風の盆幻想 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 51
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408551296

作品紹介・あらすじ

幽玄な唄と踊り「おわら」が観る者を魅了する「風の盆」で有名な富山県八尾。本番八日前、老舗旅館の若旦那が死体で発見されるが、若女将も警察も自殺で終わらせようとしていた。疑問を感じた名探偵・浅見光彦と軽井沢のセンセのコンビは、謎の解明に乗り出す。祭りの期間中、八尾から飛騨高山、神岡へと辿る推理行から導かれた真相は…。哀しき愛を巡る傑作旅情ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 風の盆を巡る旧派と新派の、家同士の対立、巻き起こる殺人、関係者の過去。。。ミステリー要素が満載。
    そして風の盆と街の細かな描写があたかも、そこにいる気分にさせてくれる。
    犯人探しは例によってハズレたが(結末には結構、驚いたけれども)
    浅見光彦シリーズって、著者がそのまま出てくる巻もあるのか。

  • 浅見光彦と内田が出てくる作品という事で楽しみに読んだが、初めの方はなかなか内容が頭に入ってこなく、犯人もうーんそういう事が理由か…と、謎を解く楽しみはなかった。

    「おわら」の躍りは一度見てみたいと思った。

  • 内田先生がうざかった。そこが面白かった。

    おわらを実際に見てみたいと思った。
    交換結婚なんて思いつく発想力が羨ましい。

  • 内田先生がウザイ
    でも、作品は玄妙な踊りの世界を
    表現しているけど・・・
    よく考えれば、滑稽なコトを考えた
    もんで、実行するバカ者たちというコトかな

  •  幽玄な唄と踊り「おわら」が観る者を魅了する「風の盆」で有名な富山県の八尾。本番八日前、老舗旅館の若旦那が死体で発見された。しかし、若女将も警察も自殺で終わらせようとする。疑問を感じた名探偵・浅見光彦と軽井沢のセンセこと、推理作家・内田康夫のコンビは、謎の解明に乗り出す。
    八尾から飛騨高山、神岡へと辿る推理行から導かれた、悲劇の真相とは……。哀しき愛を巡る傑作旅情ミステリー。

  • 事件自体はごくありふれたものであり、ミステリーとしては平凡。
    ただし、綿密な取材に基づく「越中おわら節」と「風の盆」についての記述は興味深く、大変勉強になった。情景描写も美しく、実際に行ってみたくなった。

    本文も平易でサクサクと読めるので、手軽に一冊読み切りたい人にはおすすめ。

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著者プロフィール

1934年東京都北区生まれ。1980年に自費出版した『死者の木霊』で衝撃的デビュー。主人公の信濃のコロンボこと竹村警部が活躍する作品に加え、1982年に刊行された『後鳥羽伝説殺人事件』で初登場した浅見光彦を主人公にしたミステリー作品は大ベストセラーに。映像化作品も多数。2018年逝去。

「2022年 『箸墓幻想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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