夏色ジャンクション (実業之日本社文庫)

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著者 : 福田栄一
  • 実業之日本社 (2013年6月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408551319

夏色ジャンクション (実業之日本社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 2015.8.7読了

  • 全くの赤の他人だった3人が不思議な出会いを通じて8日間の旅を共にする、とても爽やかな小説です。主人公の信之は、根は優しいけど友人に裏切られ挫折したぐうたらな人間。最初はどうしようもない奴なんだけど、善人の勇・リサと旅をするにつれて心の成長を遂げます。3人で東北各地を回り、美味しいものを沢山食べます。食事の描写はこちらもお腹が減ってくるくらい上手でした。しかしタイトルにもあるような肝心の夏っぽさはそれほど出てなく、もう少し「夏」を強調しても良かったかなとは思います。にしても続きが気になる。アメリカ編を是非!

  • 友人から借りた一冊。

    ストーリィの展開,読後感,どちらも残念ながらイマイチでした。友人に申し訳ない。
    ただ,じっくり主人公の心情を追って行って,主人公に変化が見られるのは定番っぽい感じだけど良い。まー,楽しそうな旅だなとは思う。

  • 旅の良さを再確認できた!

  • 少しだらだら感があるけど、この先どうなるの?って感じで先へ先へと読み進むことができた。こんな旅もいいなーと。

  • サラッと読めるけど、これぞロードノベル!という王道。
    ひょんなきっかけで旅をすることになった主人公。
    同行する仲間や旅先で出会った人達とのやりとり。
    なんやかんや、徹底的な悪人はあまり出てこなくて、最後は大団円。
    いい意味で安心して読める一冊。
    ああ、旅に出たい。

  • 三人の旅の物語。
    良かった点
    文章が読みやすく、帯の爽快なラストまで一気読みのフレーズ通り疲労なしに一息で読めた。文体がリラックスしていて、読む方も肩の力が程よく抜ける。かといって砕けている訳でもなく本当に程よい。
    人物の成長、主人公の変化があり、前半と後半でやや趣の違う作品。前半は主人公と勇のやりとり、主人公のいかに金を奪わんとする勝手な駆け引きや華麗にそれらを避ける勇の有り様を、嫌みなく、やっていることは本当はものすごいことながらコメディに感じるような表現で綴っている。リサの登場からしばらくして物語は後半に変わり、登場人物それぞれの目的へと向かう様、そして成長、繋がり、あたたかみ、そういったものが多角的に大人的視野の広さでほほえましくも感動的に描かれている。前半はスリル、後半は緊張とリラックスだ。登場人物に程よい個性があり、突き抜けて尖っていることはないがそれがむしろリアリティーになりお話なんだけど、どこかでこの世界にのめり込んでしまう、その起因を作っている。憎めない、といったら伝えきれない部分が多々あるのだけれど、一言でいったら憎めない。単なる同情哀れみでなく、弱さや辛い事実も現実を構成する一部なんだと改めて重い知らされ、辛く当たられたこと、失敗したこと、そうしたマイナスとされがちな出来事から学べる意味の沢山さを知った。
    また、勇もリサも違って明るく、この二人によって主人公の心がほぐされていく様は快感ですらあった。リサとの関係もちょうどよく、今の関係が壊れるのではと恐れたり、無性に抱き締めたくなったり、ためらいながら抱擁する姿の描き加減に惚れ惚れした。二人をなにも言わずそっと見つめる勇の老練した懐具合にも感服。
    強烈な個性はないが、青春の枠を越えた人間の出会いと成長のドラマを構えることなく一気に読ませるこの作品はかなりの良作で読んで後悔することはない。
    考えさせられた点
    題名、僕とイサムとリサの8日間、蛇足。8日間にこだわった作品ではないし、主人公は勇をイサムと読んではいない。対等な友達という意味かも知れないが、これはいらない。大人の事情なのか?
    夏、要素少ない。本編で夏を思わせる点は少なく、別に夏でなくてもなんとかなりそう。帯にも表紙絵にも夏を掲げるならもっと夏らしさを基軸に置いてほしかった。もっとも夏色ジャンクションという題名だから購入したので、この点は成功したとも言える。
    高速道路中での描写も比較的少なく、個人的には運転中の思考にとどまるのではなく、更に現実的な長時間運転の疲労などちゃんと描いてほしかった。運転中は勇やリサばかりで主人公が物語の世界から一歩読者側解説側にはみ出している気がした。
    とはいえかっちりしすぎず楽しそうな旅で、読んでしたいなとはあまり思わせられなかったにしろ、不満をもつ所はほとんどなかった。
    また震災の描写はタイミングが悪かったというか、ああいった出来事が起きる前の作品のようなので、時の運がなかったかなと思った。被災者の強さや疑り深さを描いていたのは良かったが、それで物語が出来そうな位のことを、目的なのにさらりと終わらせていたので、書くことの難しさを感じた。
    一度読むことをおすすめします。
    ただ何度も読む作品ではないかも知れない。

  • 恋人と親友に裏切られたことがきっかけで仕事も辞め借金を作り、
    そんな生活から夜逃げしていた青年、信行が主人公。
    ある日彼はひょんな事から肥満気味のおじいちゃん、勇を助けることに。
    そして、駅まで送る途中、どうやら勇が金持ちで
    カバンの中にたくさん現金を持っていることを察する。

    これから昔の恩人との約束を守るため、山形へ向かうという勇を
    信行は車で送ることにする。その途中で現金を奪ってしまおうと考えて。
    その道中、彼らはある目的で日本をひとり旅しているアメリカ人女性に
    出逢い、彼女もまた同行することになって・・・


    帯の「この夏、最高の感動」なんて言葉に期待したんだけど、
    うーん、ちょっとイマイチかな。普通に面白かったけどさ。
    どちらかと言うと、コメディタッチのクライムサスペンスを
    ハートウォーミングにまとめてみました、という感じ。

    主人公の心境の変化もよくあるパターンで
    途中ハプニングがあって立ち往生したり逆戻りしたりする
    王道な展開でした。

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