辞めない理由 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 278
感想 : 35
  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408551876

作品紹介・あらすじ

人気女性誌「Fame」副編集長の七瀬和美は37歳。共働きで子育てをしながら、実質的な編集長として部員をリードしてきたが、リニューアルをめぐって社の上層部に嫌われ、「新雑誌準備室」という名の閑職へ追いやられる。
理不尽な仕打ちに加え、学校では娘をめぐるトラブルも発生。
退社するかどうか悩む和美だったが、「働いてるママが好き」という娘の言葉に触発され、ある大きな「挑戦」をはじめる――。
馴れ合いだらけの男社会に「カツ」を入れる、痛快なお仕事エンターテインメント!
シリーズ3作の累計が25万部を超える大ヒット作になった『書店ガール』の「原点」ともいうべきデビュー長編がいま、実業之日本社文庫で甦る!
すべての働く女性必読の一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 「書店ガール」でお馴染み、碧野圭さんのデビュー作。

    七瀬和美は大手出版社で女性誌『Fame』の副編集長をしていた。
    そう、゛過去形゛!

    私生活ではおなじ出版社に勤める夫と小学1年生の娘との3人暮らし。
    女性だから、子供がいるから、それを仕事への言い訳に絶対したくない!
    そんな強い気持ちで臨んでいた副編集長の仕事だったが…
    会社が下した結論は降格の上の部署移動。
    和美には到底納得のいかない人事。
    ゛辞めるらしい゛の噂まで流れるが和美は゛辞めない!゛
    和美の新たな挑戦が始まる。

    仕事と家庭の両立、仕事と子育ての両立。
    難しいなんて言葉では尽くせないよね……

    『全力疾走できるときはすればいいけど、全力疾走したくてもできないときが人にはある』
    本当にそうだよね。
    そんな時には少し力を抜いて、時を待っててもいいよねぇ……

  • 失礼千万な賛辞と知りながら、「女性版 半沢直樹だ!」読み終わり、すっきり。前を向いて歩きたい気分。女性誌編集者が子育てとキャリアの両立に悩みながらという判り易い作品ながら、碧野さん読ませてくれる。筆致にあざとさや独りよがりなところがなくて、吸い込まれて一気読み。出版業界の雰囲気や雑誌編集の難しさも丁寧に見せてくれて、面白い。「こんなに私が一生懸命なのに…」と1人責任感で背負い込む主人公が痛くもあり、そこには私もいる。誰かに求められ、自分も素直に助けを求める。誰かと何かを成し遂げる。たまらないね。

  • 2009年08月17日 22:18

    37歳1児の母で編集者の主人公が男性社会の中でその純粋ながんばり故に陥れられ、左遷され、それでもそこから這い上がる、ワーキングマザーのサクセスストーリー 
    著者の実体験に基づいてかかれているらしい 

    今ほどワーキングマザーが持て囃される時代ではなかったから大変だったんだろうと思う 
    子供がいじめにあったり、同僚の独身女性から妬まれたり・・・ 
    ちょっと演出っぽいと思う伏線もあったが、 
    自分自身へのメッセージとして残ったのは 
    「しんどい、辛いことばかりと思ってるならワーキングマザーなんてしないほうが良い」ということ 
    もちろんそう思っていなかったけれど、時々仕事でのストレスに折れそうになることがあり 
    働いている意味や自分の価値などなど悶々とすることがあったけれど 
    そういう精神的なことを思い悩んでいるのはバカらしいなと思うことができた 

    笑う角には福来る 

  • 他人は変えることができない。
    変わるのは自分自身しかできない。

    後半の主人公の運の良さはフィクション感が強かったけど、読んでて気持ちよかったです。

  • 評価は3.

    内容(BOOKデーターベース)
    共働きで小学生の娘を育てながら、人気女性誌の副編集長を務める七瀬和美、37歳。男社会で肩肘張って奮闘するが、突然理不尽な降格を命じられ、閑職に追いやられる。学校では娘をめぐるトラブルも発生。苦境に立つ和美が「働いてるママが好き」という娘の言葉に触発されて挑んだのは…。お仕事小説の旗手が放つ、痛快エンターテインメント!

    最後には大逆転な話。良くある話であるが、時折「そうそう!」と同感できる出来る部分が有ったのが救い。確かによく働くが・・・やっぱり旦那がいて子どもがいて仕事もあって、何もかも持っているんだから、文句言うなら辞めればとなってしまうのは独身女のひがみか?

  • 一人娘を育てながら、人気女性誌の副編集長をしている主人公が突然理不尽な降格を命じられ、学校では娘をめぐるトラブルまで発生するが、それでも会社を辞めず、自分で自分を励ましながら働き続け、復活を遂げるお仕事小説。
    『書店ガール』シリーズ碧野圭さんのデビュー作、ということで読んでみた。2014年の作品だけど、出版社の編集という仕事柄、締め切りに追われ、残業も多いことは想像が容易で、当時は今よりもさらに、母親が働くには家庭・自分の精神的な犠牲を伴う環境だったのだろうと察する。その状況がすごくリルなのは、碧野さんご自身が同じような経験をしてからだと解説で語られている。

    前半は、主人公の少し頑張りすぎている姿と、一転して次々と受ける理不尽な仕打ち、配慮のない上司や同僚の態度・言葉、頼りない旦那にこちらも心が折れそうになった。
    それでも、「見返してやる」「娘に逃げる姿を見せられない」という強い気持ちで会社に残り、腐ることなく、新たな挑戦に挑み、周りとの協働で、主人公自身も柔軟に変わっていく姿に、やっぱり働くことっていいなと思った。
    旦那の協力もあまり得られない中、子育てをしながら働くってとっても大変で、疲れてイライラしたり、ときにはヒステリックになったりしちゃうことだってあるけど、子供は頑張っている母親を見ていてくれるし、母親だからこそできる仕事のやり方、考え方があるから負けずに頑張ろう!と励まされた。

  • ファッション誌の副編集長でもあるワーキングマザーが主人公。最初の展開はあまりにも主人公が可哀想すぎて読んでて頭にきたものの、最後はすっきり大円団。ご都合主義なところはあったものの、スカっとしたなー!

  • 書店ガールシリーズを読破しているので、いつも通り面白い、という感想。陸王と下町ロケットのようにストーリー展開は基本的に同じ。

  • 読みながら「半沢直樹っぽいな」と思っていたら、解説に「ワーキングマザー版半沢直樹」とのコメントがあった。理不尽な仕打ちに、正当なやり方で倍返し!モヤモヤをスッキリさせたい時に良いお話。それにしても、根回し、忖度…日本でワーキングマザーするのってホント大変。

  • こういうのはその時代が懐かしくなる。本当に数年で状況が変わった部分をうまく切り取ってある。

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著者プロフィール

1959年愛知県生まれ。東京学芸大学教育学部卒業。フリーライター、出版社勤務を経て、2006年ワーキングマザーの挫折と再生を描いた『辞めない理由』(PARCO出版)にて作家デビュー。昇進に伴う女性の葛藤を描いた『駒子さんは出世なんてしたくなかった』(キノブックス)、ベストセラーとなりドラマ化された『書店ガール』シリーズ(PHP研究所)など著書多数。

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