を抑えることが大事。(ただ、幾分か理性を押させて情に負けることも必要)
# 大金持ちになるためには
- 人並み以上の大活動を覚悟する
- 頭も体も人一倍働く
- 暮らし向きは消極的に
- 希望を達成するいう確信の元に努力を続ける
- のぼるべき高科に登らぬのもまた不幸。(身分相応の働きをしよう)
# 平凡人が天才に勝つには、
- 本業第一であること
- 1つのとこ全力集中すること
「人生即努力、努力即幸福。」
いい本でした! -
とある投資講座の動画を見てみたんですよ。
無料だし。
うん、面白かった。へーって感じ。
これで「私の財産告白」を紹介してたのですよ。
題名でビックリ。「私の財産告白」ってすごい題名だって思って。
大学の教授になった人が、
給料の1/4天引き貯金をして、
いくらか溜まったら、投資とか株とかに回して、大金持ちになって、
教授を引退するときに、大学に財産を寄付したって言う話。
教授になったら、
お給料を当てにした親戚の人たちが転がり込んできて、
9人を養うことになって、
先ずはひたすら節約生活を続けて、元金を貯めたそうです。
この頃は、今みたいな低金利ではなかったみたいだけど、
白米に塩をかけたご飯を食べることもあって、
子供たちに「今日も塩ご飯なの?」って言われても
心を鬼にして1/4天引き貯金を続けたみたいです。
無駄なお金は出さない とか
見栄を張ってお金をかけない とか
副業をする(副業で入ったお金は全額貯蓄にする)とか
山を買うとか(土地を買うみたいな。これは現代では合わないかも)
保証人にならないとか。
とにかくコツコツ倹約勤勉に務めたようで、
その辺は自分たち凡人と近い人だったかも。
でうまく回していけるようになったら
入ってくるお金を1/4法則で回していくのが望ましいとのこと。
1/4 生活費
1/4 交際修養
1/4 社会有用(投資)
1/4 貯蓄→奉仕(寄付等)
投資は
景気の良い時は控えめにして勤倹貯蓄して
不景気の時に投資をした方が良いとのこと。
経済を回すって言う意味で なのかな。
これはそれなりに財を成した人の意見かも。
あと、
安田財閥の祖 安田善次郎さんの話とか。
安田善次郎さんは陰徳として名前を伏せて
色々寄付とかされていたようです。
埼玉県の育英基金を立ち上げるのに
渋沢栄一さんのところに資金援助のお願いに行った話とか。
面白かったです。 -
当たり前のことしか書いていない。
時代が違いすぎて、ん?となる箇所もある。
でも、じっくり読んでしまう。
そして、読了後。さて、少しばかり重いけれど自分も頑張るか。となる。
私が面白いと感じたのは「幸せ」について書かれた箇所。以下要約。
・所得が倍になろうと幸せが倍増するものでもない。
・親が譲れるものでもない。また、もらえるものでもない。
・教育や財産でなく、自分の努力と修養によって得られ、感じられるもの。
ですよね。としか言葉が出ない。
自分の人生、生きるのは自分。
仕事の鍛錬を怠らず、節約倹約しながら財を成す。
その上で自分のできることの範囲を広げていく。社会に奉仕する。
日々子育てと仕事で忙しく、時間もお金も足りない。
そんなことで悩んでいた自分がちっぽけに感じるほど気迫を感じる文章だった。 -
一番印象に残った言葉は、
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いかに不得手なことでも、一所懸命やれば上手になれ、好きにもなれ、天才にはなれなくとも、まず天才に近いものにまではなれる。
「天才マイナス努力」には、「凡才プラス努力」のほうが必ず勝てる。
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お金の「財産」だけではなく、人生の「財産」価値観という部分にまで踏み込んでいて、とても良かったし、学ぶことが多かった。
どれだけ投資するかとか、何に投資するかという部分は、時代によっても違うし、個人個人で違うだろう。
でも、この本が安心できるのは、解説に書いてあるとおり「応用解」ではなく、「一般解」であるところ。
だからこそ、少しつまらなく感じる、当たり前のような内容であり、こういうものこそ、実行するのが難しくもある。
もちろん、核の部分である、お金のため方そのものもすごく大事なことが書いてあって、勤勉に、時を待ち、ただ着実に、確実にやっていくこと。
地味なことが一番大事で、地味なことが一番重要。そんなことを教えてくれる。
もう一つ良かったのは、1杯の天丼の話。
念願の2杯を食べても、2倍幸せにはなれなかった。1杯を味わうことの幸せも書いてくれている。
何に財産を使うのか、何が財産なのか。奥の奥まで踏み込んでくれる本で、良かった。
「告白」とあるとおり、きれい事ごとではなく、本音ベースで、失敗談も含めて書いてくれているので、読みやすく感じた。 -
読みたかった一冊!
伝説の億万長者が明かす人生哲学。資産への向き合い方を考えさせてくれる本でした。
著者プロフィール
本多静六の作品





