ファミリー・レストラン (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408552033

感想・レビュー・書評

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  •  序盤のレストランに訳ありの客が集められて、マスターが死にゲームが始まるまではテンポ良く読めた。
     中盤から視点がコロコロ変わったり、哲学的な話が多くなったりして、読みにくい。しかも描写も比喩が多く、抽象的なことをさらに抽象的な喩えで言い換えている文章が多いので正直分かりにくい。うーん…..。好みではない。

  • 山奥に一軒だけポツンと建っているレストラン。
    このレストランを舞台に物語は始まる。
    同僚を出し抜いて店の上客と共に訪れたホステス。
    おだやかに食事を楽しむ夫婦。
    料理のうんちくを語りたがるオーナー。
    そして、突如わめきながらレストランに乱入してくる男。
    随所に哲学の問答のような場面が登場する。
    そこで語られる抽象的な概念。
    読んでいて、物語が目指している着地点も、物語の意図も、理解することができなかった。
    ある目的をもって集められた人たち。
    彼らの命運は、歪んだ思考に支配された人たちに握られている。
    生きる選択肢が残されている者。
    自らの死をもってあがなうしかない者。
    どのような選択をすれば正解だというのだろう。
    一方的に押しつけられた正義は、歪んで黒ずんでいる。

    評論家ではない自分にとって、物語は面白いかそうでないかの二種類しかない。
    テーマや内容が自分にあうかどうか。
    哲学的な考え方を読むのは嫌いではないけれど、どうやら私にはあわない物語だったようだ。

  • 解説にあるように人を選ぶが、
    端的につまらなかった。
    意味わからん、全体的に。

  • 話の展開が飛びすぎで最後良くわからなくなります。
    最終的な結末までの展開がかなり強引で付いていくのがやっとでした。
    序盤は伏線の貼り方がうまく話しにひきつけられたので、
    その感じで最後までスマートに話が纏まってくると
    もっと楽しく読めた気がしました。

著者プロフィール

1968年台湾台北市生まれ。9歳の時に家族で福岡県に移住。 2003年第1回「このミステリーがすごい!」大賞銀賞・読者賞受賞の長編を改題した『逃亡作法TURD ON THE RUN』で、作家としてデビュー。 09年『路傍』で第11回大藪春彦賞を、15年『流』で第153回直木賞を、16年『罪の終わり』で中央公論文芸賞を受賞。 17年から18年にかけて『僕が殺した人と僕を殺した人』で第34回織田作之助賞、第69回読売文学賞、第3回渡辺淳一文学賞を受賞する。『Turn! Turn! Turn!』『夜汐』『越境』『小さな場所』『どの口が愛を語るんだ』『怪物』など著書多数。訳書に、『ブラック・デトロイト』(ドナルド・ゴインズ著)がある。

「2023年 『わたしはわたしで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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