薔薇忌 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 209
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408551753

作品紹介・あらすじ

舞台に秘められた男女の謎-妖しく華やかな幻想ミステリー。降りしきる薔薇の花びらに埋もれて死ぬことを夢見た劇団員(「薔薇忌」)、濃密な淫夢に日常を侵される歌舞伎小道具屋の娘(「紅地獄」)、スター歌手の再起に賭ける芸能プロデューサー(「化鳥」)…舞台芸能に生きる男女が織りなす世界を、幻想的な筆致で描いた珠玉の短編集。著者の独創性を世に知らしめた柴田錬三郎賞受賞作。新たに書き下ろした「あとがき」を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 芝居や舞台と幻想小説との親和性の高さ!
    どっちも現実ならざるものを顕現させる。舞台や劇場にも奇妙な熱や妖しい魅力って存在してる。
    個人的に最高の組み合わせ。
    復刊ありがとう!!
    全編素晴らしいのですが、「薔薇忌」「化粧坂」「怪鳥」は特に好き。

  • 七つの短編を収録した短編集。共通するのは舞台芸能。生と死の境が曖昧で、読んでいると地に足が着かないような、心許なくもあり、心地好くもある、まさに皆川作品といった感じ。情念を感じるのも好きです。楽しく読みました。

  • 舞台役者に関わる7つの耽美・鬼魅・妖異の名の糖衣を纏った毒物語(?)

  • 芝居にまつわる短編集。
    艶とホラーが入り混じった作品ばかりで読んでいるうちに何となく赤江瀑と被ってしまいました。
    役者ばかりでなく小道具や大道具と言ったあまり日の当たらない部分を取り上げているのが面白かったです。

  • 舞台に携わる人々を描いた短編7編。どれも妖しくて美しい幻想的な話ばかり。現代の話なのに、芝居を扱っているせいか、どこか時代がかった雰囲気をもつ不思議な世界観。
    少し硬めの文体なので、慣れるまでは入り込みにくいとこもあるけれど、それが却って幻想的な雰囲気を際立たせている。
    皆川作品は『開かせていただき光栄です』とその続編しか読んでないけど、この作品といい、気になってる『少年十字軍』といい、ジャンルの幅広さに驚く。

  • 演劇に携わる人々を描いた短編集。内容は「演劇の話」と聞いて想像するものの斜め上を行く、皆川博子テイストの効いた独特なものばかり。役者だけでなく、プロデューサーや小道具製作者などの裏方にもスポットを当てている。面白かった!

  • 初めましての作家さん。
    90年代に出版されたものの復刻版のようです。
    舞台に携わる者たちの妖しい短編集。
    ミステリというよりは、幻想譚といった感じです。
    でも短編集なのに、どれもこれもヤバイ。
    舞台に携わる者達の話だから、どうしても妖しくなる。
    だけど文章の持って行き方がヤバイ。
    起承転結を当てはめるとするなら

    起承~~~~転?結!!工エエェ(゚〇゚ ;)ェエエ工
    って感じかなぁ~
    最後の1ページで、一気に幻想に変化するというか・・・
    こういうのは初体験です。
    ヤバイです。面白かった。

  • 2/21 読了。
    劇場は生と死のあわいにある場所なのかもしれない。役者はひとたび役の一生を生き、舞台上で死に絶えても、すぐに起きあがって楽屋口から現実の生へ戻っていく。生より濃い生と、死の幻想を、繰り返し垣間見ることのできる場所。それが劇場なのだとすれば、そこに人の情念が憑き、死してなお棲み続けてしまうのも当然だろう。

  • いまいち
    全体的に薄気味悪い感じ

  • 短編集 7編収録
    ミステリと言うか、ホラーと言うか
    皆川さんは独特の世界観を持った方ですね。アタシが読んだ長編は濃厚でしたが、本書は短編ですし読みやすい思いました。それでもアタシは夜中に読了してから、違う本を何冊か読み、また本書を読みやっと今レビューを書く気になりました。本書は怖いです。色々な意味で怖い。なのにまた読んでしまう。アタシも囚われたようです。

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