堕落論・特攻隊に捧ぐ - 無頼派作家の夜 (実業之日本社文庫)

著者 :
制作 : 七北 数人 
  • 実業之日本社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408551555

感想・レビュー・書評

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  • 織田作之助・太宰・安吾の2回目の貴重な対談を収録。「小股のきれあがった女とは」太宰「小股ってアキレス腱じゃないか」意味不明である。「八つの女の子がいい」衝撃ロリ発言の安吾。祇園での遊び方のルールを教える織田作に「嘘教えてる」「嘘教えてる」と二度突っ込む太宰。彼らは酔っているのだろうか。かなり笑った。この対談が読みたくて本書を購入したので収録されてる安吾さんの傑作選はまたゆっくり読みたいと思います。表紙は安吾お気に入りの写真とのこと。たしかにシブかっこいいです。

  • 「堕落論」、「白痴」、「真珠」、「特攻隊に捧ぐ」の各編をまとめて読めるのが良いです。
    「あちらこちら命がけ」の安吾。空襲下の情景が描かれている「堕落論」、「白痴」は、戦火を避けず、疎開しなかった作家だからこそ書けた文章ではないかと思います。

著者プロフィール

(さかぐち・あんご)1906~1955
新潟県生まれ。東洋大学印度倫理学科卒。1931年、同人誌「言葉」に発表した「風博士」が牧野信一に絶賛され注目を集める。太平洋戦争中は執筆量が減るが、1946年に戦後の世相をシニカルに分析した評論「堕落論」と創作「白痴」を発表、“無頼派作家”として一躍時代の寵児となる。純文学だけでなく『不連続殺人事件』や『明治開化安吾捕物帖』などのミステリーも執筆。信長を近代合理主義者とする嚆矢となった『信長』、伝奇小説としても秀逸な「桜の森の満開の下」、「夜長姫と耳男」など時代・歴史小説の名作も少なくない。

「2022年 『小説集 徳川家康』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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